【シンガポール旅行】おやつにシンガポールの伝統的なデザートはいかが?国際色豊かなローカルスイーツ6選
ホッケンミーやラクサ、海南チキンライス、チリクラブなどシンガポールには異国情緒あふれる名物グルメがたくさん揃っていますが、忘れてはいけないのが甘くて美味しいローカルスイーツ!実はシンガポールには日本ではあまり見ることがないような国際色豊かで珍しいスイーツがたくさんあるんです!今回はそんなシンガポールのスイーツの中でも、伝統的なデザートを厳選して6種類紹介していきます。
シンガポールの伝統的なデザートについて
多民族国家であるシンガポールにはいろいろな国・地域の美味しいものが集結しています。もちろんデザートも例外ではなく、シンガポールにはマレー系や中華系などのエスニックなスイーツも多種揃っているほか、タピオカミルクティーやポップコーンなど日本でも人気を集めた最新スイーツ店も多数出店しています。
一方で、シンガポール伝統のデザートで代表的なものといえばプラナカン菓子でしょう。プラナカンとは15世紀末にマレーシアから移住してきた中華系民族の子孫のことで、例えばお土産としても人気のパステルカラーが美しい「プラナカン雑貨」やスパイシーな麺料理で「ラクサ」はプラナカンの人たちが生み出したもの。いろいろな民族の人たちが居住するシンガポールでも、今なおプラナカンの人たちが生み出した文化は根強く残っているのです。
プラナカン菓子を含むシンガポール伝統のデザートについては後述で具体的に紹介していきますが、どれも屋台やフードコートで食べられる手軽なものばかりなのでぜひトライしてみてください。日本ではあまり見かけないような色彩のスイーツもあるのでビックリする人も多いかもしれませんが、口に入れてみると異国の甘さが感じられてとても美味しいですよ!
ココナッツミルクがほんのり甘くて美味しい「ボーボーチャチャ(Bubur Cha Cha)」
「ボーボーチャチャ(Bubur Cha Cha)」はマレー語で「たくさん具が入ったおかゆ」という意味の人気のデザートです。ココナッツミルクのス―プに色々な具が入っていて、ほんのり優しい甘さが味わえます。イメージ的には日本のお汁粉に似ているかもしれません。
中に入れる具はサツマイモやタロイモなどのお芋の角切りやカボチャなどの野菜類、お餅、タピオカ、豆類、フルーツなどお店によってさまざま。温かいものか冷たいものかを選べるので、ぜひ食べ比べしてみてください!
シンガポール版黒いお汁粉「ボーボーヒタム(Bubur Hitam)」
「ボーボーヒタム(Bubur Hitam)」は先述した「ボーボーチャチャ」とは対照的に、黒い見た目が特徴的なローカルスイーツです。マレー語で「ボーボー」はおかゆ、「ヒタム」は黒という意味を指すのだとか。小豆と黒米をおかゆのように煮たスープに、ココナッツミルクをたっぷりとかけて食べます。
ボーボーヒタムは温かいものが一般的で、黒米と小豆のプチっとした食感や上品な甘さが楽しめます。見た目は日本のお汁粉によく似ていますが、ココナッツミルクが入る分甘さがマイルドで、日本にはない味わいになっています。
冷房が強いシンガポールで嬉しい温かいデザート「タオスワン(Tau Suan)」
「タオスワン(Tau Suan)」はとろみのついた甘いシロップに、緑豆や黄豆を入れて煮込んだ温かいデザートです。タイでも親しまれているスイーツですが、シンガポールでは油条という中国の揚げパンがトッピングされていて、スープに浸しながら食べていくのが一般的。お豆のつぶつぶとした食感が楽しい、甘さとしょっぱさがクセになる美味しさです。
シンガポールは外気温は高いのですが、ショッピングモールやレストランで冷房が強いところが多いので、温かいタオスワンは冷えた体を暖めてくれる貴重なスイーツでもあります。体が冷えてしまった時はぜひタオスワンを試してみてください!
甘さ控えめの漢方たっぷりのデザート「チェンタン(Cheng Tng)」
「チェンタン(Cheng Tng)」はシンガポール伝統の中華系スイーツのひとつです。白キクラゲや竜眼(ロンガン:ライチによく似た薬膳や漢方に用いられることが多い果実)、ナツメ、クコの実といった漢方薬の材料になる材料を黒蜜で煮たデザートスープで、シンガポールでは温かいものか冷たいものか選ぶことができます。
「チェンタン」は、シンガポールでまだ冷房が当たり前のようにない時代、暑い日に身体の火照るのを抑えたり疲れを癒すために食べられていたそうです。コッテリとした甘さというよりは昔ながらの優しい甘さが楽しめるデザートスープなので、甘いのが得意ではない人にもオススメ!中に入っている具もお店によって異なるので、ぜひ食べ比べてみてください。
シンガポール伝統のプラナカン菓子のひとつ「ニョニャクエ(Nyonya Kuih)」
「ニョニャクエ(Nyonya Kuih)」はシンガポール伝統のプラナカン菓子のひとつです。「ニョニャクエ」という日本人にはあまり馴染みのない響きの名前は、シンガポールの言葉で「プラナカン女性のお菓子」という意味。シンガポールではホームメイドが基本の定番スイーツでもあります。
ニョニャクエの一番の特徴はその色鮮やかな見た目にあります。ピンクや赤、白、緑、黄色に着色された姿は初見だとビックリする人も多いかもしれませんが、パンダンリーフやローズシロップ、ブンガテランの花などのシロップで色付けされているので安心安全!防腐剤などが入っていない生菓子なのでお土産には不向きですが、ぜひシンガポール滞在中に食べてみてほしいローカルスイーツです。
シンガポールにはいろいろな種類のニョニャクエがあるので、いくつか詳しく紹介していきましょう。まず数あるニョニャクエの中でも一番目立つ、ピンクや白、緑、黄色などで色付けされているのはラピス・サグ(Lapis Sagu)です。さまざまな色のお餅を9層に重ねているのが特徴で、ココナッツ風味の味がクセになる人も多いとか。食感は日本のういろうに似ていて、モチモチとしています。
続いて緑色が一際目を引くのが「クエ・ダダ(Kueh Dadar)」と呼ばれるニョニャクエです。こちらは他のものと違ってういろうのような食感のお餅ではなく、緑色のクレープ生地を使っているのが特徴です。中に包んでいるのはパームシュガーで漬けたココナッツフレーク。ココナッツの甘さとパンダンリーフ独特の風味が楽しめるスイーツです。
最後はココナッツフレークをまぶした見た目が特徴的な「オンデ・オンデ(Onde Onde)」!こちらはパンダンリーフで緑色に着色したお餅の中に「グラマッカ」というココナッツの樹液から作る天然黒糖を包み、茹でたものにココナッツフレークをまぶして作るデザートです。かじると中からブラウンシュガーがとろりと出てきてしまうので、ぜひ食べる時は一口で!黒糖のトロリとした食感とココナッツの風味が魅力的な人気のスイーツです。
シンガポールで絶品ローカルスイーツを味わいつくそう!
シンガポールの伝統的なデザートを6つ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?シンガポールには美味しいグルメもたくさんありますが、スイーツも負けてはいません!日本では味わえないようなものばかりなので、見た目がカラフルで強烈なものもありますがぜひトライしてみてくださいね。
ローカルスイーツは屋台やフードコートで手軽に食べられるものばかりですし、どれもとてもリーズナブルなので、ちょっとしたおやつや小腹が空いた時にもぴったりですよ。ぜひシンガポール旅行の際は伝統的なスイーツも色々食べ比べてみてください。