イタリア・アマルフィ海岸の外せない観光名所・絶景スポット!インスタ映えスポットも
南イタリア・アマルフィ海岸は世界一美しい海岸線と讃えられる、ナポリから南へ約50Kmの「陸の孤島」。1997年その美しい景観から世界遺産に登録され、日本では映画の舞台になりました。旅行に行くならどこをまわればいいの?そんな疑問に応える「アマルフィ海岸で絶対に外せないスポット」をご紹介します。
アマルフィでは世界遺産の海岸でリゾートを楽しみつつ観光へ
イタリアの中でも「最も美しい場所」のひとつに数えられる南イタリア・アマルフィ海岸。ギリシャ神話には、ヘラクレスが心から愛した妖精の亡骸を「この世で最も美しいこの場所に葬った」という伝説が残っています。ナポリから南へ約50kmの場所にあるエリアで、人口は約5000人ほどの小規模な街ですが、夏のバカンスシーズンには世界中から多くの観光客がやって来て、一気ににぎやかになります。しかしそれが不思議に思えるほど、断崖絶壁に囲まれたそのエリアには空港も鉄道もなく、船を乗り継ぎ、バスを乗り換える必要があり「陸の孤島」と言われるほどです。もちろんそのおかげで、昔からの生活や、建物の雰囲気が残っているからこそ、1997年に世界遺産に登録されたのかもしれません。
イタリアは見どころの多い国ですが、ヨーロッパのバカンス客を真似て、一度はアマルフィ海岸でゆっくり過ごす時間を過ごしてみたいものです。とはいえ、やはり見どころは抑えたい!
アマルフィ海岸は海岸線をバスが通っているので、入ってしまえば自分の足でまわれます。世界的なリゾート地だからこそ「のんびり」することを忘れずに、この中から興味のある場所をめぐってくださいね!
アマルフィ海岸とは、アマルフィの玄関口までを含む広いエリアを指す
①アマルフィ大聖堂(Duomo di Amalfi)
まずはアマルフィ海岸の観光拠点となるアマルフィの街へ。石灰岩の断崖絶壁と海の間に開かれた街は、斜面に沿ってカラフルな建物が建ち並んでいます。町の入り口「海の門(ポルタマリーナ)」をくぐれば、そこがアマルフィの街です。
この街のシンボ「アマルフィ大聖堂(Duomo di Amalfi)」へ行ってみましょう。この大聖堂の特徴はとても珍しい建築方法で造られていること。当時のローマ帝国でよくみられるロマネスク建築・バロック建築だけではなく、ビザンチン(いまのトルコを中心に栄えた東ローマ帝国の文化)の建築様式、イスラムの建築様式が融合し、当時の南イタリアの交易の広さがうかがえる貴重な建物です。
石を組み合わせたモザイク模様が素晴らしい
外壁は白と黒のモザイク模様が当時のアラブとのつながりを強く感じさせます。アマルフィ大聖堂はこの地の文化・華やかさ・歴史を象徴するアマルフィのシンボルとして、地元の人々に愛されてきました。
さらに関連施設である「天国の回廊」や「地下祭壇」も必見。「天国の回廊」はまるでアラビアンナイトに出てくる宮殿のような造りでエキゾチックな雰囲気。「地下祭壇」は大理石の装飾が素晴らしく、あまりの豪華さに圧倒されます。
大聖堂内部。ここだけ見るとまるで中東にいるようなエキゾチックな内装
こちらもアラブの宮殿のような「天国の回廊」
住所:Via Duca Mansone I, 84011 Amalfi
開場時間:9:00〜18:45(7〜9月9:00〜19:45/11〜2月10:00〜13:00・14:30〜16:30)
料金:天国の回廊と地下祭壇は€3※大聖堂のみは無料
②大聖堂広場やアマルフィの中心部を散策
アマルフィはかつて地中海に君臨する海洋王国でした。古くから北アフリカ沿岸諸国やビザンチン帝国と交易を行い、10~11世紀には栄華を極めた町です。ドゥオモ広場の大通りや、1歩入った路地など、昔ながらの石畳を歩き、散策しましょう。山の方に向かうと700mほどの小さなエリアには「紙の博物館」など興味深い施設もあります。アマルフィ製の紙はイタリアでは高級品。その歴史を紹介する博物館です。興味のある人は覗いてみて!
石畳の道にはかわいらしいお店やお土産屋がいっぱい
③休憩は老舗カフェ「アンドレア・パンサ(ANDREA PANSA)」
散策に疲れたら老舗カフェ「アンドレア・パンサ(ANDREA PANSA)」でお茶しましょう。なんとこの店、1830年創業。ドイツの作曲家ワーグナーやノルウェーの劇作家イプセンも通ったカフェで、初代から直系の一族が営んでいるのだそう。 中でも一番人気のスイーツがここアマルフィ伝統のお菓子「デリツィア・アル・リモーネ」。丸くかわいらしいスポンジ生地の上に生クリームをかけ、内部にはレモンクリームとカスタードクリームを混ぜ合わせたクリームが入っています。
住所:Piazza Duomo, 40, 84011 Amalfi SA
営業時間:7:30~23:45
④アマルフィ海岸(Costiera Amalfitana)
アマルフィ海岸に泊まる人は、朝夕海辺の散歩が楽しいですよ。
6月~8月はバカンスを楽しむリゾート客のためにビーチにたくさんのパラソルの花が咲きます。オフシーズンは海辺のレストランで景色を眺めつつゆっくりランチを・・・また、アマルフィのマリーナには、これから紹介する絶景の街・ポジターノや、リゾート好きの憧れカプリ島に行く船が発着しています。「陸の孤島」ではありますが、行こうと思えば船やバスでさまざまなところに行けます。
⑤エメラルドの洞窟 (Grotta dello Smeraldo)
世界的に有名な、カプリ島の「青の洞窟」は、天候によって入れないこともある上に、大変な混雑で数時間待ちなんてこともありますが、アマルフィの「エメラルドの洞窟」は、ほぼ待ち時間なく、そして洞窟の入り口が大きいので、多少天候が悪くても入れます。
あの洞窟が・・・アマルフィにもある!エメラルドの洞窟ですが・・・。
アマルフィとポジターノの間にあり、どちらの街からも路線バスでアクセス可能。バス停は洞窟へ下りるエレベーター塔の前で、入場料はエレベーター入口で支払い、海岸へ降りていきます。そこから小舟に乗り換えエメラルドの洞窟内へ!またアマルフィのマリーナから直接船で行くこともできます。 カプリ島の「青の洞窟」は世界的に有名ですがアマルフィ海岸の「エメラルドの洞窟」だって負けていません・・・いや、負けているかも。
船頭さんが海面をオールで波立たせると、波しぶきがエメラルド色に!そして、鍾乳洞になっている洞窟内は、奇岩が迫力満点。「青の洞窟」のように5分で「ハイ。出ますよ」なんてことも、船頭さんのしつこい「チップ€10~!」攻撃もありません。
のんびり自然の美しさを楽しみたい人は、こちらの洞窟の方が良いはずです。・・・多分。 いや、どちらにしても、アマルフィはカプリ島に負けないリゾート地です!
住所:Via Smeraldo, 84010 Conca dei Marini SA
営業時間:9:00~15:00
入場料:€5
アマルフィ海岸の絶景スポット!ポジターノ(Positano)
アマルフィと言うと、誰もが想像するこの景色。これはポジターノという、アマルフィ海岸のひとつの街です。アマルフィの街とビーチにしかいないとこの景色は眺められないという痛恨のミスを犯すので気を付けましょう。
アマルフィの街とポジターノは路線バスで結ばれているので移動はとても楽。約40分です。とはいえ、バカンスシーズンはイタリア各地からドライブでバカンス客がやって来るのでどうしても渋滞する日が出てきます。また椅子に座れないほど混んでいることも多いのでピークシーズンは立つことは覚悟を。バスは停留所ごとのアナウンスがありません。運転手さんにポジターノで降りるということを伝えておくようにしましょう。ポジターノのバス停はいくつかあるのですが「スポンダ」という停留所が一番便利。観光客が多いときは運転手さんが「スポンダ!」と大声で教えてくれるそうなので、居眠りはしないように。
また、アマルフィ⇔ポジターノは船で移動をすると、この写真通りの絶景が眺められます。
この景色こそ、求めていたアマルフィの景色!と言う人多いはず
⑦サンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)
バス停を下りてすぐに見える丸いクーポラが美しい教会が「アマルフィ海岸の宝石」と呼ばれるポジターノのシンボル 「サンタ マリア アッスンタ教会」。このクーポラはアマルフィ海岸の名産の焼き物「マヨルカ焼き」。中は自由に見学できますが、特に閉館時間などの表記はナシ。
しかもこの美しいクーポラは、教会の正面に立っても見ることができません。「スポンダ」のバス停から中心街へ向かう途中の道からが一番きれいに見えます。
住所:Via Marina Grande, 84017 Positano SA
開場時間:不明 定休日:不明
ポジターノの街歩き
ポジターノは可愛らしいカフェや、ショップ、レストランが並び、散策がとても楽しい街。時折見える海を眺めつつ、探検してみましょう。
可愛らしい街を散策しよう!
ポジターノはリゾートファッション発祥の街。イタリアには「モーダポジターノ(Moda Positano)」という言葉があるくらい定番で、1960年代からあるものだそう。
水着の上にさらっと羽織る真っ白な木綿のワンピースや、地中海の白い建物に映える極彩色のサマードレス・・・今はどこの国のリゾートでも売られている定番のファッションですが、「陸の孤島」と言われた場所において、昔からあるというから驚き。ビーチで気軽に着られるものから、リッチ層を狙ったリゾート地のディナーファッションの店も出店しているので、思わず沢山買ってしまいそう~。
サマーワンピースや、ひざ丈の派手な色の短パンなどはどこの国のビーチでも着られる上に、お手頃なので、アマルフィ海岸の思い出に購入するのも良いですね!
⑧ランチは絶景レストランで決まり!イルトリデンテ( Il Tridente)
もしあなたがポジターノでランチタイムを迎えていたら、迷わず絶景レストランを選んでいただきたい。ホテルのダイニングなのに価格設定がとても良心的と評判が高いのが「イルトリデンテ( Il Tridente)」。パスタ・ピザなど、このカンパイア州で生まれた小麦を使った料理はすべて得意。さらにそれらをアマルフィで獲れた魚料理と合わせて提供してくれます。 お子様用に「こんなランチはいかが?」という提案もしてくれるので、ファミリー連れも安心。
テラスからの眺めはスリル満点!アマルフィ海岸は夜景よりも昼の方が断然きれいなので、このチャンスを逃さないで!
目の前の世界遺産を見ながら、自分も世界遺産の中にいるという感動を!
住所:Hotel Poseidon, Viale Pasitea, 140, 84017 Positano SA
営業時間:12:15~14:30/19:15~22:15
画像出典:Hotel Poseidon
天空の街・大人の静寂が漂うラヴェッロ(RAVELLO)
標高350メートルの高台に位置する町、ラヴェッロ。オフシーズンは「陸の孤島」と言われる通り静かで美しいアマルフィ海岸ですが、夏はバカンスのノリでかなり賑やかになりミーハーな雰囲気に・・・。イタリアではラヴェッロは閑静な高級別荘地。天空の街とも言われる静かな環境です。「アマルフィの高原リゾート」と言えばイメージがつくでしょうか? ラヴェッロの高級別荘地の歴史は古く、今も残る素晴らしい別荘自体いがこの景色を愛した貴族たちが、とはいえアマルフィから個人で行けるのでご安心を。ラヴェッロに行くバスは、港の広場にあるバス停の屋根に「RAVELLO」と書いてあり、とても分かりやすいです。
⑨1000年の歴史を誇るラヴェッロ大聖堂(Duomo di Ravello)
バス停は崖の下!トンネルをくぐり上に進んでいくと、ラヴェッロのメイン広場に到着。ここには1086年に建てられたラヴェッロ大聖堂があり。ファサードの中央の扉は、1179年に有名な彫刻家バリサーノ・ダ・トラーニの手により作られたブロンズ製の扉で、素晴らしいレリーフが彫り込まれています。内部には大理石でできた豪華な説教代があり、とてもユニーク。
大聖堂前の広場にはレストランやカフェもあり、ひと休みにもおすすめ。
真っ青な空に映えるラヴェッロのドゥオモ
住所:Piazza Duomo 84010 Ravello SA
これぞ天空の庭!ヴィラ ルフォロ(Villa Rufolo)
ラヴェッロで最も立ち寄るべきスポットこそ、ここ、ヴィラ ルフォロ。1280年にラヴェッロの有力な商家ルフォロ家の邸宅として建てられた、アラブ様式とビザンチン様式が融合した独特な建築様式が目を引く建物です。その後、この屋敷の所有者は代替わりを重ね、教皇や王も所有者として名を連ねていきましたが、当初は「宮殿」と呼ばれるほどの壮麗な建物が、次第に荒廃していきました。
しかし遂に19世紀末から20世紀にかけ、スコットランド人のネヴィル・レイド氏が大規模な修復を行い、今ある優雅な姿に復活させたのです。
しかし・・・1番の見どころは建物ではなくテラスにある庭園でしょう。幾何学模様のように様々な形に整えられた大小さまざまな花壇には、季節の花が咲き乱れ、その花の背後に地中海が浮かぶ様はまるで天空から見下ろしているかのような不思議な感覚に陥ります。
1880年にドイツ人の作曲家ワーグナーがこのヴィラに滞在し、あまりに美しいアマルフィの景色に感動。舞台劇『パルジファル』の第2幕を作曲したと言われています。そんな由来から1953年からヴィラ・ルフォロで音楽祭が開かれるようになり、毎年ワーグナーの作品が数多く演奏されているのです。
音楽祭の特設ステージが設置されるのは、なんとこの花咲く絶景のテラス。海にせり出すように設けられた特設ステージでオーケストラが演奏を披露します。天空の演奏会を聴くために世界中からクラシックファンが集まりますが、一度はこの景色を眺めながらワーグナーの曲に耳を傾けたいものです。
住所:Piazza Duomo, 84010 Ravello SA
営業時間:9:00~18:00※季節により異なる
入場料:€7
音楽祭に興味のある人はこちら!http://www.ravellofestival.com
⑪無限のテラスからの圧巻の眺め!ヴィラチンブローネ(Villa Cimbrone)
ラヴェッロには、ヴィラルフォロとともに見逃せないヴィラがもうひとつあります。その名はヴィラチンブローネ。メイン広場から少し離れたところにありますが、インフォメーションボードが出ているので、そちらに従って向かいます。
この屋敷は11世紀に建てられたヴィラですが、20世紀に英国人貴族によって改築され、一部が5つ星ホテルとして使われています。そのため、宿泊者以外入れないゾーンもあるので気を付けて。
歴史的建造物が5つ星ホテルになる。これがイタリアの凄いところ!
このヴィラの見どころは「無限のテラス(Terrace of Infinity)」。 その名の通り、偉人たちの彫刻の向こうに無限に広がる地中海!言葉を失う美しさとはまさにこのことでしょう。 5つ星ホテルだけに、このテラスで結婚式を挙げるカップルも多し。ハネムーンを考えている方にはぜひこの「無限のテラス」で愛を誓っていただきたいものです!
住所:Via Santa Chiara, 26, 84010 Ravello SA
営業時間:夏季9:00~20:00/冬季9:00~日没
入場料:€7
画像出典:Villa Cimbrone
⑫陶器の街・ヴィエトリ・スル・マーレ
ヴィエトリ・スル・マーレは、日本でも知られている陶器の街。陶器を扱う有名なギャラリーや店舗がこぞって輸入するほど、多くのファンを持つ工房も多くあります。
ここで作られている色鮮やかなマヨルカ焼きの陶器は、ソレントやポジターノ、アマルフィなどの観光地のお土産屋でも沢山売られていますが、もし陶器が好きだったり、料理に興味がある人なら訪れる価値が高い!ウンベルト1世通りからマッテオッティ広場までは陶器店がぎっしり!街中が可愛らしい陶器アートで飾られていて、歩くのも楽しい街。
街中が陶器のアートであふれるかわいらしい街
この街でお気に入りを発見したいなら「ここ!」と決める必要はありません。オーナーがアーティストで工房を一角に持ち制作している店がたくさんあります。運が良ければ制作行程を間近で見学させてくれることもあるので、色々めぐって、とっておきのお気に入りを購入してください。陶器は重いので持ち運びには限度あり(笑)。小皿や小物ならばいくつか持ち帰れそうですね!
お土産屋の物と異なり普段使いできる柄の物が多いのも特徴
所在地:Vietri sul Mare SA
アクセス: サレルノ駅前からバス、または鉄道で10分。バスはSITAバスとBUS ITALIA(旧CTP)の2社が運行。アマルフィ方面から逆方向も運行
営業時間&定休日:店舗による
アマルフィ海岸・観光名所&絶景スポットMAP
世界一美しい海岸線と言われ、世界遺産であるアマルフィ海岸。断崖絶壁に張り付く家々のスリル満点の姿だけではなく、見どころも、ショッピングスポットも観光名所もいっぱい!ひたすらリゾートでゴロゴロするだけという欧米人スタイルに慣れない人も、きっと安心していただけたのではないでしょうか?MAPはこちら!参照にしてくださいね!
「バスや船でアマルフィ観光ができることはわかったけれど、まずアマルフィに行くのが大変なんだよなあ・・・」と思っていませんか?
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しかも常にガイドさんがついているわけではなく個人旅行同様、旅行中はまったくの自由。さらに自由自在にホテルのアレンジや日程のアレンジができます。色々考える時間がない忙しいあなたに代わって、旅のプロが全部手配しますよ~!
とにかく、一番アクセスに懸念のある陸の孤島・アマルフィ往復だけ、お手伝いするというさりげなさなのです。
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