ゴールドコーストの世界遺産「スプリングブルック国立公園」~古代から変わらない自然を感じられる希少な場所~
スプリングブルック国立公園には、青緑の光を発する珍しい光虫「土ボタル」をはじめ、世界最古のシダ類や樹齢4000年を超えるブナの大木、希少かつ絶滅危惧種の鳥類や哺乳類が生息しています。公園内には多数のトレッキングコースが用意されているので、希少な動植物を観察しながらハイキングを楽しむことができます。世界遺産「スプリングブルック国立公園」で太古から続く自然の息吹を感じる旅をしてみませんか?
数億年前のままで自然が残っている「スプリングブルック国立公園」とは
ゴンドワナ多雨林群に属している世界遺産「スプリングブルック国立公園」は、ゴールドコーストから南西へ約40~50km、ブリスベンから南へ100kmほどのところにあります。同公園の総面積は6,558ヘクタール(東京ドーム約1,402個分)もあります。広大な面積を誇るスプリングブルック国立公園は、スプリングブルック高原地区、ナチュラル・ブリッジ地区、マウント・クーガー地区、ナミンバ地区の4つのセクションに分かれています。それぞれの地区を結ぶ道路はないため、各地区へは別々に訪れることをおすすめします。
ゴンドワナ多雨林群とは
数億年前のままの自然を体感できる「ゴンドワナ多雨林群」
オーストラリアのクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州の一部に広がる自然保護地域の総称。「ゴンドワナ」とは、約2億年前まであったとされる大陸の名称です。ゴンドワナ多雨林群では、数億年前のかたちを留めたままの動植物が現在も生息しているため、このように名付けられました。
スプリングブルック国立公園へのアクセス方法
ゴールドコーストのサーファーズパラダイスからスプリングブルック国立公園までは、車で約1時間かかります。人気の観光地ですが、公共交通機関が通っていません。そのため同公園を訪れる場合は、個人でレンタカーを利用するかオプショナルツアーに参加しましょう。
スプリングブルック国立公園へ行くおすすめオプショナルツアー
日中はトレッキングコースでハイキングを楽しむことができます。展望台から素晴らしい景色を眺めたり、美しい滝からマイナスイオンを感じたり、公園内に生息している希少な動植物を観察したりしてみませんか?大自然を感じながら新鮮な空気を吸ってリフレッシュしましょう。
トレイルコースによっては遊歩道が整備されているのでお子さまも安心
夜間は土ボタル&星空観賞ツアーがおすすめです。限られた地域にしか生息していない土ボタルは見ることが難しい昆虫です。土ボタルが発する青緑色の幻想的な光を、ぜひ実際に見てください。また街なかでは電気が明るすぎて見えない星も、夜のスプリングブルック国立公園でなら数えきれないほどの満点の星空を観賞することができます。
人気観光ポイントを事前にチェック!
広大な面積を誇るスプリングブルック国立公園の4つのセクションには、たくさんの観光ポイントがあります。その中でも人気の場所をピックアップしてご紹介します。
スプリングブルック高原地区
パーリングブルック滝(Purling Brook Falls)
落差106mの迫力「パーリングブルック滝」
落差106mあるパーリングブルック滝の雄大な姿をひと目見ようと多くの観光客が訪れます。雨が降った後は水量が増してより迫力アップ!
パーリングブルック滝が人気観光スポットである理由がもう1つあります。それは、駐車場から徒歩数分の場所にあるため、お子さまからご年配の方まで楽しめる点です。さらに、滝の頂上部分は比較的平らな森があるので、体力に自信がない方も散策していただけます。また滝のふもとには新しい吊り橋があります。もし体力に自信があれば、ぜひ渓谷の下まで歩いて吊り橋を体験してみてください。
ベスト・オブ・オール展望台(Best of All lookout)
その名の通り素晴らしい景色を一望できる「ベスト・オブ・オール展望台」
スプリングブルック国立公園にある展望台の中で、最も見晴らしが良いスポットであるベスト・オブ・オール展望台。崖の端にある展望台から、約80㎞も離れたニューサウスウェールズ州北部まで見渡すことができます。そして、壮観なのは眺めだけではありません。ベスト・オブ・オール展望台までの約30分の道のりでは、古代の南極ブナの森の中を歩いて向かいます。古代の南極ブナが生息している森は世界に数えるほどしかありませんので、貴重な体験となるでしょう。
古代の南極ブナの森©Tourism and Events Queensland
キャニオン展望台(Canyon lookout)
遠くにゴールドコーストの海が望める「キャニオン展望台」
キャニオン展望台は道路沿いにあるため、車から降りてすぐ展望台に到着できます。また段差も無いため、車椅子の方でも簡単にアクセスできる展望台です。ここからは、遠く離れたゴールドコーストのスカイラインの高層ビルと眼下に広がる密集した亜熱帯雨林を眺めることができます。
ナチュラル・ブリッジ地区
ナチュラル・ブリッジ
土ボタルの生息地の1つ「ナチュラル・ブリッジ」
駐車場から20分ほど遊歩道を行くと、滝が現れます。その滝の水圧によって岩の洞窟に穴があき、滝が流れ込むようになった場所がナチュラル・ブリッジです。洞窟内は常に適度な湿度が保たれていて暗いため、湿度と暗闇を好む土ボタルの生息地となっています。土ボタルは、オーストラリアとニュージーランドの極めて限られた場所でしか生息が確認されていない昆虫です。
土ボタルは『天空の城ラピュタ』の飛行石のモデルだと言われています
ナチュラル・ブリッジに生息している「土ボタル」。
本当の名は土ボタルではなく、ヒカリキノコバエというキノコバエ科の1種。英名をグローワーム(Glow worm)といいます。
土ボタルの幼虫の体内で生成される青緑色の光はとてもデリケートなため、夜でないと見られません。土ボタルの幼虫は青緑色の光を発するだけではなく、クモの巣のように機能する長い粘着性のある糸を生成します。土ボタルの光に引き寄せられた蚊やカゲロウなどが粘着性のある糸に巻き込まれ捕食される仕組みとなっています。
洞窟内は1年中ほぼ同じ気温湿度が保たれるため、どの季節においても土ボタルを観賞することができます。その中でも、最も観賞に適した時期は12~3月です。
夜間に土ボタル観賞する際の注意点
土ボタルは環境の変化に敏感です。洞窟でのルールを守って観賞しましょう!
・夜間のスプリングブルック国立公園内は真っ暗です。懐中電灯を持っていきましょう
・土ボタルに直接光を当てない
・フラッシュ撮影をしない
・大きな音を立てない
・洞窟内は絶対禁煙
・洞窟内で虫よけスプレーを使用すると土ボタルを殺してしまうことがあります。公園に入る前に使用しましょう
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スプリングブルック国立公園を訪れる際の服装・持ち物
ハイキングに合った服装と持ち物で楽しもう©Tourism and Events Queensland
南半球に位置するオーストラリアは日本と季節が逆になります。そして、スプリングブルック国立公園は大自然の中にあるため、服装や持ち物に注意して観光しましょう。
服装
【春】9~11月:比較的暑い日が多いので、半袖・短パンでも過ごせます。しかし山の天候は非常に変わりやすく、気温が下がることもあります。また、虫に刺されることもありますので、薄手の長袖をご用意いただくことをおすすめします。また日中の紫外線対策もお忘れなく!
【夏】12~2月:春の時期よりも暑さが厳しくなります。春の時期と同様、気温の変化や虫に刺されることも考えられるため、長袖のラッシュガードなどがあると安心です。
【秋】3~5月:だんだんと涼しくなり、日中でも肌寒く感じることがあります。長袖・長ズボンや温度調整のしやすい服装をおすすめします。
【冬】6~8月:夜間の最低気温が氷点下を下回ることもまれにあります。夜間に訪れる際は、防寒対策をしっかりとした服装で訪れましょう。
スプリングブルック国立公園内には舗装された遊歩道もありますが、基本的に山道を歩くことになるので足下が不安定です。歩きやすいスニーカーがおすすめです。
持ち物
・水と食べ物、懐中電灯は常に携帯しましょう
・帽子をかぶり、日焼け止めを塗って紫外線対策をしましょう
・歩きやすい靴、気候に合った服装で観光しましょう
・レインコートなどの雨具を用意しましょう
・ゴミ箱の設置はありません。ゴミ袋を持参し、ゴミは持ち帰りましょう
当社のゴールドコーストへのツアーはアレンジ自由自在!
ゴールドコーストを発着地としたスプリングブルック国立公園へ行くオプショナルツアーは大変人気があります。公共交通機関が無いスプリングブルックへは、時間の心配やスケジュール管理の必要のないオプショナルツアーに参加することをおすすめします。
トラベル・スタンダード・ジャパンは大手他社と違って「丸投げ」がOK。オセアニアエリア専門スタッフがお客様のご希望やご予算に合わせて理想の旅行をご提案します。当社のゴールドコーストへ行くツアーへお申込みの際に「スプリングブルック国立公園へ行くオプショナルツアー」も同時にご予約いただくこともできます!
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