ハリーポッター聖地&イギリスドラマのロケ地レイコックの行き方と攻略【旅プロ旅行記・前編】
イギリスのレイコックは映画「ハリーポッターと賢者の石」「ハリーポッターと秘密の部屋」「ハリーポッターと謎のプリンセス」をはじめ数々のイギリス作品のロケ地となった中世イギリスの面影が残る美しい村。特に修道院「レイコックアビー」はハリー・ポッターシリーズのホグワーツ魔法魔術学校の一部として登場。聖地巡礼に欠かせない場所です。
ロンドンからハリー・ポッターと人気ドラマの撮影地を巡る旅へ!
せっかくのイギリス。ロンドンだけではなく郊外にも出かけたいものです。歴史古きイギリスには、有名映画や大人気ドラマのロケ地に選ばれるべき中世の面影がそのまま残る町があります。今回、トラベル・スタンダード・ジャパンの「旅のプロ」が向かった先はレイコックとオックスフォード!その前編・レイコックへの旅行記をご紹介します。
旅の参考は、旅のプロが出かけた旅行記が一番。さあ、プロはどんなコースをたどって人気ロケ地をめぐったのでしょうか?
レイコックとは?
「レイコック」の地名を聞いてピンときた方も多いのではないのでしょうか?
絵葉書のような素朴で美しい、中世の街並みが残るコッツウォルズの村の一つが、レイコックという村です。歴史的建築物の保護を目的し、建造物や自然が数多く残る場所を管理するボランティア団体「英国ナショナル・トラスト (National Trust)」 が管理するレイコックは、時代ものやファンタジー作品に最適な撮影地というわけですね!
この村を一躍有名にさせたのは、やはり映画「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリーポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターと謎のプリンセス」の数々のシーンが撮影されたことではないでしょうか。そんな背景から「ハリポタ聖地巡礼」人気スポットのひとつ。
ハリポタシリーズだけではなく、世界的人気ドラマ「高慢と偏見(1995年 作品・後に映画化)」やイギリス・アメリカなどで社会現象を起こした人気時代ドラマ「ダウントン・アビー」、ナタリー・ポートマン主演「ブーリン家の姉妹」など、数えきれない作品のロケ地でもあります。
これは訪ねないわけにはいきません。
レイコックには「何の撮影があったか」解説したリーフレットもある
ロンドン・パディントン駅からチッペナム駅へ
ロンドン滞在の私たちは、レイコックとオックスフォードを1日でめぐるために、朝早くロンドン・パディントン駅を目指します。途中セント・パンクラス駅構内でパン屋に寄り、まずは朝ご飯をゲット。
ユーロスター乗り場前のパン屋さんは常に混雑
ハリー・ポッターファンにはお馴染みの「9と3/4番線」で知られるキングスクロス駅から(帰りに立ち寄ります)地下鉄でパディントン駅へ行き、チッペナム(Chippenham)駅に向かう鉄道が出るロンドン・パディントン駅まで徒歩で行こうとしたら、なんと、パディントン駅まで行く地下鉄がこの日は運休!
仕方がなくバスでキングスクロス駅からロンドン・パディントン駅に向かいました。ロンドンは意外と交通機関の運休が多いので、皆さんも気を付けて。
正面にロンドン・パディントン駅の駅舎が!
ロンドン・パディントン駅のチケットカウンターで、チッペナム駅へ行きたいと伝え、事前に調べておいた便を、スマートフォンの画面に表示させ、チケットを購入。チケットカウンターには少し列ができていたので、乗りたい時間の列車より、余裕をもって到着しましょうね。
料金は急行や特急などがあり、便によって異なります。私たちは1人£32.6でした。もちろんクレジットカードが使えます。
さて、8時発の列車で出発です!
車体の色が、クマンバチみたい・・・
所要時間1時間10分ほど。車掌さんが切符を確認に来たあと、先ほどパン屋で購入した朝食をいただくことに~!車窓からは美しい田園風景が広がります。
目指すチッペナム駅(Chippenham Station)は決して大きな駅ではないので、乗り過ごさないように気を付けてくださいね。
サクサクのデニッシュ。美味しくいただきました♪
どんよりと垂れ込める曇り空がイギリスっぽい!
チッペナム駅からバス停を探し、バスに乗ってレイコック村へ!
あれだけの人気映画・ドラマの撮影地であるレイコックの玄関口であるはずなのに、チッペナム駅の駅は観光色ゼロ。てっきり駅前にバス乗り場があるのかと思い「バス停っぽい」と思えた場所で少し待っていましたが、何かおかしい。しかも、聞くにも人もいない(笑)!ドキドキしつつ街の中心地にあるバスターミナルを目指しました。
あれだけ有名なロケ地なのに、駅前からダイレクトに行けない・・・
バスターミナルには色々な行先のバスがきます。レイコック行きは7番乗り場の「34X」です。すごくややこしいので不安になったら他のバスの運転手さんや乗客の方に尋ねてみてくださいね。
そして最大の注意事項!このバス、日曜日は運行していません(!!!!)。 タイムスケジュールは下記サイトから確認出してください。「THE GEORGE IN」が下りる停留所です。
バス時刻表サイト;http://www.faresaver.co.uk/timetable.php
出発時刻の前にバスが到着したので「すぐに乗れるのかな?」などと思っていましたが、運転手さんがランチがてら休憩に行ってしまい、出発ぎりぎりまで乗れませんでした。みなさんが行く場合も気長に待ちましょう。ベンチもあります(笑)。
チケットは乗車時に運転手さんから購入。往復で£5,50ポンド。降りる場所を運転手さんに伝えておけば、降車場所が近くなったら教えてくれますよ!
世界中から旅行者が来るはずのレイコック行きのバス停・・・地味すぎ
バスを降りたら、いきなりドラマ・映画の世界!
「THE GEORGE INN」のバス停でバスを降り、バス停を背にすぐの道を左に入ると、レイコックのメインストリート「ハイストリート」!「ダウントン・アビー」「高慢と偏見」にも登場しているので、イギリスドラマファンにとってはいきなりの興奮スポットです。
イギリスドラマファンなら、この道を通ると泣くほど嬉しいはず
「高慢と偏見」は何度もドラマや映画として作られていますが、1995年のドラマでは舞踏会の場所として登場するRED LION。現在はホテルとして営業しています。家庭的なサービスと美味しい朝食が人気だそうで、ここに泊まって村でゆっくりと過ごすのも、なかなか良さそうですね。
ロケ地としても、ホテルとしても評判良し
レイコックで最も古いティールーム「King John’s Hunting Lodge」もありました。コッツウォルズの中でも有名なティールームなので、散策に疲れたら英国らしくアフタヌーンティーしても良し。
イギリスでも有名なティールーム「King John's Hunting Lodge」
ハリー・ポッターゆかりの場所が点在!
ドラマはさておき、やはりレイコックと言えば「ハリー・ポッターシリーズ」でしょう!チャーチ通りのホテル「sign of the angel」前の道は「ハリーポッターと謎のプリンセス」の冒頭で、ハリーがダンブルドアと訪れたバドリーババートンの村として登場します。
チャーチ通り
「このシーンで使われたよ」とアピールしつつお土産を売る根性
という訳で、私もハリー風に歩いてみましょう。いかがでしょうか・・・?
ハリーに成りきる
チャーチ通りにはその名の通り、教会があります。「聖シリアク教会」がそれ。映画では「ゴドリックの谷の教会」として登場し、ハリー・ポッターの両親はここで眠っている設定です。
聖シリアク教会
さらにこの周辺にはハリー・ポッターの生家として撮影された、ハリポタファンにはたまらない聖地があるのです!ハリーの両親はこの家で殺される設定でしたね。
ここは住居として使われているので、地図上には示せませんが、有名なのですぐにわかるはずです。レイコックにはスラグホーン教授の家として撮影された住宅もあり、小さな町を歩くだけでハリー・ポッターの世界がいっぱい!
単にロケで使われた場所と言えばそれまですが、生まれた家や、両親の眠る教会があるというと…本当にハリーという少年がこの村にいるような気持ちになってきますね。
ハリー・ポッターの生家のロケ地は普通の住宅!
ハリー・ポッターファン歓喜!レイコックアビー
ポッタリアンの皆さん、お待たせしました!レイコックのメインと言えば、1232年に建設された修道院「レイコックアビー」に他なりません。実は私たちは張り切りすぎて、レイコックに到着後すぐに向かい早すぎて開いていないという屈辱を味わいました(笑)。という訳で先に村をうろうろと見てまわってたという訳です。
旅の相棒の「入れませんでした」ポーズをご覧ください
安心してください。入れました!
敷地内には牧場があり多くの羊が飼われています。もこもこしてかわいいですね~。奥に見えるのは修道院の建物。庭園も美しく、中世に造られたオブジェや門に、英国の歴史を感じさせられます。
広大な敷地で飼われている幸せな羊さんたち
中世のまま残る建物
ホグワーツ魔法魔術学校にようこそ!
いよいよ入場。そこには我々の期待を裏切らない、ホグワーツ魔法魔術学校の世界が広がっていたのです。
ただのロケ地だと思っていたら大間違いの世界が待っています
入り口から入ってすぐの場所は、ホグワーツ魔法魔術学校の回廊!「ハリーポッターと賢者の石」「ハリーポッターと秘密の部屋」を見た人なら、思わず拍手してしまいそうな場所です。
いきなりホグワーツの廊下に迷い込んでしまった!
ハリー・ポッターで最も魅力的なホグワーツのロケ地だというのに、10月というシーズンがイギリスのオフシーズンなのでしょうか?それともそんなに人が来る場所ではないのでしょうか?屋内に私たち以外に数組しかいません・・・。
と、いうことは?・・・写真撮り放題です!やったぁ!
ホグワーツ魔法魔術学校の生徒の一人として練り歩きます
いつまでも練り歩きます!
練り歩いている途中で冷静になりましたが、この回廊から見える中庭も「ハリー・ポッターと賢者の石」で、雪の中、ハリーがヘドウィグ(ふくろう)を飛ばすシーンに使われています。
雪の中庭、見たかった・・・
もちろん魔法学校ですから、教室もあります。ここ!「ハリー・ポッターと賢者の石」でクィレル先生の「闇の魔術・防衛術」の授業があった場所ですよ!
闇の魔術で友を呼びます・・・
魔法で出てきた感を演出・・・
スネイプ先生の「魔法薬学」の授業が行われた教室がここ!
ホグワーツの教室にいられる至福の喜び
他にも見どころがいっぱい!
「ハリー・ポッター」の撮影シーンばかり取りざたされる修道院ですが、この修道院の歴史を知ることのできる2階の博物館も必見。1530年代以降、修道院は住宅に改造され、1階部分は見事な回廊や、修道院の施設を残していますが、2階は住宅エリアになっています。
イギリスの昔ながらの邸宅の美しさ!
レイコック村はとても小さく、1周30分程度でまわれてしまうため、われらは何周もぐるぐるまわりましたが、レイコックアビーは何時間でも居れる雰囲気と見どころがいっぱい。ハリポタの数あるシーンの中でもホグワーツが好き、という人は出たくなくなるかも。時間配分には気を付けてくださいね。
ホグワーツの生徒になれた気分・・・
住所:Lacock, Chippenham SN15 2LG
開館時間:レイコックアビー:10:30~17:30(2月下旬~11月上旬11:00~16:00)アビールーム11:00~17:00(11月上旬~2月下旬 12:00~16:00)
休業日:レイコックアビー(12/25・12/26・1/1)アビールーム(火曜日、11月上旬~2月下旬の月~金曜日)
料金:レイコックアビーとフォックスタルボット博物館共通券€13.40£
公式サイト:Lacock Abbey
レイコック村からチッペナム駅に戻ろう
さて。実は我々の「ハリー・ポッター」ロケ地巡りの旅は、まだまだ続くのですが、同じ行程で行きたい人も、ロンドンに帰りたい人も、まずはチッペナム駅に戻って移動することになります。
バス停は行きで降りた停留所の丁度向かいにある「THE GEORGE INN」というB&Bの前です。日本だと「バス停」とわかりやすい看板がありますが、ここにはありません。古びた待合室のような建物の中に34Xのタイムスケジュールが貼ってあるので、それを目印にしてください。
バスはTHE GEORGE INN発ではなく他の街を経由してきます。「海外バスあるある」ですが、時間通りには来ません!気長に待ちましょう。私の時はなんと20分もバスが遅れてやって来ました。その間「本当にバスが運行しているの?」と心配したほどです。
あてにならない時刻表
イギリス・レイコック「ハリポタと人気ドラマロケ地を巡る旅」MAP
ハリポタ聖地&イギリスドラマ巡礼の旅は後編へ続く!
ハリー・ポッターファンにとって、イギリスに行ったら絶対に外せないレイコック村。ハリポタをもう一度見直して場所や雰囲気を頭に焼き付けてから出かけることはマストですが、イギリスドラマもこの際見て予習してから訪れると、気分が盛り上がります。もちろん帰国後に復習するのも楽しいですよ!この旅の時は、ホグワーツの制服のコスプレをした子供が、お母さんと一緒に来ていました。ホグワーツマントを持参して、写真撮影の旅をするのは最高に萌えそうです(興奮)!
イギリス旅行はロンドンだけではなく、美しい田園風景やかわいらしい中世の村を見ることができるコッツウォルズ地方に出かけるのが定番ですよ!
私たちの旅行記は「後編 ハリー・ポッタ聖地巡礼 オックスフォード編」に続くので、ポッタリアンの皆さんはお楽しみに!
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とはいえ、オプショナルツアーに参加せず、自由にまわりたい方は、この旅を参照してくださいね!