ペルーの首都「リマ」へ行く前にチェック!お役立ち基本情報【ビザ・アクセス方法・ベストシーズン・注意事項など】
ペルーといえば「クスコ」や「マチュピチュ」などインカ帝国の古代文明の遺跡を浮かべる方が多いかもしれません。しかし、まずはペルーの玄関口「首都のリマ」の基本情報をチェックしましょう。リマの人口は1,000万人以上、南米でも有数の大都会です。世界遺産にも登録されているコロニアル時代の建物と現代的でモダンな建築物とが混在している観光都市でもあり、みどころがいっぱいですよ。
ペルーのリマといえば…
15世紀半ばごろまで、現在のコロンビアからチリにおよぶ広大な範囲をおさめていたインカ帝国は、ペルーのクスコを首都としていました。しかし、1533年のスペイン人入植によってリマがペルーの首都となり、アメリカ大陸におけるスペイン植民地支配の中心地として発展しました。
リマにあるホルヘ・チャベス国際空港には、毎日アメリカやカナダ、ヨーロッパなどから飛行機が到着し、多くの観光客をペルーに迎え入れています。日本から「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」に旅行する際は、このホルヘ・チャベス国際空港を利用する方法が一般的です。
また、リマは世界遺産に登録されいている旧市街セントロ地区と高層マンションやショッピングセンターが建ち並ぶ新市街サン・イシドロ、ミラフローレス地区とに分類されています。ペルーの人気観光地への経由地として通り過ぎて行ってしまう旅行者の方が多いですが、リマで何日か滞在して植民地時代の文化と近代的な文化の両方を体感してみてはいかがでしょうか?
ペルーの基本情報
言語
公用語はスペイン語です。そのほかにケチュア語・アイラマ語も使われています。
かつてスペインの植民地だったことからスペイン語が広く浸透しています。また、観光客が多く訪れるような場所では英語も通じます。スペイン語なまりの英語ではありますが、簡単なやり取りであれば問題なくコミュニケーションがとれるでしょう。
日本とペルーの時差
日本とペールとの時差は14時間です。日本よりペルーが14時間遅れています。日本が正午のとき、ペルーは前日の22:00。なお、サマータイムは実施されていません。
ペルーの通貨・チップ
通貨
ペルーの通貨はソル(Sol)。略号はS/。
小銭の通貨単位はセンティモ(Centimo)、100Centimos=S/1。
ペルーでは、自国の通貨「ソル」とともにUS$(アメリアドル)も流通しており、ホテル・レストラン・お土産店など観光客が利用する施設では、US$をそのまま使用できることも多いです。
※ペルーの通貨は2015年12月に「ヌエボ・ソル」 から「ソル」に変更となりました。
両替
ペールで両替をする場合は、両替所(Casa de Cambio)や銀行(Banco)、またはホテルにて可能です。 日本から用意していくならばUS$の現金がおすすめです。現地で日本円からソルに換金できる両替所や銀行は、一部の店舗に限られています。
US$で支払った場合、お釣りを現地通貨で渡される場合があります。現地通貨が手元に入ってきた場合は、現地通貨から使用していくことをおすすめします。なぜなら、小銭硬貨は再換金はできず、紙幣の再換金には手数料がかさむためです。
チップ
ペルーではチップを渡す習慣があります。ホテルやレストラン、タクシーを利用した際は下記のような目安でチップを渡すと良いでしょう。
【レストラン】サービス料が含まれている場合でも、気持ち程度のチップを置いていくと◎。目安は総額の5~10%前後。
【ホテル】荷物を運んでもらったポーターやルームサービスを利用した際には、チップを渡します。目安はUS$1≒約S/3.3。
【タクシー】基本的には必要ありませんが、大きな荷物をトランクに積んでもらったときなどは気持ちとして渡すといいでしょう。また、お釣りの小銭をそのまま渡せばOKです。
クレジットカード
クレジットカードは、ほとんどの都市で利用することができます。特にホテルやレストラン、お土産店など観光客が利用する場所では、クレジットカードでの支払いが可能なことが多いです。一方で、料金の安い簡易宿や公共交通機関などでは使用できないこともあります。ペルーで使用できるクレジットカードの種類は、VISA・Mastercard・Amexが主流で、JCBは受け入れていないことがあるのでご注意ください。
ペルーの電圧・プラグ
ペルーの電圧は220V/60Hzなので、日本の100V/50~60Hzとは異なります。また、プラグの形状は平2つ穴のAタイプ、丸2つ穴のCタイプが主流で、丸3つのSEタイプも使用されています。そのため日本から持っていく電化製品は、変圧器内蔵でプラグの形状がAタイプの場合のみ、そのまま使用できます。もしも、日本の電化製品をペルーで使用したい場合は、変圧器とプラグアダプターをご持参された方が安心です。
Wi-Fi・インターネット環境
ペルーのWi-Fiの普及状況は日本に比べると、まだまだといった状況です。しかし、首都のリマに関しては、かなりのスピードでWi-Fiやインターネットなどの通信環境が整ってきています。
例えば、リマの玄関口であるホルヘ・チャベス国際空港では、時間制限付きで無料Wi-Fiを使用できます。また新市街にあるカフェなどの店舗ではもちろん、新市街の数ヵ所の公園にフリーWi-Fiスポットが設置され、24時間いつでも利用することができます。ただ、観光客が外出の際にスマートフォンやタブレット等の携帯端末を使用していると、強盗に狙われる原因となることもあります。観光時のスマートフォンやタブレットの使用の際には、注意しましょう。
さらに各ホテルにおけるWi-Fi環境も整ってきています。ただ宿泊されるホテルによってWi-Fiの環境の有無や利用料金に違いがあるので、予約の前に宿泊ホテルの通信環境を確認されることをおすすめします。
ペルーに行く際にビザは必要?
日本国籍のパスポートをお持ちの方が観光目的で183日以内の予定でペルーに滞在するならば、ビザを取得する必要はありません。
アメリカ経由の場合には「ESTA」を忘れないで!
アメリカの経由地で乗り継ぎペルーに入国する場合、アメリカの電子渡航認証システム(ESTA)を取得する必要があります。ESTAの申請は渡航の72時間前までに、専用のウェブサイトで必ず行ってください。
パスポート
パスポートの残存有効期間が、入国時に6ヵ月以上ある必要があります。また旅券の未使用査証欄は、入国時に5ページ以上必要です。残りのページ数を必ず確認しましょう。
日本からリマへのアクセス方法
日本からペルーへの直行便はなく、メキシコのメキシコシティやアメリカのロサンゼルス、アトランタなどの都市で最低1回は乗り換えが必要です。フライト時間は20時間以上はかかります。
アエロメヒコ航空 | 成田発のフライトでメキシコシティを経由。所要時間は乗り換え時間も含めて約23時間 |
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JALまたはアメリカン航空 | 成田発のフライトでダラス、マイアミ経由またはロスアンゼルス経由が一般的。所要時間は乗り換え時間も含めて約24時間 |
デルタ航空 | アトランタで乗り継いで首都・リマに向かう。所要時間は乗り換え時間も含めて約21時間 |
ANAまたはユナイテッド航空 | ヒューストンで乗り継ぐ成田発のフライトが最も便利。所要時間は乗り換え時間も含めて約25時間 |
また、エア・カナダ航空のフライトを利用して、カナダ経由のルートの場合はカナダで1泊。またヨーロッパ経由の便を利用すると、所要時間は30時間以上かかります。日本からのアクセスは決して良いとは言えないペルーですが、「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」など魅力が多く、人々を惹きつけてやまない場所です。
リマの気候・気温
ペルーは南半球に位置しているので、季節は日本とは逆となります。首都のリマは、1年を通してほとんど雨が降りません。そして、年間平均気温は20℃前後です。
11~4月頃の夏の季節は晴天の日が続きます。真夏の12~3月は最高気温30℃以上となる日も。服装は半袖で過ごすことができます。真冬の7~9月でも気温が10℃以下になる日はほとんどありません。冬の季節の5~10月頃は、太平洋側の海岸に開けたリマではガルーア(Garua)という霧が発生しやすく、曇りの日が多くなります。ジャンパーなどを1枚用意すると便利です。
リマのベストシーズンは?
リマの観光ベストシーズンは晴天が続く夏の10〜4月です。
リマでの移動手段
鉄道
リマ地下鉄(Metro de Lima)
リマ市内のビジャ・エル・サルバドール駅からバジョーバル駅までの26駅の区間を走行するリマ地下鉄。現在は1号線が走行していて、1日32万人のリマ市民が利用しています。地下鉄という名前ですが、走行しているは地下ではなく高架線。そのため市民からは電車(トレン/Tren)と呼ばれています。
今後、ホルヘ・チャベス国際空港とリマ市内とを結ぶ路線も開通予定です。しかし、開通予定は2024年に延期されているので、空港から市内への移動の際に利用できるようになるまでもう少し時間がかかりそうです。
タクシー
タクシーは自家用車をそのまま使用して営業しているものが多く、また整備不十分な中古車も。車体が黄色で、フロントガラスに「Taxi」のシールが貼られたタクシーは、市に登録済みの車両です。基本的にタクシーメーターは付いていないので、乗車まえに運賃を交渉しましょう。
バス
中・近距離の移動に便利な乗合バス「コンビ(Combi)」はリマ市民の足。市内を縦横無尽に走行しています。コンビは、決まったルートを走りながら客を集めていくのですが、観光客が利用するにはルートが複雑なため難しいかもしれません。どうしてもバスを利用してみたい場合は、行き先を書いた紙などを運転手や乗客などに見せて乗るバスや降りる場所を教えてもらうといいでしょう。
リマの観光で注意するべきこと
夜間の外出には気をつけましょう
首都のリマをはじめ、ペルーの主な観光地では、外国人旅行者を狙ったスリ、ひったくり、置き引きなどの被害も出ています。スリや置き引きの被害にあわないように、治安の悪い地域に近づかない、1人歩きや夜間の外出はしない、高価なものは持ち歩かない、手荷物から目を離さないなどの基本的な注意が必要です。
ペルーには、観光ポリスという観光客を守る役割を担う警官がいます。特に観光客の多い空港や博物館などにいて、観光客が犯罪に巻き込まれないように目を光らせています。時には観光の相談にものってくれるそう。日本で過ごすような気分のままでとは言えませんが、海外にいる緊張感も含めてペルー旅行を楽しんでください。
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今回はペルーの首都リマの基本情報をご紹介しました。世界遺産に登録されている旧市街の古い街並みと高層ビルが立ち並ぶ新市街という異なった雰囲気をリマに滞在して感じてみてください。また、リマは海に近いことから、シーフードには定評があります。リマを訪れた際にはお試しください!
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