南米ペルー「クスコ」へ行く前にチェック!お役立ち基本情報 【ビザ・アクセス方法・ベストシーズン・注意事項など】
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マチュピチュ観光の拠点として人気のクスコは、世界遺産に登録されている古都です。現在のコロンビアからチリの範囲をインカ帝国が統治していた時代には首都として栄え、今もなおインカ帝国時代の石組みや建造物が残っています。また、クスコからは「マチュピチュ」へだけではなく、円形遺跡「モライ」や自然の絶景ポイント「レインボーマウンテン」などの観光ポイントへのアクセスもできます。ただ、クスコの標高は約3,400mとかなり高地に位置しているので、観光の際はゆっくりと行動しましょう。
ペルーのクスコといえば…
ペルーの南東部、アンデス山脈の標高3,399mに位置するクスコ。クスコとはペルーの公用語のひとつケチュア語で[へそ]という意味です。かつてクスコはインカ帝国の首都であり、文化の中心部でした。インカ帝国の遺跡と聞いて「マチュピチュ」を想像する方が多いと思いますが、クスコが最もインカ文明を象徴する都市といっても過言ではありません。そして、インカ帝国時代の建造物が多く残るクスコの街全体が1983年に世界遺産として登録されています。
クスコと「マチュピチュ」の間には鉄道が走っているので、マチュピチュ観光の拠点として滞在する観光客の方もたくさんいます。また、近年徐々に人気を博している絶景ポイント「レインボーマウンテン」へもクスコから日帰りツアーが出ています。
ペルーの基本情報
言語
公用語はスペイン語です。そのほかにケチュア語・アイラマ語も使われています。
かつてスペインの植民地だったことからスペイン語が広く浸透しています。また、観光客が多く訪れるような場所では英語も通じます。スペイン語なまりの英語ではありますが、簡単なやり取りであれば問題なくコミュニケーションがとれるでしょう。
日本とペルーの時差
日本とペールとの時差は14時間です。日本よりペルーが14時間遅れています。日本が正午のとき、ペルーは前日の22:00。なお、サマータイムは実施されていません。
ペルーの通貨・チップ
通貨
ペルーの通貨はソル(Sol)。略号はS/。
小銭の通貨単位はセンティモ(Centimo)、100Centimos=S/1。
ペルーでは、自国の通貨「ソル」とともにUS$(アメリアドル)も流通しており、ホテル・レストラン・お土産店など観光客が利用する施設では、US$をそのまま使用できることも多いです。
※ペルーの通貨は2015年12月に「ヌエボ・ソル」 から「ソル」に変更となりました。
両替
ペールで両替をする場合は、両替所(Casa de Cambio)や銀行(Banco)、またはホテルにて可能です。 日本から用意していくならばUS$の現金がおすすめです。現地で日本円からソルに換金できる両替所や銀行は、一部の店舗に限られています。
US$で支払った場合、お釣りを現地通貨で渡される場合があります。現地通貨が手元に入ってきた場合は、現地通貨から使用していくことをおすすめします。なぜなら、小銭硬貨は再換金はできず、紙幣の再換金には手数料がかさむためです。
チップ
ペルーではチップを渡す習慣があります。ホテルやレストラン、タクシーを利用した際は下記のような目安でチップを渡すと良いでしょう。
【レストラン】サービス料が含まれている場合でも、気持ち程度のチップを置いていくと◎。目安は総額の5~10%前後。
【ホテル】荷物を運んでもらったポーターやルームサービスを利用した際には、チップを渡します。目安はUS$1≒約S/3.3。
【タクシー】基本的には必要ありませんが、大きな荷物をトランクに積んでもらったときなどは気持ちとして渡すといいでしょう。また、お釣りの小銭をそのまま渡せばOKです。
【伝統衣装を着ている地元の方】観光地で民族衣装を着た人やリャマを連れている人などを撮影した時は、気持ち程度のチップを渡しましょう。高額なチップは不要です。
クレジットカード
クレジットカードは、ほとんどの都市で利用することができます。特にホテルやレストラン、お土産店など観光客が利用する場所では、クレジットカードでの支払いが可能なことが多いです。一方で、料金の安い簡易宿や公共交通機関などでは使用できないこともあります。ペルーで使用できるクレジットカードの種類は、VISA・Mastercard・Amexが主流で、JCBは受け入れていないことがあるのでご注意ください。
ペルーの電圧・プラグ
ペルーの電圧は220V/60Hzなので、日本の100V/50~60Hzとは異なります。また、プラグの形状は平2つ穴のAタイプ、丸2つ穴のCタイプが主流で、丸3つのSEタイプも使用されています。そのため日本から持っていく電化製品は、変圧器内蔵でプラグの形状がAタイプの場合のみ、そのまま使用できます。もしも、日本の電化製品をペルーで使用したい場合は、変圧器とプラグアダプターをご持参された方が安心です。
Wi-Fi・インターネット環境
ペルーのWi-Fiの普及状況は日本に比べると、まだまだといった状況です。クスコのアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港では、空港自体にフリーWi-Fiはありませんが、レストランなどの店舗にはWi-Fi設置されています。またクスコのセントロ(歴史地区)には、フリーWi-Fiがあるカフェやレストランなどが多数あります。また、市内のショッピングモール内にはフリーWi-Fiのスペースが設置されていたりと、だんだんとネット環境は整ってきています。
さらに各ホテルにおけるWi-Fi環境も整ってきています。ただ宿泊されるホテルによってWi-Fiの環境の有無や利用料金に違いがあるので、予約の前に宿泊ホテルの通信環境を確認されることをおすすめします。
ペルーに行く際のビザは?
日本国籍のパスポートをお持ちの方が観光目的で183日以内の予定でペルーに滞在するならば、ビザを取得する必要はありません。
アメリカ経由でペルーに入国するなら「ESTA」を申請しましょう!
観光旅行でペルーを訪問するならばビザの申請は必要ありません。しかし、日本とペルーを結ぶ直行便は運航されていないので、必ず経由地が必要となります。経由される国によってはビザの申請が必要となるので、事前にチェックしましょう!
例えば、アメリカの経由地で乗り継ぎペルーに入国する場合、アメリカの電子渡航認証システム(ESTA)を取得する必要があります。ESTAの申請は渡航の72時間前までに、専用のウェブサイトで必ず行ってください。
パスポート
パスポートの残存有効期間が、入国時に6ヵ月以上ある必要があります。また旅券の未使用査証欄は、入国時に5ページ以上必要です。残りのページ数を必ず確認しましょう。
日本からクスコへのアクセス方法
日本からクスコへの直行便はありません。日本からクスコへ行く主なルートは2通りあります。ひとつ目は、アエロメヒコ航空やANAを利用してメキシコのメキシコシティを経由する方法。ふたつ目は、デルタ航空、アメリカン航空、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、ユナイテッド航空などを利用してアメリカの都市を経由する方法です。
日本 | → | メキシコ アメリカなどを経由 |
→ | ペルーの首都・リマ 「ホルヘ・チャベス国際空港」 |
→ | クスコ 「アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港」 |
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いずれにせよ、メキシコやアメリカの都市を経由して、ペルーの首都リマにある「ホルヘ・チャベス国際空港」へ降り立ちます。その後、国内線に乗り継ぎクスコの「アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港」に到着です。総移動時間は30時間前後となります。
ちなみに、リマからクスコの間を空の便ではなく陸路(長距離バス)で移動する方法もありますが、移動時間はほぼ1日(約24時間)かかります。日程が限られている観光旅行の場合は、空路での移動が現実的でしょう。
クスコの気候・気温
ペルーは南半球に位置しているので、季節は日本とは逆となります。またクスコが位置している山岳地域は日中と朝晩の気温差が激しいという特徴があります。日中は紫外線が強く気温が上がりますが、朝晩はぐっと冷え込みます。そのため、ウィンドブレーカーや薄手のダウンなどのアウターを1枚用意して、気温に応じて着脱できるような服装がおすすめです。紫外線対策の帽子とサングラス、日焼け止めも忘れずに!
またクスコの季節は、雨季(11~4月頃)と乾季(5~10月頃)という大きくふたつの季節に分けることができます。雨季には降雨確率が高いため、雨具(折りたたみ傘、合羽など)を持って行くときっと役立ちますよ。
クスコでの移動手段
タクシー
ペルーのタクシーにはメーターは付いていません。そのため乗車前に行き先を伝えて運賃を交渉しましょう。例えば、アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港~アルマス広場間の運賃相場は、Sol/15~20程度。ただ、夜遅くの利用や人数、荷物が多い場合は料金が加算されます。
市内で流しのタクシーをひろうこともできます。車体の屋根にナンバープレートをつけたラジオタクシー(無線タクシー)は比較的安心して利用できますが、ぼったくりタクシーもあるので注意が必要です。最近では配車アプリUberも利用されています。
乗り合いタクシー
クスコにはコレクティーボ(Colectivo)という乗り合いタクシーが走っています。目的地が決まっていて人数が集まり次第出発します。近郊の観光地へ移動する際は便利です。
バス
クスコ市内を走行しているバスは、コンビ(Combi)と呼ばれています。コンビはクスコ市民の足として利用されていますが、路線図も運行表も存在しないため旅行者が使いこなすのは難しいです。
クスコの治安は?[観光で注意するべきこと]
クスコは観光に力を入れており、観光ポリスという観光客を守る役割を担う警官がたくさんいるので、南米の都市のなかでも安全な街といえるでしょう。しかし、貧困層も多いため、スリや置き引きにはくれぐれもご注意ください。特に人ごみでは荷物を体の前で抱えたり、財布はズボンのポケットに入れないなど基本的な注意は必要です。また、なるべく人通りの少ない道や路地裏、夜間の外出などは避けましょう。
高山病
クスコの標高は3,000m以上、当然の事ながら高地では高山病にかからないか心配になりますよね。予防としては当日までの体調管理が必要です。そして到着したら、まずは休憩を。体を高地に順応させ、水分をこまめにとって、決して走らない・急がない・ゆっくり歩くことなどを心がけて激しい運動はしないでください。
高山病の典型的な症状としては頭痛、めまい、食欲不振などがあります。高地では、通常より身体から水分が失われやすくなります。喉の渇きが出る前に水分を取るように心がけましょう。また食事は8分目を目安にして、脂っぽい食事は避けるといいですよ。アルコールやタバコも控えることをおすすめします。高地では、深呼吸をしてよく酸素を取り入れながら、とにかくゆっくりと行動してください。
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光が灯っているクスコの中心地「アルマス広場」と街並み
今回はペルーの古都クスコの基本情報をご紹介しました。街全体が世界遺産に登録されている街並みをゆっくりと歩いて、あちこちに残っているインカ帝国時代の先人の英知を感じてみてください。
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