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バリ島のバリヒンズー代表的重要行事、オゴオゴ(Ogoh-ogoh)

「ニュピ」の前日は「オゴオゴ」!? バリ島のバリヒンズー代表的重要行事

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バリ島の有名な行事のひとつに「オゴオゴ(Ogoh-ogoh)」というものがあります。島民の90%がヒンズー教徒であるバリ島には「ニュピ(Nyepi)」というヒンズー教のサカ歴の元日とされる日があり、オゴオゴの儀式はこのニュピの前日に行われます。サカ歴で日にちを数えるので毎年ニュピは日にちがずれて変わります。バリ島の新年とも言われるこの大事な日には、朝の6時から次の日の6時まで電気、火の使用が禁止され、自分の家の敷地以外の外出も禁止です。近年ではテレビ放映の禁止、インターネットの電波を飛ばすのも禁止になったくらい、バリ島のニュピにおける重要性は年々増しています。ニュピはバリ人たちが静かに家に籠り、神々に祈りをささげ、過去の反省と未来の過ごし方を考える重要な日なのです。デンパサール空港さえ閉鎖されるこの重大儀式の前日にオゴオゴの儀式は行われます。

バリ島のオゴオゴにかける熱い情熱

オゴオゴ

オゴオゴ

もともとバリのヒンズー教では、善と悪は永遠になくならない、永遠のテーマとされています。オゴオゴは通常、悪魔や鬼の様相をしており、恐ろしい外見です。悪をただ排除するだけではくて、1年間の人々の悪意の象徴とされる悪魔や鬼を祭り、焼き払い、浄化する目的があります。バリヒンズーの穏やかな宗教性が感じられますよね。

バリ島にはバンジャールと呼ばれる村の集合体が各エリアにあり、バンジャールごとにオゴオゴが製作されます。だいたい高さは3〜5メートルくらいで、ニュピの1ヶ月前くらいから村をあげての製作が始まります。バンジャールによってはオゴオゴ製作のための寄付をお願いされるエリアもあり、いくらでもいいのですが、ニュピが近づくと「じゃあオゴオゴのためなら出そうか」という気分になるものです。子供用の小さいオゴオゴも製作され、実際のオゴオゴパレードの前座的に子供オゴオゴパレードが開催されたりもします。

バンジャールごとの見事な大作のオゴオゴ

ニュピ前日までに角のある鬼や悪魔、バリダンスによく出て来る悪役のような悪者などさまざまなオゴオゴができあがり、村の集会場に集められます。ニュピが近づくと近隣でニュピのためのお祈りの儀式も多く催され、1週間くらい前からバリ人は大忙しの時期となります。当日もお昼くらいから悪魔祓いの儀式などが始まり、人々はお供え物とともに祈りを捧げます。各エリア、わりと細かくバンジャールが分かれていて、スミニャックエリアでも何カ所もオゴオゴ製作されます。スミニャック地区、クロボカン地区、レギャン地区、クタ地区、ジンバラン地区、ヌサドゥア地区、ウブド地区などエリアごとにいくつかのバンジャールが集められ、だいたい10〜15体くらいづつのパレードになります。

当日はコンテスト形式になっているエリアも多く、優秀な作品は要所に飾られたりもするため、その時期のバンジャールはいかに素晴らしいオゴオゴを作るかということに全力を注ぎます。田舎は比較的素朴なオゴオゴ、ウブドは芸術性に富んだものが多く、クタやレギャンなどの南部エリアはスポンサーがついたりして派手なものが多いのが特徴です。

ニュピ前日にはオゴオゴパレードを見に行こう!
オゴオゴパレード観覧の注意点

ニュピ前日のだいたい7時くらいからオゴオゴパレードが始まりますが、わりと明るい時間に行う地区もあったり、開始時間についてはその都度地元の人やホテルのスタッフに確認が必要です。だいたい、普段車が通る道がオゴオゴのために通行止めとなりますので、車やバイクでの移動をされる方はニュピ前日は通行止め箇所や所要時間のチェックも必要です。パレードが始まる前から沿道に人が集まり出し、良い場所で見ようと場所取りらしきものも始まります。ニュピ前日の夜ともなると、普段はついているショップの電気が消えたり、すでに全ての電気を消して田舎に帰ったり別のホテルに移動したりという人もいるので、街全体がだんだん暗くなっていくのがわかります。ちょっと余談ですが、ニュピ当日はどこのお店も閉まるので、ある程度の食べ物や飲物を確保しておきましょう。

いよいよオゴオゴパレード!幻想的な世界が広がります

だいたい夕陽の沈んだ頃、オゴオゴパレードが始まります。沿道にはたくさんのひとたちがオゴオゴをひと目見ようと集まってきます。エリアによってスタイルはさまざまですが、暗闇の中、たいまつを持った先頭の正装をした女性たちや男性がかつぐ次々に現れるオゴオゴの数々は最高に幻想的です。最近のオゴオゴには電飾をほどこした物や、波の音をバックに流したりと、凝った物も多く見られます。コンテスト形式になっているエリアも多く、どのオゴオゴが一番素晴らしいかを競ったりもします。スミニャック地域のラヤスミニャック通りのオゴオゴは大きいコンテストで有名で、前が見えないくらいの人だかりとなります。パレードは40分〜1時間くらいの所要時間です。

オゴオゴパレード

オゴオゴパレード

激しいオゴオゴのパレードのあとは静寂の1日へ

ニュピ前日のオゴオゴパレードはバリ島をあげての一大イベント。観光客や外国人在住者もオゴオゴのパレードで盛り上がった後は、静寂の日ニュピへ移行します。通常観光で利用するホテル内は電気を使用する許可が下りていて、レストランやスパなども営業しています。ただし夜になると大型のホテルやブティックホテルでは必要最低限の電気の明るさと、カーテンを閉めて外に光が漏れないようお願いされたり、ヴィラタイプのお部屋では18時になるとベッドルーム以外の電気を消すようお願いされたりします。小規模のヴィラではニュピ当日は17〜18時でルームサービスなども終了するリゾートが多いです。

ニュピ当日はリゾートでのんびり1日を過ごす

ニュピ当日はリゾートでのんびり1日を過ごす

ニュピ当日はホテルの敷地から出られないので、リゾートでのんびり1日を過ごします。リゾートの敷地から、ひとっこひとりいない通常車が走る道を眺めることもできます。夜はほとんどのバリ島中の電気が消えているため、夜空には満点の星が輝きます。南十字星を探したり、ロマンティックなニュピの夜をお過ごしいただけます。

オゴオゴはバリ島以外でも見られることがあります

オゴオゴはヒンズーの行事なので、規模は小さくなりますが、ロンボク島ジョグジャカルタなど、バリ島以外の島に住んでいるヒンズー教の人たちの間でも行われます。ニュピ当日はバリ島以外の島にあるヒンズー教の寺院、施設は全て閉鎖され入ることはできませんのでご注意ください。

バリ島が神々の島と呼ばれる由縁を体験しよう!

大変興味深い、ユニークなバリヒンズー教の重要儀式であるオゴオゴの儀式とニュピ。バリ島が神々の島と呼ばれる由縁のひとつでもあります。ニュピ前日からのオゴオゴのパレードと静寂の日ニュピをぜひ体験してみてくださいね。バリ島で皆様をお待ちしております!

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