【前編】エミレーツ航空A380ビジネスクラス搭乗記・成田発ドバイ行き夕食の機内食は?
飛ぶ宮殿と称されるエミレーツ航空成田空港発A380のビジネスクラス搭乗記!空飛ぶバーに、フルフラットベッド、ミニバー、ブルガリアメニティのポーチ、4500チャンネル超えのエンタテインメントシステム「ice」、お米つやつやの機内食など旅が目的のはずなのに「降りたくない!」フライトを堪能してきました。
憧れのエミレーツ航空A380のビジネスクラスへ!
ひょんなことから、ずっと憧れていたエミレーツ航空のA380、しかもビジネスクラスに乗ることになり、天にも昇るような気分の筆者。これは記憶だけではなく記録にも残さねばと、搭乗の12時間の記録を残すことにしました。
ちなみに筆者は6時間のフライトでも「長いなあ」と何度か呟いてしまうタイプ。もちろんエコノミークラスでの呟きですが、憧れの飛行機のビジネスクラスの場合、最終的にどんな呟きをもらしてしまうのか・・・自分でも想像ができません。
まずは日本には成田空港にひとつしかないエミレーツラウンジでシャンパン(しかもモエ・エ・シャンドン)と、焼き立てのやわらかステーキで夢心地になり、あと少しで搭乗を忘れそうになりますが、何とか機内へ。その時の模様は下記のブログをご覧ください。
成田発のエミレーツ航空は23:00発です。
お世話になります・・・!
A380は2階建て。そしてとても巨大。2階と1階に分かれたボーディングブリッジの配置関係にもよるのでしょうか。成田空港第2ターミナルの中でも、かなり奥のゲートに優雅に待機されていらっしゃいました!慌ててお顔だけ撮らせていただきましたが、エミレーツ航空のA380様は、本来こんなに優雅で素敵な方です。
大きくて優美!そしてゴージャス!
尾翼を飾る貫禄のアラブ首長国連邦の国旗に、身体にまとう黄金の「Emirates」、ジェットエンジンにまで同様に黄金のロゴの刻印がされたその姿は、アラブの貴公子のよう。妄想が走りすぎて危なくなってきたところで、直接2階に入るボーディングブリッジから、搭乗。
「飛ぶ宮殿」という素晴らしい通称は、エミレーツ航空A380の2階部分に集中した豪華な施設からついたのでしょう。できれば1階から2階へと続く「天国への階段」から登りたいと思いました。その優越感たるや半端なものではないでしょう。
筆者のシートがあるエリアは、シート自体が少な目でとても静か。そして後方にある落ち着いたひとり掛けの窓際シートでした。シートピッチは200cmと広々。エコノミーの何倍ですか?
これがエミレーツ航空A380のシート!
これだけ大きな機体なのに座席は1-2-1と贅沢すぎるほどのゆとり。窓際のひとり席に関しては、ひとり旅の人のためにあると言っても過言ではないでしょう。プライバシーがばっちり保たれています。
もちろん中央の2列シートも快適。2人旅の方は中央2シートの、棚が両端にあるタイプにすれば、小声の会話もはずみそう。
気軽に物が置ける棚があり、とても便利
ウェルカム・ドリンクとブルガリアメニティ入りのポーチでセレブ気分に!
エコノミークラスと違う点は、席に着いたと同時に美しいキャビン・アテンダント(以後CA)さんが、「あなたのお世話をします、私は〇〇です」と自己紹介をしつつ、ウェルカムドリンクの希望を聞いてくれ、コートを預かってくれること。
シャンパンかオレンジジュースと聞かれ、目ざとくシャンパンがラウンジ同様「モエ・エ・シャンドン」と知って注文。これこれ!これがやりたかったんですよ!
機内もモエ・エ・シャンドン!
「ようこそ」の気持ちがモエ・エ・シャンドンって贅沢すぎます
シートにはミニバーもあり、無料でいただける飲み物がストックされています。これなら離陸・着陸時にCAさんがサービスできない時間にも、喉がうるおせ、目覚めてすぐ水が飲みたい、という時にも便利。かゆいところに手が届きすぎです。
飲料水は飲料水でも筆者のような庶民には手の出しづらいエビアンが2本、そしてペリエを発見!ペリエを飲ませてくれるなんて贅沢です。他にダイエットコーラもありました。
ペリエって無料で飲んで良いものだったのか・・・
そして離陸前に渡されたベージュにイヤミない程度のラメが入ったポーチ。周囲の男性とは異なる色合いで男性客と女性客の内容はきちんと分けられているようです。
中身は、アロマな香りのするおしぼり、ブルガリのボディーローション2種類、ミニフレグランス、歯ブラシセット、ポケットティッシュ、コンパクトミラー、クシ。アロマおしぼりにはブルガリのフレグランスの香りがしみこませてあり、とてもいい香り。クンクンかぎつつリフレッシュします。香りの異なるボディーローションは、乾燥しがちな機内で身体に優しい心遣い。
今後の旅行にはこのポーチをおともにお出かけしたいですね。「エミレーツ航空のビジネスに乗りました」という、さりげないアピールができたりして。
筆者が実は一番ありがたいと感じたのは、コンパクトミラー。成田空港でファンデーションを落とし、ミラーが割れ、ドバイへの旅に一抹の不安を感じていたのですが、これでドバイ到着までに、シートでゆったりとメイクが直せます。
エミレーツポーチ、シンプルで持ちやすく、それでいてキラキラ。素敵!
かつて大声で「ぼぶりがりって何?」と叫んでひんしゅくを買った日を思い出す
エミレーツ航空は機内のアメニティもブルガリ。トイレに置かれたフレグランスもそれでした。
2つの香りが楽しめます
衝撃!4500以上のチャンネルが自慢のエンターテインメントシステムと無料wifi
ビジネスクラスのパーソナルテレビはさすがに大きいですね。他社のエコノミークラスには何度も乗っていますが、画面が小さくて、映画の世界に入り込めない感じがありますが、これはもう完全にテレビの大きさ。搭載されているエンターテインメントシステム「ice」は4500以上のチャンネルが自慢で「おっ!この映画見たかったんだ!」という映画も複数発見!案の定、映画に感動し号泣しながら空の旅を楽しむ羽目に。
ただし、イスラム教のお国柄かもしれませんが、他の国ではあまり気にならない表現がごっそりと削られていて「えっ?ここカットした?」という映画もあり、その映画を見たことがある人にとっては、お国柄として新鮮かもしれません。
さらにエミレーツ航空は機内で無料でwifi接続が可能(2時間限定、またはログイン後2時間を上限に最大20MBまで)。フライト中、本格的に仕事をしなければならない・・・という時は複数の有料プランwifiに切り変えられますが、意外とお手頃。
「ice」とwifiはエコノミークラスでも同じサービスが受けられます。最高に充実した機内サービスは本当にありがたいです。
映画はもちろん様々な国のテレビ番組を網羅。寝ている時間がもったいないほど
心ウキウキ!機内食。深夜成田発の夕食は控えめ
お待たせいたしました!第1回目の夕食に当たる機内食です。
お待たせいたしました、というより、シートに着いた瞬間からひたすらメニューを熟読していたため、周囲から「どれだけお腹が減っているんだ」と思われていたかもしれませんが・・・。
成田発は23:00のエミレーツ航空。当然夕食後は就寝する人が多いので、夕食は「軽食」。この中から好きなものを選択します。もちろん複数頼んでもOKです。
空腹だったら前菜にお寿司、メインにカレー、デザートにボロネーゼにしていた
「わー!お寿司とカレー食べて餃子頼んで、デザートはボロネーゼにしようかな!」なんて一瞬思いましたが、エミレーツラウンジで肉汁たっぷりのステーキを楽しんでしまった胃袋が「それはやめませんか?」と囁きかけてきました。
おとなしく、お寿司をチョイス。
しばらく中東のスパイシーな味をいただくのであっさりしたものを所望
いつもは給食のトレータイプの機内食ですが、やはりビジネスはいい!白いナプキンがレストランのように敷かれ、その上にうやうやしく白い陶器でお醤油、ガリ、そしてメインのお寿司様が並べられます。
映画、モエ・エ・シャンドン、お寿司・・・至福
デザートはパンナコッタをいただきます。甘さ控えめで、バニラビーンズがちょうど良いアクセント。日本で作られるからでしょうか。日本人好みの舌触りと味わいでした。
甘さ控えめ、バニラビーンズとチョコレートがアクセント
エミレーツ航空A380のビジネスクラスはフルフラットベッド!
お寿司とデザートをいただき、映画を見ながらシャンパン×4杯、白ワイン2杯。ラウンジで飲んだシャンパンを入れると、ボトル1本半は空けた気がしますが、不思議でしかたがありません。あまりの非日常の光景に全く酔いません。人間は極度の状態に立たされると、こんなに不思議なことが起こるのですね。
ひとりだったので、はしゃぐわけにはいきませんが、心の中ではしゃぎすぎたせいでしょうか。急に眠気が襲ってきました。ちょうど良いタイミングでCAさんがベッドパットを敷いてくれます。
ベッドを倒せばフルフラット。うとうとしながら映画を見る時は、少し背もたれを起こし、寝るときは完全にベッドに。身体をベッドに沈めた瞬間、深い深い眠りの闇に落ちていったのでした。
何もかも揃った快適なベッドで眠れる喜び!
後編ではメインの朝食と、素晴らしいあの場所を紹介!
いつもはエコノミークラスで「まだかなー」とつぶやき、足のむくみと戦っている機内。移動時間を楽しむ余裕はありませんでしたが、眠りに着くまでのわずか3時間の時点で「もう9時間しか乗っていられない」と思う自分がいました。感動のあまり、ひたすら機内で起きた出来事を書き連ねると、どこまでも長くなってしまいそうなので、前編はここまで!
後編ではエミレーツ航空A380成田発のメインとなるビジネスクラス朝食機内食や、最後尾にある空飛ぶ大人の社交場をレポートします。お楽しみに。
ビジネスクラスに乗ることに一番お金をかけ、ホテルは最低ランクに泊まっている、という人の話をきいたことがありますが、この日まではその行動があまり理解ができませんでした。
しかし・・・憧れのエミレーツ航空A380ビジネスクラスに乗ったら、その人の気持ちが痛いほどわかりました。飛行機の搭乗時間は苦しいものではなく、癒されるものなんですね!皆さんにもエミレーツ航空の飛ぶ宮殿A380のビジネスクラスを体験してほしいと思います。
「でもビジネスクラスは高い」と思っている皆さんに朗報!
実はトラベル・スタンダード・ジャパンのエミレーツ航空ビジネスクラス利用のツアーは「えっ?思っていたよりはるかに安い」と思っていただける価格です。自分で手配するよりはるかに安いですよ。ただし、A380に乗りたい人は成田と関空利用。さらにエミレーツラウンジを使いたい方は成田空港へ。関空はJALのさくらラウンジ利用です。
まずはドバイのツアーからご紹介します。
飛行機が苦手な筆者でも、せっかくのビジネスクラスの旅なら、なるべく長距離乗りたいなんて思ってしまったわけですが(笑)ドバイ経由ヨーロッパ往復のツアーなら、かなり長時間、空の上にいることができます。
全行程がビジネスクラスだと、どうなるのでしょうか・・・
日本でラウンジを利用⇒ドバイまで空で癒される⇒ドバイの待ち時間はドバイのラウンジを利用⇒ヨーロッパまで再び空で癒される ・・・これが往復できるという「至福の移動」が楽しめます。
移動が長いヨーロッパの旅。筆者が旅行に行くときは絶対このコースを使ってみたいです。
ヨーロッパツアーも同様!16万円からの追加料金で片道エミレーツ航空のビジネスクラスにできる!
トラベル・スタンダード・ジャパンのエミレーツ航空利用のツアーは、ドバイツアーでもヨーロッパツアーでも、追加料金16万円からで片道をエミレーツ航空のビジネスクラスに変更できます。元々のツアーがとても安いので「この程度の値段で片道ビジネスにできた!」という料金のツアーにチェンジ!
もちろん今回紹介しているA380も同様。機材は関係ないのです。
日本発は深夜便のエミレーツ航空。会社から直行する方は行きをビジネスクラスにしてみては?ラウンジでシャワーを浴びて出発すれば、到着までさわやか~。
観光びっしりの予定を立てている人は、帰国便をビジネスクラスに。旅程の中で一番癒され、疲れが取れる時間になる可能性も。
とにかく一度はエミレーツ航空のA380のビジネスクラスをお試しあれ!
筆者は再度乗れる日を夢に見ながら搭乗記をつづる日々。搭乗記の後編をお楽しみに!皆さんの素敵なエミレーツ航空A380ビジネスクラスの旅を応援しています。