フィリピン「ボラカイ島」の治安、気候、物価等の基本情報をお届け!2019年版
「アジア屈指のビーチ」に選ばれたことで知られるフィリピンのリゾート地「ボラカイ島」。島の基本情報と合わせて、さらに美しくなった「ボラカイ島の現在」の様子をお届けします。
一時は鎖国状態に!?生まれ変わった「ボラカイ島」
初めてボラカイ島を訪れた方は「こんなに綺麗な海を見たことがない!」と思うはず。実はトリップアドバイザーによる「トラベラーズチョイスアワード2015」で、アジアでNo.1のビーチに選ばれたこともある海なのです。
しかし、これまでずっとこの状態をキープしていた訳ではありません。以前は毎晩波打ち際までテーブルが用意され、ヤシの木には電飾が光り、多くの人で賑わっていました。ところが観光客の増加でビーチにはゴミが散乱し、島の環境が徐々に悪化していきました。
そこで、2018年4月に政府は島の浄化作業に専念するため一度島を閉鎖することに。閉鎖中には島の清掃の他にも、メインロードの大規模な工事も行われました。そして、6か月後の同年10月に“生まれ変わった”ボラカイ島としてリニューアルオープン。
また、政府が認可した宿泊先だけが運営できる、島を出入りする際には環境税を支払うなど、島の環境を維持するためのルールも追加されました。
アジアで随一の海と言われたボラカイ島を取り戻そうと、地元の人たちが協力した結果が今の美しいボラカイ島につながっています。
ボラカイ島の基本情報1:人口
ボラカイ島で日本人はほぼ見かけません
ボラカイ島には2019年現在約16,000人が在住しています。島のクローズ前は年間200万人以上の観光客が訪問していましたが、2018年は年間で約94万人に減少。そのうちの7割が韓国と中国から来ているそうです。
ボラカイ島の基本情報2:地形
ボラカイ島「マウントルホ」からの眺め
全長約7.5km、横幅は狭いところで2kmにも満たない小さい島なので、歩いて横断するのも簡単です。大まかには、西側にステーション1~3が縦に並ぶホワイトビーチがあり、島の中央にDモール、Dモールを超えると島の東にあたるブラボグビーチに行けます。
島の北端にはプカビーチ、南端にはジェティポート(ボラカイ島到着時に利用する港)があります。
ボラカイ島の基本情報3:時差
日本(GMT+9)との時差は–1時間です(GMT+8)。
例:日本が11:00の時、ボラカイ島は10:00。
ボラカイ島の基本情報4:通貨・物価・チップ
フィリピンの他エリアに比べてボラカイ島はやや高値?
通貨はフィリピンペソ(peso)で1ペソ≒2.12円です(2019年7月9日時点)。お買い物のときは、日本円に換算するなら大体2倍程度と覚えておくと良いでしょう。
フィリピンをご旅行されたことがある方にとっては、ボラカイ島の物価はそれほど安く感じないと思います。セブ島と比較してボラカイ島は物価が少々高く、観光客向けという印象。
荷物を運ぶなど、手伝ってもらう時は10~20ペソをチップとして渡してあげるのが良いでしょう。それ以外では、基本的にチップを要求されることは無いと思います。
ボラカイ島の基本情報5:気候・旅行シーズン
リゾート感満載の景色に毎朝癒されます
年中常夏といっても過言ではありません。夏が大好きな人にはおすすめの観光地ですよ。
気温は1年を通して平均27℃あり、乾季12~6月のうち2~4月は、夜になると海風があたって涼しいくらい。雨季は6~12月半ばまでと言われています。毎日ずっと雨が降っている日本の梅雨とは違い、1日の間で局所的な雨が降った後にパッタリ止む感じです。
ただ、雨が降った後の海は、透明度が下がったり水面に葉が浮いていたりとボラカイ島のビーチの良さがあまり伝わらないかも。
ゴールデンウィークや、年末年始あたりが旅行には最適です。2、3月の卒業シーズンも観光客が少ないのでおすすめ。
ボラカイ島の基本情報6:ビザ
フィリピンでは30日以内の観光目的の滞在であればビザは必要ありません。31日以上になると観光目的であっても、観光ビザを取得する必要があります。観光ビザは現地の入国管理局(マニラ、セブ市)で取得可能です。
フィリピンのビザが必要になる滞在日数
- 1~30日間:ビザ申請必要なし(無査証短期滞在)
※ただし、往復航空券か次の行き先までの航空券がなければ、入国できないのでご注意ください。 - 31~59日間:観光ビザ必須
- 60日以上:現地にて延長費用を支払う
ボラカイ島の基本情報7:言語
言語は首都マニラと同じくタガログ語!
ボラカイ島のローカルの言語はタガログ語。他の島と同じく多くの人が英語を話すことができます。ちなみに、セブ島で話されているビサヤ語も大体は通じます。
ボラカイ島の基本情報8:交通手段
ボラカイ島で見られる交通手段は大きく分けてバイク、トライシクル、電気自動車の3つがあります。どの乗り物も運賃(現金のみ)は降車時に運転手へ渡します。
バイク
バイクは小回りが利くので、狭い小道まで送迎してくれます。料金はトライシクルとほぼ変わりません。15分程度の乗車であれば50ペソ≒110円くらいの支払いになります。
バイクに乗車する際は、行き先を伝えてから(地図を見せるなど)乗車します。いくらか尋ねるよりも、こちらから「フィフティ ペソズ(50ペソで良い)?」と初めに確認を取るようにして交渉しましょう。
15分圏内なら50ペソでも十分な金額ですので、それより高い値段ならば安く値切ってみても良いと思います。
トライシクル
トライシクルは現地の人と、観光客とでは運賃が異なります。同じ距離でも地元の人は2人で30ペソ≒60円のところが、観光客では1人20ペソ≒40円。
また、トライシクルをチャーター(貸し切り)することも可能です。トライシクルをチャーターするには、1回の乗車で300ペソ≒640円が必要です。他のお客さんが乗り込まず、スムーズに目的地に行くことができますよ。
トライシクルはランダムに走っているようで実は、路線バスのように行き先が決まっています。なので、空席があるにも関わらず「ここへ行きたい」と頼んでも行き先次第では断られてしまう可能性も。
あらかじめ宿泊先のホテルで、トライシクルで帰ってくるにはどこで降りたいと言えば良いのか尋ねておくのをおすすめします。
ビーチサイドへの小道を通ることができないので、降車場所からは歩いてホテルに向かうことになります。
電気自動車
電気自動車(E Trike)は最低10人は乗車できます。割といっぱいの状態でも運転手がOKと言えば、ちょっとくらいぎゅうぎゅうでも地元の人たちは乗り込んできます。
現地のローカルな乗り物で移動するのは旅の醍醐味。ぜひ挑戦していただきたいです!値段はトライシクルと同じです。
トライシクルと同じく乗車時は行き先を初めに伝えておくように。降車後もトライシクルと同様、ビーチサイド側の宿泊先だと歩く必要があります。
ボラカイ島の基本情報9:治安
ボラカイ島のお買い物エリア「Dモール」にて
ボラカイ島の治安は他のフィリピンの島と比べてかなり良いと思います。理由は観光産業に特化した島で、セブ島やマニラと比べて貧富の差がそれほど大きくないから。
また、島内の遊ぶエリアと言えば、D’mall内とステーション1~2にかけてのビーチサイドくらい。夜になるとクラブやバー以外の店はほとんど閉まるので、ホテルに併設したテラスでお酒を飲んでいる人も多いようです。
良い意味で夜は出歩ける場所が限られることもあり、危険にさらされることも少ないでしょう。
ボラカイ島の基本情報10:衛生面
ボラカイ島の衛生面は大丈夫?
トイレ
まず、誰もが衛生面で驚く点はボラカイ島のトイレ事情。オートで水が出ないものは、大抵トイレの外に大きなバケツがあり、その中の水をすくって便器を洗い流すイメージです。
アイランドホッピングで訪れる島だと、この手動タイプのトイレがほとんど。
フィリピン全土で共通して言えることですが、ホテルやレストランでない場合はレバーを押したら水が出てくる、紙も流してOK(そもそも紙がない)のトイレはほぼありません。
便座まで濡れていることもあるので、トイレに行く時は必ずティッシュを持参してください!使い終わったティッシュは流さずに併設のゴミ箱に捨てるように。
食事、飲料水
屋台などで売られているものは、生でも焼いてあっても極力控えるように。ローカルの料理を食べるときは、必ず食前に手を洗う、もしくは、除菌できるもので手を綺麗にしてくださいね。
飲み水はミネラルウォーターを購入してください。レストランやホテルで提供される水は問題ないと思いますが、水道水で作られた氷でお腹を壊してしまうことがあるので注意しましょう。
ボラカイ島の基本情報11:電圧・コンセントのタイプ
タイプBの形状をしたコンセント
コンセントの形状は写真にある通りです。Bタイプのプラグがボラカイ島では使われていますが、日本と同様のプラグ(Aタイプ)を使うことができます。
ただし、電圧は220Vになります。スマホやパソコンに関しては特に問題はありませんが、その他ドライヤーやアイロンなどの日本の製品は、基本的に100Vまでしか対応していません。海外対応のものを持っていくか、変圧器を使用して充電しなければいけません。
ボラカイ島の「環境保護ルール」を守ろう
ボラカイ島で守るべき12の環境保護ルールとは
ボラカイ島では2018年のクローズ以来、徹底した環境保護活動を行っています。その一環として島のホテルやレストラン、公共のビーチエリアなど、いたるところで上記の写真のような12項目のルールが記載されたボードを見かけます。
現地に住む人だけでなく、観光客にもきちんと島のことを考えてもらうための取り組みなのです。
ボラカイ島の「環境保護ルール」12項目
- ゴミを捨てない
- ビーチや、公衆エリア、公共施設での喫煙禁止
- ビーチで用を足さない
- 砂浜や小石の持ち出し禁止
- ビーチでの飲食禁止
- ビーチへペットを連れ込まない
- 砂の城(オブジェ)をビーチで作ってはいけない
- ファイヤーダンスの禁止
- 違法なツアーガイド(政府から認可されていない)の禁止
- ビーチでの営業行為(ネイルやマッサージなども含む)禁止
- ビーチ近くでのバイクの駐車、入場禁止
- ビーチ近くでの宣伝、勧誘禁止
アジア随一の海を体感!ボラカイ島へのツアーはいかが?
常夏のリゾートアイランドを堪能するボラカイ島ツアーへ
ボラカイ島ではリニューアルしてからウミガメの産卵も見られるようになったのだとか。海が格段に綺麗になった証拠ですね。ぜひ穴場のリゾート地ボラカイ島へのツアーもご検討ください。
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