2019年フィエスタの国スペインの祝祭日とお祭り情報
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世界観光機関の最新データによると、スペインはフランスに次ぐ世界第2位の観光大国で、アメリカに次ぐ観光大国で、2017年には8200万人近い観光客がスペインを訪れました。民間のとある調査機関の調べでは、スペインは渡航先満足度No.1! 今年はスペイン行きを検討されている方も多いかと思います。今日は移動やショッピングに関わる祝祭日や人気のお祭り情報をお届けいたします。
◆目次◆ 2019年 スペインの祝祭日
自治州と自治区、マドリード市、バルセロナ市の祝祭日
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2019年 スペインの祝祭日
公共交通機関の本数が減ったり、商店が休業するので押さえておきたいのが祝祭日。せっかくお目当てのお店に行ったのに閉まっていて、翌日はもう朝イチで移動、なんてことがあったら悔やみきれませんよね。
スペインでは年間14日の祝祭日があり、その内訳は国全体の祝祭日が8~9日、自治州・自治区のものが3~4日、市町村のものが2日と3つに区分されます。また、その年の暦に合わせて変わることがあるのでちょっと複雑。毎年秋になるとスペイン労働局から翌年の祝祭日の発表があります。今年2019年は次のように決まりました。
国全体の祝祭日(8日)
1月1日 | 元旦 |
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4月19日 | 聖金曜日 |
5月1日 | メーデー |
8月15日 | 聖母被昇天の日 |
10月12日 | イスパニアの日 |
11月1日 | 万聖節 |
12月6日 | 憲法記念日 |
12月25日 | クリスマス |
今年は1月6日の公現祭と12月8日の無原罪の御宿りの日は日曜日にあたりました。また、12月24日と31日は平日扱いになりますが、会社や商店、飲食店も夕方には閉める習慣があり、公共交通機関の本数も夕方以降は減るのでご注意ください。
自治州と自治区、マドリード市、バルセロナ市の祝祭日
これに自治州と自治区の祝祭日、および市町村の祝祭日があわせて6日あるので、前者をまとめてみました。
自治州と自治区、マドリード市、バルセロナ市の祝祭日
1月7日 | 公現祭振替休日(バレアレス諸島、カンタブリア、カスティーリャ・ラ・マンチャ、カタルーニャ、バレンシア、ガリシア、バスク、ラ・リオハを除く) |
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2月28日 | アンダルシアの日(アンダルシアのみ) |
3月1日 | バレアレスの日(バレアレス諸島のみ) |
3月19日 | 聖ホセの日(バレンシア、ガリシア、ムルシア、ナバーラ、バスク) |
4月18日 | 聖木曜日(カタルーニャ、バレンシアを除く) |
4月22日 | 復活の月曜日(カタルーニャ、バレンシア、バレアレス諸島、ナバーラ、カンタブリア、カスティーリャ・ラ・マンチャ、バスク、ラ・リオハ) |
4月23日 | アラゴンの日(アラゴンのみ)、カスティーリャ・イ・レオンの日(カスティーリャ・イ・レオンのみ) |
5月2日 | マドリードの日(マドリード) |
5月17日 | ガリシア語の日(ガリシアのみ) |
5月30日 | カナリアスの日(カナリア諸島) |
5月31日 | カスティーリャ・ラ・マンチャの日(カスティーリャ・ラ・マンチャのみ) |
6月10日 | ムルシアの日(ムルシア)、ラ・リオハの日(リオハ) |
6月20日 | 聖体祭(カスティーリャ・ラ・マンチャ) |
6月24日 | 聖フアンの日(カタルーニャ、バレンシア) |
7月25日 | 使徒サンティアゴの日(ガリシア、カンタブリア、バスク) |
8月12日 | 犠牲祭(セウタ、メリージャ) |
9月2日 | セウタの日(セウタのみ) |
9月9日 | アストゥリアの日(アストゥリアのみ)、エストレマドゥーラの日振替休日(エストレマドゥーラのみ) |
9月11日 | カタルーニャの日(カタルーニャのみ) |
10月9日 | バレンシアの日(バレンシア) |
12月9日 | 無原罪の御宿りの日振替休日(バレアレス諸島、カナリア諸島、カスティーリャ・ラ・マンチャ、カタルーニャ、バレンシア、ガリシア、ムルシア、ナバーラ、バスクを除く) |
12月26日 | 聖エステバンの日(バレアレス諸島、カタルーニャ) |
市町村の祝祭日までは書ききれませんが、マドリードとバルセロナの分だけお知らせします。
マドリード市 6月15日聖イシドロ祭、11月9日聖母アルムデナの日
バルセロナ市 6月10日聖霊降臨の月曜日、9月24日メルセー祭
次に、ぜひ見てみたい有名なスペインのお祭りの日程をみていきましょう。
1月~3月のお祭り
カーニバルを盛大に祝うのは、カナリア諸島のテネリフェ島とカディス。テネリフェは2月27日、カディスは翌28日からスタートし、3月10日までです。
100万人近くの観光客が集まるバレンシアの火祭りは、例年通り2月の最終日曜日24日に開会式典があり、3月1日からは毎日14時に市役所広場で爆竹ショーが始まります。最終日に燃やす可燃性の大きな張り子のオブジェが完成し、町のあちこちに飾られるのは15日の夜からです。この日からは毎晩花火大会が催され、美しい民族衣装を着た人たちのパレードもあり、町はお祭り一色に染まります。19日の夜には700を超えるオブジェは灰と化しますが、できれば早めに陣取ってお気に入りが燃えるところを間近に見たいですね。
4月~6月のお祭り
カトリックの祭典であるセマナサンタ(聖週間)は移動祝日で、今年は遅く4月14日から20日まで。キリストのエルサレム入城からの受難の1週間にあたり、スペイン各地でキリストや聖母マリアの聖像をのせた山車が出て、厳かな音楽とともに町を練り歩きます。特にセビージャやマラガ、グラナダのものが盛大で知られています。信者ではなくても心を揺さぶられるお祭りです。
アンダルシア地方の典型的なフェリアと呼ばれるお祭りの中で、もっとも大規模に催されるのがセビーリャの春祭り。今年は5月4日から11日にかけて開催されます。広い会場にはお祭り小屋が立ち並び、大きな移動遊園地も設置され、昼も夜も飲めや踊れやの日々。民族衣装で着飾ったアンダルシア美人たちの美しさがひときわ会場を彩ります。スペインでもっとも華やかなお祭りは一見の価値が大ありです。
花が飾られ手入れの行き届いた何十ものパティオ(中庭)がその美しさを競うコルドバのパティオ祭りは、今年は5月6日から19日まで。パティオの場所が記された地図を見ながらあちこち見てまわるのですが、普段は入れない個人宅も多々あります。コルドバはセビーリャからは1時間の距離。今年は春祭り開催が遅いので、うまく組めばパティオ祭りと両方楽しむことができますね。
7月~9月のお祭り
毎年怪我人が、時には死者まで出る牛追い。それでも中止になることはありません。牛追いはお祭りの時に開かれる闘牛の牛を、闘牛場に追い込むイベントですが、ヘミングウェイのお陰で世界中に知られるようになったのがパンプローナの牛追い祭りです。正式にはサン・フェルミン祭というお祭りのプログラムのひとつです。7月7日がパンプローナの聖人サン・フェルミンの日で、お祭りはその前日の6日から14日まで。牛追いは7日から毎朝開催されます。これは見るだけにとどめる方がいいですね。
1時間にわたりただただトマトを投げ合い、トマトまみれになる狂気のトマト投げ祭り、ラ・トマティーナは毎年8月の最終水曜日にバレンシア郊外のブニョルという小さな町で開かれます。数年前から入場規制ができ、事前にチケットを購入しないと参加できなくなりました。詳しくは公式サイトをご覧ください。
10月~12月のお祭り
サラゴサの大聖堂には、スペインおよびスペイン語圏の国々の守護聖人である聖母ピラールが祀られています。10月12日が聖母ピラールの日で、今年は5日から13日にかけてお祭りです。アラゴン地方の民族舞踊ホタのコンクールや12日に世界からやってきた人々が民族衣装を来て聖母に献花をするイベント、13日夜のパレードなどが見どころです。
スペインは12月になると町中にクリスマスムードが漂います。イルミネーションが輝き、どこからともなくビジャンシーコ(スペインのクリスマスソング)が聞こえ、大きなツリーやキリストの生誕シーンを再現したベレンが飾られます。クリスマス商戦で町も活気づき、寒いのに外を歩くのが楽しいシーズンです。スペインのクリスマスは1月6日の公現祭までなので、年が明けても雰囲気を楽しむことができます。
ところで、スペインといえば闘牛を思い出す方もいらっしゃるかと思います。闘牛は年中どこでもやっているものではなく、たいていお祭りに合わせて開催されます。闘牛が禁止になったカタルーニャ州を除き、大きなお祭りには闘牛がつきもの。マドリードだと5月のサン・イシドロ祭にあわせて連日闘牛があります。見たい方は、お祭り時期を狙ってみてくださいね。
ここに挙げたのはほんの一部で、フィエスタ(お祭り)の国スペインでは毎日どこかしらでお祭りやイベントが開かれています。現地の人と一緒に楽しめ、いい思い出になること間違いありません。気になるお祭りにあわせてスペイン旅行をしてみませんか?
(ライター:田川 敬子)
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