ウィーン、ザルツブルク(オーストリア)旅行体験記・レビュー『ザルツブルクへの遠出で変化のある旅に!文化の薫り高い街ウィーンの魅力を満喫した11日間の旅』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのオーストリア周遊旅行をお楽しみいただけます。
ウィーンの成熟した文化を満喫
夫婦でオーストリアのウィーンとザルツブルクへ11日間の個人旅行に行ってきました。以前、中央ヨーロッパ4ヵ国周遊8日間のツアーに一人で参加しましたが、往復直行便とはいえ、4ヵ国を8日間で周るという慌ただしい旅行でした。その際、ウィーンの成熟した文化にもっとじっくり触れてみたいと感じ、翌年の2020年春に、夫と一緒にウィーンだけの個人旅行を計画。飛行機やホテル、コンサートの予約も済ませていましたが、パンデミックの影響で全てキャンセルとなり、一部は返金が叶わなかったものもありました。今回は、そのリベンジとして、念願の9泊11日のウィーン旅行がついに実現。充実した内容で、大変満足のいく旅になりました。
1~2日目 カタール航空ビジネスクラスの快適なフライトでウィーンへ
出発当日は22:30発の予定だったフライトが20分早まり、22:10に成田から出発しました。カタール航空のビジネスクラスは素晴らしく、機内食も豪華で量も十分すぎるほどでした。前菜はマグロのタルタルソース、メインは牛肉、デザートにはチョコレートケーキとスパークリングワインを堪能。いただいたパジャマに着替えて、ぐっすり眠りました。
経由のドーハでは、乗り換えまで5時間弱の待ち時間がありました。空港は非常に大きくて綺麗で、ラウンジも広々としていました。ラウンジ内はメインダイニング、軽食エリア、リクライニングスペースに分かれており、リクライニングシートで仮眠を取りました。
ドーハからウィーンまでのフライトでも、機内食は豪華で、前菜からメインディッシュ、デザートまでフルコースをいただきました。今回長時間のフライトでしたので、ビジネスクラスを選んで大正解。エコノミーと比べると、疲労度の違いは歴然でした。
出発翌日の14時過ぎにウィーンに到着し、タクシーで宿泊先「ホテルロイヤル」へ向かいました。こちらのホテルは、立地条件、清潔感、フロントの対応、一階のイタリアンレストラン、朝食のブッフェの豊富さなど、全てにおいて非常に満足しました。最上階のお部屋で、バスタブ付き。清掃も行き届いていました。朝食に大満足するあまり、昼食にあまり食欲がわかず、オーストリア料理を楽しむ機会が少なかったのが唯一の欠点かもしれません。
滞在したホテルロイヤルの客室
3日目 美術館やクラシックコンサートなど、ウィーンの芸術を堪能
まずは、徒歩で美術史美術館へ向かいました。日本語のオーディオガイドを借りて見学を始めたものの、途中でスマホがないことに気付きました。逆戻りして必死に探しましたが見つからず。夫の姿も見えず、困り果てていたところ、夫が現れ、係員の女性にスマホをなくしたことを伝えると、インフォメーションに届けられているとのこと。急いで一階のインフォメーションに行き、無事にスマホを受け取りました。見つかって本当に良かったです。気を取り直して、再度ゆっくりと鑑賞を続けました。
美術史美術館のブリューゲル「バベルの塔」
ランチは美術館のレストランで、ハムチーズのトーストサンド、シュニッツェル、コーヒーをいただきました。こちらでは、正面階段を上がったところの壁面上部にあるクリムトの絵を探すのに苦労しましたが、無事に見つけることができました。
その後、王宮を通り抜ける途中で、雨の中並んでホテルザッハーに立ち寄りました。いただいたザッハースイートセットはとても美味しかったですが、2人で€45とお値段は高めでした。
ザッハースイートセット
ウィーンのあちこちにあったゴミ箱と吸い殻入れ
その後、夜に予約していたウィーン楽友協会黄金大ホールでのモーツァルトのコンサートに向けて、一旦ホテルに戻りシャワーを浴びた後、徒歩で会場へ向かいました。タキシードやドレスの正装の人もいれば、ラフな格好の人もいて、様々なスタイルで楽しんでいました。バルコニー席の最前列だったので、非常に見やすかったです。プログラムは聴き慣れた曲ばかりで、退屈させない演出がなされており、楽しく鑑賞しました。
ウィーン楽友協会黄金大ホール
4日目 王室礼拝堂でウィーン少年合唱団の歌声を聴き、国立図書館へ
この日は9時15分から王室礼拝堂で行われる日曜ミサのウィーン少年合唱団の歌声を聴きに行きました。チケットは事前にネットで購入していましたが、直前の予約だったため、座席は選べず、演奏の様子が全く見えない位置でした。ただ、頭上のモニターで見ると、合唱団に日本人の少年の姿がありました。
続いて、隣接するオーストリア国立図書館を訪れました。階段を登り木の大きなドアを開けると、目に飛び込んできたのは高い天井と太く大きな柱。まるで巨大な神殿の中に迷い込んだかのような感覚でした。公式サイトによると天井の高さは約20mで、日本の住宅の高さに換算すると7階建ての高さに匹敵するとのこと。
オーストリア国立図書館
さらに隣接するアルベルティーナ美術館にも訪れました。国立図書館は見応えがありましたが、アルベルティーナ美術館のコレクションは少々期待外れで、行かなくても良かったかもしれません。
その後、ランチを食べにウィーン市内の市場、ナッシュマルクトへ。日曜日だったため閉まっているお店が多かったですが、クラブサンドイッチやモッツァレラサラダなどのランチを楽しみました。食事を終えた後は、徒歩でホテルに戻りました。
5日目 ベルヴェデーレ宮殿でクリムトの絵画を鑑賞
まずシュテファンプラッツ駅で2日間乗り放題券を購入。この日以降2日間は、この切符を利用して観光しました。地下鉄に乗って、ベルヴェデーレ宮殿に向かいました。
ベルヴェデーレ宮殿の絵画コレクションのハイライトは、何と言ってもグスタフ・クリムトの24点におよぶ作品群。「接吻」や「ユーディット」が含まれますが、世界的に有名な「接吻」は180×180cmの大作でした。
ベルベデーレ宮殿にあるグスタフ・クリムト「接吻」
6日目 シェーンブルン宮殿と分離派会館へ
地下鉄を利用してカールスプラッツ経由でシェーンブルン宮殿を訪れました。宮殿内を見学した後は、シェーンブルン庭園にあるグロリエッテでランチを楽しみました。その後、再び地下鉄に乗り、カールスプラッツを経由して分離派会館(Secession)を見学しました。
7日目 ウィーンを離れ、ザルツブルクへ1泊観光
ウィーンを離れてザルツブルクで1泊の観光を楽しみました。荷物はホテルの部屋に置いたまま、早朝に出発。前日にホテルに頼んでおいたサンドウィッチ、果物、飲み物を朝食として持参し、シュテファンプラッツ駅からウィーン西駅経由でザルツブルクに向かいました。
ウィーンからザルツブルクへ移動
ザルツブルクに到着後、まずは徒歩で宿泊先の「ホテルエレファント」に行き、荷物を預けました。その後、ツアーの集合場所であるミラベル広場に向かい、「ザルツブルク&湖水地方ザルカンマーグート観光日本語ツアー」に参加しました。
ツアーでは、日本人の現地ガイドの案内で、ミラベル宮殿、モーツァルトの住居、カラヤンの生家、マカルト橋、ゲドライデガッセ、大学広場、祝祭劇場、大聖堂広場、モーツァルトの生家など、たくさんの観光名所を徒歩で巡りました。
ミラベル宮殿
その後、車で湖水地方のザルツカンマーグートへ移動。湖水地方では、フシュル湖、ヴォルフガング湖クルーズ(ザンクト・ギルゲンからザンクト・ヴォルフガング市場)、クロッテン湖、ザンクト・ギルゲンの町、ザンクト・ヴォルフガングの町(白馬亭)、モント湖畔の町、モントゼー教会と、こちらでも多くの場所を一挙に観光。素晴らしい景色の街を半日で巡るのは忙し過ぎましたが、充実した時間を過ごしました。
湖水地方ザルカンマーグートにて
8日目 ホーエンザルツブルク城からアルプス山脈を眺めた後、ウィーンへ
この日はケーブルカーでホーエンザルツブルク城へ登りました。城壁からは遠くにヨーロッパアルプスが望め、素晴らしい景色を堪能できました。その後、ホテルエレファントに戻り、預けていた荷物を受け取り、駅へ向かいました。
ホーエンザルツブルク城の城壁から見えるアルプス山脈
ウィーン行きの列車の出発まで2時間ほどあったので、ザルツブルクのホテルザッハーに立ち寄り、ザッハトルテセットを楽しみました。その後、16時近くに出発し、約2時間半でウィーン西駅に到着しました。
列車の中で翌日の予定を話し合い、「ウィーン、ヴァッハウ・メルク修道院ドナウ渓谷ツアー(英語ガイド)」に参加することに決定。すぐに申し込みを済ませました。
9日目 メルク修道院ツアーに参加
前日に申し込んだ「ウィーン、ヴァッハウ・メルク修道院ドナウ渓谷ツアー」に参加しました。バスでまずクレムスに向かい、デュルンシュタインの街を見学。その後、再びバスでシュピッツまで行き、ここからメルクまでは船での移動です。
メルクに到着後は、メルク修道院の豪華な内部を見学しました。修道院内は撮影NG。ガイドが指定した集合時間に集まるはずでしたが、見学中に団体が混み合い始め、別のツアーに紛れ込んでしまったと勘違い。慌てて元の場所に戻ると、ツアー参加者が誰も見当たりません。皆バスに戻ったと思い、急いで駐車場に向かいましたが、そこにも運転手しかいませんでした。運転手がガイドに連絡を取ってくれたおかげで、まだ修道院内を見学中だと分かり、ほっとしました。すでに十分に内部を見学していたので、出口近くの売店でひと休みしながら待つことにしました。
様々な国の観光客で賑わうメルク修道院
ツアーの内容が英語だったため、十分に理解できなかったのが原因で混乱してしまいましたが、結果的に休む時間ができて良かったです。一人で参加していたらと思うとぞっとしますが、もっと注意深く行動していたかもしれません。今回は二人連れということで気が緩んでいた部分もあったと思います。
10日目 特にトラブルもなく無事に帰国
最終日はホテルをチェックアウトし、すぐに空港へ向かいました。まず地下鉄でランドシュトラーセ駅まで移動し、そこからÖBB鉄道を利用して空港に到着。帰りもカタール航空のビジネスクラスで疲れを癒しながら帰国しました。復路の機内食も豪華で、一食目にはお寿司、トマトスープ、果物の盛り合わせを楽しみました。二食目は肉の丼物でしたが、お腹がいっぱいでほとんど食べられませんでした。ドーハを経由し、翌日19時頃に無事に成田に到着しました。
カタール航空の機内食の一部メニュー
担当の平井さん、非常に親切にご対応いただき、誠にありがとうございました
御社とのやりとりはほとんどメールだったので最初は不安でしたが、担当してくださった担当の平井さんは、フライトやホテル、日数、日時などの相談や問い合わせに非常に親切に対応してくれました。ウィーンの治安の良さや市民の人柄、歩道の移動式水飲み場や吸い殻入れ付きゴミ箱、歩道と車道がフラットになっている点、地下鉄のバリアフリーなど、徹底された美しく住みやすい街作りには感動しました。道にはゴミ一つ落ちていませんでした。また、ウィーンだけでなく、1泊2日のザルツブルクやメルク修道院への遠出を組み込んだのは良い変化があって良かったです。