フランクフルト空港ガイド（乗り継ぎ・入国審査・両替・アクセス・人気レストラン・WiFi他）

世界最大級のハブ空港・フランクフルト国際空港

フランクフルトの中心部からわずか約12kmの広大な森の中に広がるフランクフルト国際空港（フランクフルト・マイン国際空港）は、ドイツ最大の空港というだけではなく、世界最大級のハブ空港としても知られています。主に欧州系をはじめとする100社以上の航空会社が乗り入れを行い、一日の発着便数は1200便以上。欧州五大空港のひとつでもあります。

日本からの直行便も成田・羽田・関空・名古屋から就航していて、ビジネス・観光とも日本人にとって便利な空港です。

上空から見るとその巨大さがわかる

フランクフルト空港に到着したら？やるべきことの注意点

乗り継ぎは？

フランクフルト国際空港を本拠地とするルフトハンザ航空だけでも、就航都市はヨーロッパ内だけで20か国以上。その他、世界各国へ就航しています。そのため、ドイツ国内の乗り継ぎを利用する旅行者だけではなく、世界各国へのハブ空港として利用されることの多い空港です。

1972年に造られたターミナル1とターミナル2に分かれ、日本からの直行便があるルフトハンザ航空、全日空はターミナル1、JALはターミナル2で発着。

国内・外ともに、同じターミナル内の乗り継ぎはゲートを移るのみですが、ターミナルが異なる場合、移動が必要です。ターミナル間は無料のバスかモノレールで移動できますが、乗り継ぎ時間の少ない人は、どちらのターミナルに到着し、どちらのターミナルから出発するのか、到着時にすぐ確認をすること。

ターミナル2行き。もちろん無料

＜ターミナル１＞

ルフトハンザ航空／全日空／オーストリア航空／アリタリア航空／カタール航空／スカンジナビア航空ほか

※主にスターアライアンス加盟のエアラインがターミナル1を使いますが、まれにカタール航空のように、ワンワールド加盟のエアラインが含まれている場合があります。

＜ターミナル2＞

日本航空／エールフランス／フィンランド航空／KLMオランダ航空／ブリティッシュエアウェイズ／アエロフロートロシア航空／エミレーツ航空ほか

※主にスターアライアンス加盟以外のエアラインが使用しますが、まれにLOTポーランド航空のように、スターアライアンス加盟のエアラインが含まれている場合があります。

入国審査

フランクフルトが最終目的地の場合

まずは入国診査の列へ。EU圏内在住者とそれ以外の国の人の列に分かれています。日本人は「Alle Pässe」の指示のある列に並びましょう。あとはバゲージを受け取り、鉄道やタクシー乗り場に向かいます。

国外へ乗り継ぎの場合

国外への乗り継ぎの方は空港の外には出ませんが、フランクフルト空港での乗り継ぎがシェンゲン協定国内であれば、最初の入国地であるフランクフルトで入国審査を受けます。その後はセキュリティチェックを通過し、搭乗ゲートへ向かいます。

フランクフルトで両替は損。日本でユーロを用意！

海外旅行での現地通貨への両替は、国によってかなり事情が異なります。タイや香港など一部アジアの両替は、現地の方がはるかに安く、日本国内の両替は手数料が高くなります。しかし、ヨーロッパは日本円に対する手数料が高い！

一般的に空港の両替所は市内よりも手数料が高く、レートによっては1500円近く高い場合があります。ただしフランクフルト市内の外貨銀行でも日本円に対しての手数料は高め。

「とりあえず必要な金額だけフランクフルト空港で両替しよう」とは思わず日本の銀行、もしくは外貨ショップで両替を済ませてから旅立ちましょう。

ヨーロッパでは日本円からの両替の手数料が高い

フランクフルト国際空港から市内中心部への移動方法

フランクフルト国際空港から市内への移動は3つの方法があります。

近距離鉄道Sバーン

乗り場に注意！

フランクフルト国際空港から市内へ行く近距離鉄道Sバーンは、空港ターミナル1の地下にあります。ターミナル2に到着する場合は、無料のシャトルバス、またはモノレールでターミナル1へ移動して乗車することになります。近距離鉄道の電車は1番ホームに入ります。8または９の電車に乗りましょう。

1番ホームから出る電車はすべてウランクフルト中央駅を通るため、間違えることはありません。

フランクフルト中央駅までは３駅。所要時間はわずか10分ほど。フランクフルト滞在後、鉄道でドイツを周遊する方や、駅周辺のホテルに宿泊する方、フランクフルト中央駅から地下鉄Uバーンで移動する方にはとても便利です。

ターミナル1と2を無料でつなぐモノレール

料金

フランクフルト国際空港から市内中心部のみの片道切符であれば、ゾーン5090のチケットを購入します。料金は€4.90。

到着後、すぐに観光に出かける人は、1日利用券の購入もあり。到着した日の体力と相談して空港からのチケットを購入するとお得です。料金は€9.55

刻印を忘れずに！

ドイツには日本のような改札システムがありません。刻印機がホーム入口に設置されているので、必ず刻印をしてください。忘れてしまうと罰金を取られる場合があります。

フランクフルト中央駅

タクシー

どんなに近くても、荷物が多い場合は、空港からホテルにそのまま入りたいと思うもの。ドイツのタクシーはヨーロッパ内と比較しても紳士的で「ぼったくりタクシー」のような、料金を不当に請求する運転手にあたったという話はほとんど聞きません。

「白タク」注意！公式認定のタクシーに乗車すること！

各ターミナルの到着エリアを出た場所のタクシー乗り場から乗ります。

空港内で客引きをしているドライバーは非公認タクシーのドライバー（いわゆる白タク）です。トラブルに遭った時のことも考えてドイツ公認タクシーに乗りましょう。

公認タクシーは車体がクリーム色で、屋根の上に「TAXI」のサイン。ただし、いくら評判の良いドイツの公認タクシーであっても、ごくまれに多めに料金を搾取しようとする輩もいます。念のために乗車したらメーターが動いているかどうかを確認をしてください。

料金

料金はメーター制。市内中心部なら約€40。ただし夜間（22:00～6:00）は割増料金あり。所要時間は市内中心部まで約20分~30分

チップは不要ですが、おつりの小銭を繰り上げてチップ代わりにする人が多いようです。

公認タクシーは車体がクリーム色で、屋根の上に「TAXI」のサイン

バス

フランクフルトでの移動に慣れた方の移動手段となりますが、フランクフルト国際空港と市内中心部まで路線バスを利用しての移動も可能です。

チケットは近郊鉄道のSバーンと共通のため、料金は同じ。渋滞に関係なくスピードの速いも鉄道と比較すると、バスで移動するメリットは旅行者にはほぼありません。宿泊するホテルが空港からのバスが止まるバス停の近く、というニッチな情報が先に得られていれば、バスの方が便利です。

フランクフルト南駅、コンスタブラーヴァッへ駅に向かう人は乗り換えの必要がないので便利ですが、旅行の場合、この両駅の近くのホテルには宿泊することはあまりないかと思われます。

乗り場

乗り方：61番線はターミナル1の16番線乗り場とターミナル2のコンコースE、出口8番の乗り場。 n7番線は、ターミナル1の18番線乗り場

※61番線は約15分おきの運行。n7番線などのナイトバスは深夜1:36~3:36に30分おきの運行

料金

フランクフルト南駅まで約35分・コンスタブラーヴァッヘ駅まで約45分。料金は€4.90

フランクフルトからドイツ各都市・国外まで！ドイツ版新幹線ICEが直接乗り入れ

フランクフルト国際空港の最も優れた点は、空港に直接乗り入れている鉄道の種類、鉄道で移動できる都市の多彩さ。しかもそれはドイツ国内にとどまらず、国外の長距離国際列車も含まれています。

国内主要都市行きの長距離列車もフランクフルト国際空港から乗車するのは、ドイツ最大の鉄道会社「DB」が運行する、ドイツ版の新幹線「ICE」です。

ヨーロッパの長距離列車は「TGV」が知られていますが、「TGV」に乗る場合はフランクフルト中央から。フランクフルト国際空港から直接乗車できるのは「ICE」なので、鉄道旅行を考えている人は乗車できる駅を間違えないように確認の上、計画を立てましょう。

ICEは白い車体に赤いラインが目印

国内長距離鉄道ICE

フランクフルト国際空港からドイツの各都市の長距離列車にそのまま乗車できる、ということは、日本に置き換えれば成田空港や羽田空港に降り立ち、そのまま新幹線に乗って大阪や京都に行けてしまうような感覚です。 ベルリン、ミュンヘン、ケルン、ハンブルグ、ドレスデンなどの各都市へ移動が可能です。

フランクフルト国際空港からドイツ主要都市への所要時間

料金

ヨーロッパの鉄道は時間帯や空席具合、座席のクラスで料金が全く異なるシステム。それはドイツ国内も同様で、フランクフルト国際空港から1時間程度で行けるケルンでも、約3000円～19500円と、料金の幅がかなり広い！

国際鉄道ICE

ヨーロッパではロンドンのヒースロー空港と同等のハブ空港の上位にランキングされているフランクフルト国際空港。それは飛行機だけのハブ空港という点だけではなかったのです！フランクフルト国際空港には、フランス、オランダなどのヨーロッパ各国へ行ける国際長距離列車が直接乗り入れています。

もう一度、日本に置き換えてみましょう。成田、羽田、関空に降りて、韓国や中国、台湾に鉄道で行ける・・・なにそれ？いや・・・日本は島国なので、想像だけで、できませんけれども、陸続きのヨーロッパは移動に関しては羨ましい限りですね。

フランクフルト国際空港からヨーロッパ主要都市への所要時間

料金

国内線同様、こちらも時間帯や座席ランクで料金が異なりますが、かなりの長距離コースであるオーストリア・ウィーンまでの最低金額が4000円代からあるので魅力的。距離は遠く感じますが、途中にもたくさんの魅力的な都市がある訳ですから、途中下車して周遊旅行にすれば、あきることはありません。鉄道の旅は魅力的ですね。

乗り場

フランクフルト国際空港内のターミナル1には２つの列車の駅があり、ひとつはフランクフルト中央駅に行く近距離路線の駅「REGIO」。もうひとつがICEに乗車できる長距離路線の駅「Fernbahnhof」。国内外ともにICE利用者はターミナル1の「Fernbahnhof」を目指しましょう。

第2ターミナルに到着する人は無料モノレールかバスで移動が必要です。

鉄道は全てターミナル1にあると覚えておこう！

チケット購入方法

チケット購入窓口、券売機、または日本語対応にも対応したヨーロッパ鉄道サイトでの予約購入が可能。 ICEは予約なしでも乗車可能ですが、週末は旅行客、朝・夜の便はビジネスマンで混み合います。飛行機での到着時の時刻に寄りますが、予約したほうが確実です。

乗り遅れた場合、指定券は無効になりますが、後続の列車に振替可能。「飛行機の到着が遅れたら？」という心配も最小限の出費で済みます。初めてのフランクフルト国際空港利用の場合は、念のため余裕のある便を予約しましょうね。

お得な早期割引チケットなども販売されていますが、これは乗り遅れると完全に無効。フランクフルト国際空港へ到着したその日のうちに移動、というスケジュールには向いていません。

公式予約購入サイト（日本語対応）：https://www.raileurope-japan.com

フランクフルト国際空港ICEホーム

フランクフルト国際空港・出発時

到着時と同じターミナルから出発することになるので、タクシー、鉄道ともに把握してから向かいましょう。ターミナルを間違えると、無料のバスとモノレールがあるとはいえ、搭乗時間が迫っている場合は、それが命取りになることも！特に長距離列車で空港に直接入る人は、鉄道の遅延や突然のストライキもありえるので、時間に余裕をもって目的地を出発しましょう。それでも駅直結で空港に入れる安心は、計り知れません。

鉄道はローカル線も長距離線も国際線も、そのまま出発ロビーへ行ける

身軽になるべく、まずはチェックインをすませて大きな荷物を預けましょう。

出発ロビー

出発までフランクフルト国際空港を楽しもう！

空港内のWi-Fi環境・コンセント環境

空港内のエアポートwifiは60分間無料で使用できます。もっと使いたい場合は、デスクのあるインターネットポイントやインターネットスタンドでも有料でインターネット利用がきます。 また、また空港全域で100カ所以上に設置されている「Oracleステーション」やゲートA・B・Dにあるリラックスゾーン付近には、電源用コンセントも完備。待ち時間にパソコンやスマートフォンの充電をしておきましょう。

60分フリーのエアポートWiFi

ショップ・レストラン・カフェは250店舗以上

ひっそりとあるスーパーマーケットが最後のバラマキ土産に最適

世界最大級のハブ空港フランクフルト国際空港には、ターミナル1を中心に250以上ものショップやレストラン、カフェがあります。ターミナル1のLevel0にあるショッピングモールCITY MALLには、スーパーマーケットまであり、余裕を持って空港に入った人は、最後の買い物をフランクフルト国際空港ですると決めておいても大丈夫。

ちなみにルフトハンザ・ワールドショップでは、旅行者にカリスマ的人気を誇るスーツケースブランド「RIMOWA」が日本よりはるかにお安く購入できます。・・・スーツケース持って帰ります？という疑問には、最初から計画してバックパックで来て、購入する、というのもありでしょうか？

「RIMOWA」買うために、リュックで来た・・・

空港内の人気レストランは？

ちなみに・・・いくらドイツ料理に飽きたからと言って、フランクフルト国際空港で和食を食べようと思わないように。あるにはありますが、アジア料理として扱われていて、ラーメンなどは想像を絶する物体が出てきます。

フランクフルト市内には、美味しい和食レストランやラーメン屋さんもあるので、途中で我慢できなくなったら市内で素直に和食を食べてください。空港で食べたくなったら、日本まで我慢することを強くおすすめします。

空港で最後にドイツビールを！というニーズに応える店は多い

飛行機に乗る前にリラックス！リラクゼーション施設もおすすめ！

他にもビジネスクラス以上ではなくても有料で利用できるラウンジや、ゲームコーナーなど、探検するだけで何時間も経過してしまうほど施設は充実しています。

旅立つ前におすすめしたいのは、有料シャワーや、10分から利用できるリラクゼーション施設。フランクフルトから日本へのフライトは、直行便であれ経由便であれ長い！ホテルでゆっくりとお風呂に入って、チェックアウト後、すぐに空港に来た人にはあえておすすめしませんが、地方から鉄道で来た人、チェックアウト後、長時間観光してきた人は、さっぱりとしてから飛行機にのりたいですよね？

そういった施設も充実しているので「機内でぐっすり眠りたい」という人はフランクフルト空港で、シャワーを浴び、マッサージして、ビール飲んで、搭乗！・・・という夢のコースはいかがでしょう。ドイツの旅を夢うつつに思い出しながら雲の上を楽しく飛べることでしょう！

10分からマッサージしますよ！というリラクゼーション施設もあり

フランクフルト空港から旅しよう！

世界最古・ドイツ最大級のクリスマスマーケットがあり、フランクフルト自体訪れるべき理由がある都市。そして、その最寄りの空港は、地方都市・ヨーロッパ各国への旅を、幅広くカバーしてくれるフランクフルト国際空港。ここから始まる素晴らしいドイツの旅、ヨーロッパの旅を楽しみましょう。

トラベル・スタンダード・ジャパンのフランクフルト国際空港利用のツアーは実に様々。しかも65000円からあります。

そんな値段でドイツのフランクフルトに行けて、しかも数泊して、帰って来れるとは・・・驚異的ですよね！下記のツアーから、あなたの最寄りの空港をクリックしてみてください。間違いなく安くて驚くと思います。

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