イタリア・ナポリの治安が悪いって本当?スリ対策・危険エリア徹底調査【2020年最新】
イタリア南部にあるナポリは「治安が悪い」と世界中に広まり恐くて近寄れないイメージ。実際のナポリの治安はどうなのでしょうか?ここでは2000年最新の危険エリア・安全エリアや、スリ対策、女性は気を付けたいしつこいナンパなどナポリの治安情報を徹底調査してみました。行ったことがない人の「ナポリはヤバい」は都市伝説だったりします。
ナポリの治安は悪いのか?治安の悪さはイタリア・トップ10圏外である事実!
南イタリア旅を楽しみにしている皆さん。ピザ発祥の地・ナポリでピザを食べたいなあ、なんてわくわくしている人も多いですよね!しかしガイドブックを読んでいると「ナポリ治安は悪い」なんて言葉を見かけてしまい「やっぱりやめとこうかな」なんて思ったりして。
でも・・・知ってました?
人口から割り出したイタリアの犯罪率は、ローマ、ミラノ、フィレンツェの方が上なんですって!しかもナポリはトップ10にすら入っていないのです。
えーっ?本当に?
と、思うかもしれませんが、本当なんです。でも不思議です。例えそれを知っても、ローマ・ミラノ・フィレンツェは、イタリア旅行に行く皆さんは「危ないから外そう」なんて言わないものです。ナポリにもそう言ってあげてください!
ナポリは決して「イタリア最凶・最強犯罪都市」ではないのです。まずはその誤解を解きましょう。
ナポリの治安が最悪?都市伝説がやばすぎる
ナポリについて囁かれる恐い話は、大げさな都市伝説や、相当昔の逸話が多く、鵜呑みにする話ではありません。また、ナポリの人は情熱的で気分で話す面があり、見たものを大げさに伝えるくせがあります。そのため思わず笑ってしまうような都市伝説が多く残ることは確か。
そんな都市伝説を見てみましょう。
ピアスをしているとバイクのひったくりに耳ごと引きちぎられる
ないないない!
100カラットのダイヤモンドのピアスをつけて、ナポリの街を夜中に一人で何時間も練り歩かない限り、難しいと思います。
スリはスピードが命。耳をちぎるにはそれなりの時間がかかります。しかも高価な物か、耳元を見分ける時間がありません。
・・・とはいえ、あまりにも高価なアクセサリーは「あの人はお金持ち!」と思われる目印になってしまいます。というか、海外旅行の街歩きに高価な装飾品をじゃらじゃらつけて歩く人は、さすがにいないと思いますが。
「ピアスで耳引きちぎられる話」はナポリの都市伝説
いきなり小路に引きずり込まれ、気絶した状態で発見される
人が見ている明るい場所で、顔を見られながら犯行に及ぶ人はいません。人通りの多い道にいれば、まず大丈夫。暗い道を一人で歩くとスリや通り魔、痴漢が恐いのは、イタリアだけではなく日本でも同じ。注意が必要です。
あまりにも危険で観光バスから降りられない
ナポリはサファリパークかい!
という突っ込みが聞こえてきました。いや、その通りです。
まことしやかに囁かれたことがある都市伝説ですが、逆にそんな街だと、ナポリのおじいちゃん、おばあちゃん、女性、子どもたちはどう暮らしているのかわからなくなります。
ナポリの治安の悪さはいきなりの殺人や、いきなり襲い掛かって来る強盗ではありません。
いきなりとびかかってくる人(虎君やライオン君)がいる訳ではない
警察が役に立たない
近未来の映画のような都市伝説ですが、ナポリっ子の皮肉から火が付いたのかもしれません。
安心してください!日本と同じで警察は機能しています。 ただ日本のように、いつ何時でも緊急対応、という感じではなく、かなりビジネスライクのため、誤解は生みやすいです。
例えばスリにあって「明日からのお金どうしよう」と号泣しているところ「これから休憩だから、1時間後に来てね。ごめんね」なんていう場面や、盗難にあったので夜警察を尋ねたら居留守を使われた(!!)という事はあるようです。もちろん殺人事件や傷害などの1分、1秒を争うものは、きちんと対応していますが、ナポリの警察にとって盗難はもう日常茶飯事のことなのでしょう。
「ダメじゃーん」と言っている皆さんに、ナポリの警察の名誉のために申し上げますと・・・ナポリ警察は数年前、ナポリのマフィアを数十人、一斉に逮捕したことがあり、彼らなりにナポリの治安を良くしようと頑張っています。
治安の悪いイタリアには警察は全6種類(!!)なんと日本の3倍もの警察官がいます。私たちがイタリアの街なかで見かけるのは、市民を犯罪から守るポリツィアと、カラビニエリという国家憲兵・軍警察。カラビニエリは憲兵だけに制服がミリタリー調カッコよく、たまに日本人女性が「イケメン!」と叫びつつ一緒に写真を撮ってもらっています(笑)。イタリア人の間ではカラビニエリの方が権力がある、という噂もあり(実際は大差なし)。
どちらも日本の110番のような電話番号はありますが、英語は不可。まあ、日本もそうなので、仕方がないでしょう。
◆ CARABINIERI (カラビニエリ、軍警察) TEL: 112 イタリア語のみ ※救急車要請も可
◆POLIZIA (国家警察) TEL: 113
また、ナポリだけではなくイタリアは盗難の多い国。旅行保険の加入は必須です。その場合は、警察署で被害届を出し、保険会社に提出する書類をもらわなければならないので、どちらにしても、覚えておきたい存在です。
日本と違ってビジネスライクな面が多いイタリアの警察
ナポリで実際に起こる観光客を狙った犯罪は?
観光客が殺人や傷害事件に巻き込まれることはほとんどありません。それだけは安心してくださいね。 ナポリで観光客が多く合う被害は、スリとひったくりをトップにした軽犯罪と、犯罪とは言えないけど、「やられた感」があるものなど。
どんなものがあるのか細かく見ていきましょう!
ナポリのスリ・ひったくり
ほめるわけではありませんが、イタリアのスリは、日本のスリより、犯罪がスピーディーで上手。地下鉄を下りたら気付かないうちにバッグを開けられていた、なんていうことは、日常茶飯事です。
浮かれた観光客のリュックやバッグから拝借!
1番スタンダードなスリはこれ。バックパックのポケットに入れた財布、背中にしょって無防備なリュック、チャックが後ろに向いたバッグなどから、スリはスキのある人を常に狙っています。
日本でポピュラーなリュック。ナポリでは「すってください」と言っているようなもの
ポケットに入っているiPhone・財布を拝借
日本では長財布をズボンの後ろポケットに入れている、信じられないほど無防備な人を良く見かけます。でもさすがに最近は、海外でやっている人は少なくなってきました。でもついやってしまうのは、スマホ!特に観光地はインスタ映えスポットがいっぱい!バッグにしまうのがつい億劫で、一時的にポケットに、なんてこと、よくありますよね。観光客を観察しているスリたちは、そんな大チャンスを狙っています。
彼らも真剣です。だって仕事なんだもの・・・
外国ではたとえ中古でもiPhoneは大人気。ほかのスマホより、iPhoneユーザーは狙われています。
ついやってしまうポケットinスマホ。その瞬間を奴らは待っている
2人組で鮮やかに拝借
ナポリの人はフレンドリーで、陽気!なんて話、よく聞きますよね。イタリア語を勉強して、仲良くなりたいな、なんて思っている人もいるかもしれません。
でもその中には、スリが混ざっています。
1人があなたに話しかけ、もう1人はあなたのバッグやポケットから、財布やスマホを拝借!日本でもそうですが、やたらとフレンドリーに話しかけてくる人は怪しい。
どこから来たの?へぇ、私、行ったことあるよぉなんて話のはずが・・・
睡眠薬強盗
これも「飲み屋でワインでも飲みながら、地元のイタリア人と友達になってみたいなー」という純粋な人が狙われやすい。
「やあ、元気?一緒に飲まない?」
そんなに簡単になぜ自分の話しかけてくるのか・・・常にそんな目で相手を見るようにしましょう。あなたが目を離したすきや、トイレに行ったすきに、飲み物に睡眠薬を入れられます。特にひとり旅は気を付けて!
危険エリア限定・ピストル強盗
ピストルを突き付けて「金をよこせ」という強盗は、後ほど紹介する危険エリアを、人通りの少なくなった夜間、ひとりで練り歩かない限り滅多に合うことはありません。
ナポリの詐欺
ナポリで観光客をひっかけようとする詐欺は、一択!それはギャンブル詐欺!
なぜか屋外でギャンブルをやっているグループが・・・そしてその周りにはなぜか観客が。こんな集団を見たら絶対に近付かないように。彼らは観光客を狙ったギャンブル詐欺なのです。「一緒にやろうよ!」と声をかけたり、見学している人が「見ていけよ」なんてあなたを仲間に誘いますが、全員グル。
東南アジアで何十年も前にポピュラーだった典型的な詐欺ですが、今ではすっかり知れ渡り、すたれてしまいました。ナポリでは未だに行われているなんて、ちょっとびっくり。
最初は勝たせておいて、後で一斉に巻き上げるという典型的なやつ
スリ・強盗・詐欺対策方法
危険エリアと言われるエリアを把握せよ!
ナポリ中心部では最凶の治安!ナポリ中央駅とガリバルディ広場周辺
どこの国でもそうですが、地下鉄や電車の駅には多くの人が集まります。特に国際的観光地であるナポリ中央駅は、イタリアで6番目に乗降者数が多い場所。ローマ他、他都市から電車でやってくる旅行客も多く、常にスリが目を光らせている場所でもあります。また、中央駅ではガリバルディ駅から地下で乗り換えができます。
スーツケースを持っていると、貴重品を入れたバッグへの集中力がなくなる上に、貴重品をひったくっても、スーツケースが気になって追いかけられません。券売機で切符を買う際にも財布の場所がわかってしまう・・・まさにスリにとっては天国です。また、「泥棒ですよ」「スリですよ」という姿をしている人はおらず、普通の若い女性や、見た目がサラリーマンのスリグループもあります。
ナポリ中央駅と目の前のガリバルディ広場は、スリ・ひったくりの多いナポリの中でもトップクラスのスリ・ひったくり発生率。平日日中は警察官が多く、貴重品に細心の注意を払っていれば問題はありませんが、夜になると格段に雰囲気が悪くなります。日曜日の夕方は警察が極端にすくなくなるため(ここもサラリーマン的ですね!)、油断も隙もありません。
駅構内だけではなく、駅前のメインストリートも注意!駅利用以外は絶対に立ち寄らないように。
夜になると急激に治安が悪くなるガリバルディ広場周辺。駅利用時以外は近付かないこと
フォルチェッラ地区
フォルチェッラ地区はマフィアの本拠地があると言われているエリアで、ナポリ以外のイタリア人も「ナポリでここは危険」と思っている人が多いエリア。しかし前述した通り、マフィアに関しての取り締まりは警察がかなり力を入れているため、最悪の時期よりは治安は良くなってきました。 日中にスリ対策をして歩く分にはそこまで危ないと思えない通りです。ひったくり対策として、バイクの往来に気を付けつつ、お店もないような暗い小路に入ることを避ければ、問題はないでしょう。
特に安くて美味しいナポリピザのピッツェリア(ピザ専門店)が集まるエリアとしても有名なので、人通りも多め。 ただし暗くなってから「ここを通れば近道!」と思った小路が、極端に暗い場合があります。人通りのないエリアに入った瞬間、スリやひったくりに着けられる可能性もあるので、人通りのある所を歩くこと!
地元の人ならともかく、観光客は裏道は絶対に避けること
スペイン地区
もともとスペイン人のために造られた、庶民的な街。
繁華街であるトレド通りに面したエリアは通常のスリ対策で問題なし。 ただしそこから道1本入ると全く雰囲気が異なります。交通ルールを守らないバイクが多く、クラクションが響き渡り「イタリアじゃなうて東南アジアのようだった」という人も。バイクのひったくりの被害や、流れ弾にあたった!なんていう物騒な事件もあるエリアです。特に観光地はないので、奥まった小路には入らない方が良いでしょう。
確かに・・・昔の香港のようだ
スパッカ・ナポリ地区
ストリートマーケットが建ち並びとても賑やか。世界遺産に登録されている旧市街である上に、細い道にもお土産やが並び、安くて美味しいレストランもいっぱいあります。人が多く、警備にあたる警察官の姿も多い。一体何が危ないのかな・・・?と思ってしまいますが、逆に賑やかで人が多いからこそ、プロのスリたちが待ち構えています。
この通りに行く際は、バッグを全く持たない(写真も撮りたいから無理かと思いますが・・・)、お金は分けて持つ、など工夫して出かけましょう。
格安のお土産が買えるマーケットが多く、人で大賑わい
また、いくら賑やかなスカッパナポリ周辺でも、小さな路地は1人で歩かないこと。
人のいない道を1人で入った瞬間、スリや強盗に目を付けられる可能性あり!
ナポリだけではない!イタリアでの街歩き対策
イタリアにはナポリよりも治安が悪い都市や、スリやひったくりが多い都市がたくさんあります。ナポリだけではなく他の都市でも実践してほしい注意事項がこちら。
財布やパスポートはジャケットの内ポケットへ
バッグやリュックはスリの標的。ジャケットの内部に内ポケットのあるものを1着持ってきて、一番大切なパスポートや財布はそこに入れましょう。
バッグは常に前に抱える
バッグはできるだけ常に前に抱えます。例えば通勤電車では前にリュックを抱えますよね。あんな感じです。ただし、リュックサックはつい油断して背負いがち。すられなくとも、ポケットが開けられていたということは日常茶飯事です。できれば、リュックサックは避けましょう。
肩に書けるタイプはしっかりと手で持ち、チャックが前に来るように持ちます。車道側に立つと、スクーターを使ったひったくりの標的になるので歩道側に持つこと。
斜めがけのバッグで、ふたを開けた上に、チャックをあけるタイプのものを、ふたを自分の身体側にして所持するのが一番スリに「あいつは警戒してる」と思わせられるはずです。
リュックを持参するなら常に前に持つポーズで
常に周囲を見渡す
日本では挙動不審だと思われる行為ですが、人通りの多い旧市街などでは、普通にスリが紛れています。背後からすられる場合が多いので、何度も振り返るようにしましょう。 スリは警戒している人をターゲットからはずします。いかにも自分をつけている人に気づいたら、じろじろ見て気付いているよ、と合図をしましょう。
できるだけ1人で街を歩かない
1人旅好きの人には申し訳ないのですが、ひったくりはグループで歩いている人より、1人の旅人を狙います。そりゃそうですよねえ・・・他の人に追いかけらてボコボコにされる恐れがないからです。 友達と別行動したい日もあるかと思いますが、ナポリだけではなくイタリアでは避けたほうが良いかと。
地味な服装を!
ミラノコレクションもあるし、イタリアブランドは昔から素敵だし、おしゃれな国はおしゃれして歩きたい?
いやいやいや、イタリア人も街歩きをする日は、単色でシンプルで地味な姿が多いです。もちろんおしゃれな店でディナーの日は最初から車に乗るので、別ですけどね。目立つ格好をすればするほど、遠く離れていても目がつけやすいものです。シンプルイズベスト。地味な格好で歩きましょう。
両替・支払いの際は周囲に注意
日本円からユーロへの両替の際は、両替所やキャッシュディスペンサーに立ち寄ると思います。ここは最もスリや強盗がチェックしている場所。スポットライトが当たっているようなものです。
危険な場所にいることを意識して、周りを確認。両替した金額が見えないように、そして、両替したユーロが絶対に外に見えないよう、窓口に近寄って財布やバッグに入れましょう。
テラス席など外で食事やカフェを楽しんだ時も、財布をしまう場所が、他の人から見えないように気を付けること。
みんなが・・・俺を・・・見ている・・・くらいの警戒心で丁度良し!
旅行初日と帰国日は最大限の注意を!空港・駅からはタクシー乗車を
スリの気持ちになれば、当然のことかもしれませんが、スリはナポリの住民ではなく、パスポートから旅費までをすべて持ち歩いている旅行者を狙います。
ナポリ・カポディキーノ国際空港
ナポリの空の玄関口「ナポリ・カポディキーノ国際空港」に到着する方の2020年現在の移動方法は、タクシー、またはバスのみです。
バスの場合は、空港⇒ナポリ中央駅前ガリバルディ広場経由(悪名高い)⇒ムニチーピオ広場の運行するシャトルバスがあります。
初日と最終日の移動日以外は、旅行中は大きな荷物やパスポート、すべての現金を持ち歩くことはないはず。多少出費しても、強くタクシー移動をお勧めします。
ただし後述しますが、ナポリのタクシーはボリます。それでも許せる範囲なら乗ってください。
送迎サービスのあるホテルであれば、それを利用するのも賢い手。かなり割高ですが到着ゲートで待っていてくれるから安心です。
一番良いのは、トラベル・スタンダード・ジャパンのツアーを予約して、送迎サービスの相談をすると、楽だし、タクシーで気分悪くボラれるより、はるかにお得。
空港から市内は、ホテルへダイレクトに入れるタクシーか送迎車が一番!
ナポリ中央駅
イタリアを鉄道で周遊する人が避けて通れない場所・・・それがナポリで1番治安が悪い、ナポリ中央駅です。下記に注意をして細心の注意を払ってください。
◆駅周辺のホテルを予約しない
ナポリ中央駅周辺にはたくさんのホテルがありますが、移動費が節約できる、と言ってナポリ旅行の拠点にすることはおすすめできません。前述した通り、周辺エリアも夜になると危険。スリやひったくりの話が絶えないエリアです。特に女性の1人旅では避けましょう。
◆暗くなる前にナポリに入る
列車の到着が夜にならないよう、計画を立てましょう。
◆駅からホテルはタクシーで!
中央駅に出れば、地下鉄を乗り継いで、自分のホテルのエリアに行けますが、スーツケースを持った旅行者はスリの標的です。初日・最終日の大荷物移動の時だけは、タクシーに乗りましょう。
◆不必要に駅をうろうろしない
列車で来る人は他のイタリアの都市もスリが多いので、十分対策をしてきているとは思いますが、お金は分散して持ち、バッグは前に抱え、とにかくスピーディーにタクシー乗り場へ。列車内でタクシー乗り場までの移動をシュミレーションしておいた方が良いでしょう。
やりすぎ感!でもそれが大切
なれなれしく話しかけてくる人に注意!
日本では、いきなりなれなれしく話しかけてくる人は何かのセールスか、宗教の勧誘だったりしませんか?ナポリではスリ、強盗、詐欺です。
もちろん、陽気なナポリっ子。親切な人はいますが、いきなり会った瞬間「ニホン、ダイスキ~、アナタ、トモダチ~、ナガトモ、トモダチ~」なんて人、絶対に怪しいです。
バーでもそう。初対面で「一緒に飲もうよ~」「トランプやらない?」なんておかしいです。
ナポリで友達が作りたい、という人も、いきなりのお声がけは背後を注意し、バッグやスマホを前に握りしめ「何ですか?」と対応しましょう。警戒心があるとわかれば、怪しい人は去っていきます。
いきなりの「じゃぱにーず?」は、かなり怪しい。
犯罪?それとも?微妙だけど不愉快な「ナポリあるある」対策
タクシーのぼったくり
ローマではぼったくりはタクシーだけではなく、レストランやバーなど様々な場所に及びますが、ナポリのぼったくりのメインは主にタクシー。
恐喝まがいの運転手もいれば、指摘すると「えへ、言ってみただけ!」と笑顔で取り消す人もいるので、通常料金に戻してくれた運転手さんには「ぼったくられた」という悲しい感情を持たない方が良いでしょう。 「言ってみたらもらえた」経験をそのまま繰り返している事が多いので、そういった運転手も多いです。そう、ナポリの紳士は本来、陽気でお調子者なのです。
そんなお調子者たちに対抗すべく、空港からの2020年最新のタクシー定額料金をお教えします。
ナポリ中央駅周辺 | €18 |
カポディモンテ美術館周辺 | €18 |
サン・カルロ劇場 | €21 |
フォリグロッタ周辺 | €25 |
サンマルティーノ国立博物館 | €25 |
設定されていないエリア(ナポリ湾沿いのサンタ・ルチア地区のホテルなど)はメーター利用です。
荷物代だ、今日は日曜日だ、と理由をつけて、降りる際に法外な金額を要求されることがありますが、もし定額料金が決まっているエリアの近くなのに、高い料金になるのは本来違法。
タクシーに乗る前に、ホテルが定額料金エリアに近かったら、「Tariffa prendereterminata, perfavore(定額料金でお願いします)」と告げて運転手に料金を確認すること。料金は車内に書いてあるので、それを指さしてもOK。自分から何も言わない場合、規定内エリアでも自動的に割高のメーター料金になるので注意。
また、ナポリ市内でタクシーに乗りたい場合は、流しでは捕まえられません。空港か駅のタクシースタンド、もしくはホテルやレストランで呼んでもらいます。白タクも多いので、下手に呼び込みをしている運転手にはだまされないように。
さすがイタリア。本当に、こんなことを言う奴もいる・・・・
イタリアの中でもナポリ男のナンパが最もしつこい
イタリアと言えば女性を口説かないのは失礼にあたるという独特の世界観の元、女性を口説くことで知られています。真剣に言ってくれるなら女性としてもうれしいかもしれませんが、あいさつ代わりにも聞こえるくらい・・・。
そんなイタリア人男性が「いやいや、おれなんて序の口。最もしつこく女性を口説いて、引き下がらないのはナポリの男だよ」と言うくらい、ナンパが激しいというナポリの男性。
「やんわりとお断りして」レベルでは到底太刀打ちできません。特に一人旅の女性は、恐くなったら人にが多いところに逃げ込むなど対策を考えたほうが良いでしょう。やんわりではなく毅然と断って。
昨日からずっと窓にはり付いてる・・・
歌舞伎町並み?強引な客引き
当のイタリア人ですらナポリの客引きや呼び込みにはうんざりするそう。依頼されたお店のために客を連れて行ったり、白タクも客引きします。お店の場合は、レストランなどにお客さんを連れて行くとマージンがもらえるという、いわゆる新宿・歌舞伎町の客引きみたいなものです。
「どこ行くんですか?美味しい店知ってますよ」
「僕はこのあたりのガイドです。一番美味しい店に連れていきましょう」
などなど、エリアによってはグイグイくることもあるので、こちらも毅然とお断りを。だってナポリには美味しいお店がいっぱい!自分たちで調べた本当に美味しい店に行きたいですよね。
ナポリで最も安全なエリア「サンタ・ルチア地区」
ナポリより、ローマ・ミラノ・フィレンツェの方が犯罪率が多かった・・・というのは驚きでしょう? ここまで色々治安についてまとめましたが、イタリアは他のエリアも同様の注意をしなくてはなりません。
でもなぜナポリの方が治安が悪いように言われてしまうのでしょうか。
それはナポリが長きにわたり、様々な国の領土になるという数奇な運命をたどってきたためだと言われています。混とんとした雰囲気になったこともあるでしょう。港町ならではですが、マフィアの温床になったエリアでもあります。 またナポリっ子はフレンドリーで陽気ではありますが、気分屋でせっかち、そして男性は通常のイタリア人よりも女性が大好き・・・とくると、同じイタリア人でも異国のように見えてしまうのかもしれません。
そんなナポリで一番治安のいいエリアはサンタ・ルチア地区。特に海沿いはホテルが連なり、リゾート色が強く、旧市街のような「陰」を感じる雰囲気は感じられません。さらに、カプリ島に行けるシャトルボートの船着き場が徒歩圏で、日帰り近郊観光も楽々です。
サンタ・ルチア地区はナポリの中で、というよりイタリアの中でも治安が良い方。朝の散策も気持ちよい上に、世界三大夜景の一つ「ナポリの夜景」を、泊まっているホテルのバーやレストランでも楽しめます。
夜景を安心して楽しめるエリアがナポリにもあります!
トラベル・スタンダード・ジャパンのツアーには、ナポリで最も安全と言われているサンタ・ルチア地区のホテルに泊まるツアーがお手頃価格であります!しかも、ナポリの空港からの移動が心配であれば、こちらもご相談ください。
あなたが、ナポリが大好きになれるような旅のプランを、トラベル・スタンダード・ジャパンの旅のプロたちが一生懸命考えてます。
まずはツアーをご覧の上、お問い合わせくださいね!ホテルのアレンジもできるので、どしどし聞いてください。お待ちしております。