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イタリア チップ いくら?

【2024年最新】イタリアはチップ必要?いくら払うの?ホテル・レストラン・タクシーのチップ相場を徹底調査

楽しみなイタリア旅行!でもホテルやタクシー、レストランで払うチップの相場はいくらなのでしょうか?実はイタリアは本来チップは必要ありません。しかし、チップの習慣のあるヨーロッパエリアの観光客・ビジネスマンの影響で定着。観光客は期待されています!今回はイタリア旅行の各シーンで発生するチップの相場をお教えします。

そもそもイタリアでチップは必要なのか?

イタリアのチップは義務ではない

様々な国に行きたいけど、どこの国に行く時も一度は悩むこと。それが「チップ」。チップが義務や制度としてある国は割り切れるのですが、よくわからない国も多いですよね。イタリアはどうなんでしょうか?

イタリアはチップは義務ではありません。ご安心を!

とはいえ、イタリアのチップは「義務」ではなく「感謝」&「満足」の証。「義務じゃないなら渡しませんよ」では、イタリア人から見ても少々かっこ悪いシーンがあります。

古くから多くの国との交流があったイタリア。チップの制度のある他国から、多くの観光客・ビジネスマンが訪問。当然、サービス業に従事する人たちは「外国人にきちんとサービスをすれば、お礼がいただける!」と思っています。特に、フィレンツェ、ミラノ、ローマなど、観光地でもある大きな都市では、レストランやホテルのサービスに満足した場合、手持ちの数ユーロを置いていくのは当前のように思われています。

イタリア チップは必要?

イタリアの人は未だ日本人がお金持ちだと思っている

地元では消費税が高額になりチップ制度は廃れ気味

昨今、イタリアでは消費税が高額になりました。一般的に表示されている価格の22%は内税です。そのため、地元のイタリア人には税のかからない「チップ」という制度自体がおかしいとされ、廃れてきています。昔は他国に倣い、サービスに対して全金額の〇パーセント、チップを払うべき、なんて言い方もありましたが

現在はどんなに良いサービスや高額なディナーでも、€5が限度です。

ちょっと安心しましたね。

例えば、イタリアで大人気の「青の洞窟」渡し船の船頭は「チップをよこせ」と自分から言ってきます。他の観光地でも法外なチップを要求する業者がいますが、本来、イタリアではこれは犯罪。本当に楽しかった場合は、€2程度差し上げても感謝の気持ちとしてありですが、もっとよこせと言われた場合は「警察に通報する」と言えば、相手はおとなしく引き下がります。

しかし、「義務」ではなく「感謝」のチップをスマートに支払うには、どこでいくら払えばよいの?という悩みは尽きません。今回は、チップを最も使う場である、ホテル・レストラン・タクシーの相場を徹底調査してみました。

イタリア チップ いくら

謎の小銭はいっそ払わない方が良い・・・。

イタリアのチップ相場はいくら?ホテル編

イタリア到着直後、すぐにホテルに向かう場合、両替しても小銭がなかった、なんて場合もあります。そんな時、すぐに買い物をして小銭を確保した方が良いのでしょうか?

いえいえ、そこまでやらなくて大丈夫です。もちろん払った方がスマートですが、イタリアはチップが義務の国ではないので、笑顔で「ありがとう!」を伝えましょう。ないものはないのです。

ポーター

ホテルに到着すると大きな荷物を預かってくれ、「先にチェックインをどうぞ!」と言ってくれますね。チェックインを済ませ、部屋に入ると、コンコンと部屋をノック。ポーターがトランクを持ってきてくれます。

イタリアではポーターが運ぶ荷物は1つにつき€1、と考えます。2人なら2つのスーツケースを持ってきて来るので€2・・・といったように、回数ではなく荷物の数で渡しましょう。とはいえ、先ほどお話した通り、イタリアでは最近チップの上限は€5です。3個以上なら繰り上げて€5がスマート。

イタリア チップ 相場

オレ、頑張った!すごーく頑張った!

客室清掃係(ハウスキーパー)

イタリアでは「枕銭」がポピュラーではありません。欧米諸国では当たり前だと思っていただけに、驚きますよね。

イタリアでは連泊する場合、チェックアウトの際、まとめて払うのが常識。毎日小銭を少しずつ枕に乗せておく、ということはありません。イタリア人のバカンスは長く、日本人から見たら考えられない程、滞在先のリゾートホテルに長く滞在します。そして、滞在に心から満足した場合にはハウスキーパーにまとめて€50ほど払うというスタイル。

ただし€100以下のカジュアルなホテルやB&B、民泊、ゲストハウスなどの場合は、まとめての枕銭も残しません。

もちろんカジュアルなホテルに泊まる場合、私たち旅行者も言葉で感謝の気持ちを伝えれば良し。

ラグジュアリーホテルで3~5泊過ごした場合でも、最終日に枕元に€5で十分。ただし、連泊中、ハウスキーパーに親切にしてもらったり、助けてもらうこともあるかと思います。お礼をしたい場合は€2程度、本人に手渡しすると良いでしょう。

また時間がなく枕銭としてお礼をする場合、盗難と勘違いされると思い持って行かないハウスキーパーもいるので「grazie(グラッチェ ありがとう)」とメモに書き、ナイトテーブルに置いていくと、わかってくれます。

イタリア ホテル チップ 相場

毎日の枕銭習慣がないイタリア。チップをシーツに巻き込み洗濯機に投げ入れられることも!

ルームサービス

ちょっと素敵な客室のホテルに泊まったら、ルームサービスとしゃれこみたいところ。日本ではルームサービスを注文しても、その金額だけ払えば終わりですが、海外ではそうもいきません。チップが義務ではないイタリアであっても、ラグジュアリーホテルに泊まったら、わざわざ料理を運んできてれたボーイにチップを渡します。ただし、これにも金額に差が出るので気を付けて。

1人分の簡単な食事と飲みもの程度なら€2。ホテルの飲食にはサービス料が入っているのでこの程度で十分。

ただし、複数人のきちんとしたディナーの場合、客室にテーブルセッティングしてくれる場合がほとんど。ホテルのレストランでサービスを受けるより、ボーイひとりの作業は大変です。そんな場合は€5渡しましょう。タイミングは料理を運び終わり、セッティングを終えた後にお礼を言いつつ渡します。

イタリア チップ ホテル

これくらいなら€2

ホテルのラウンジやバー

ホテルのバーやラウンジは、雰囲気も抜群によく折り目正しいサービスで、もてなしてくれます。イタリア人も高級ホテルの飲食施設を利用する際は、エチケットとしてチップを払います。コーヒーや、カクテル、ワインなど飲み物だけでも€2~3€はテーブルに置きたいところ。

ラグジュアリーホテルの名物バーで2~3杯飲み、バーテンが会話やパフォーマンスで楽しませてくれたのなら、€5払っても惜しくありません。そんなバーテンにはカード精算の場合でも、本人に「コーヒーでも飲んでね」と紙幣をさりげなく渡すこと。

イタリア バー チップ

若干やりすぎた彼を讃えてあげたい。そんな時こそ渡したい・・・

ここ1番重要!クローク(荷物を預かってもらう場合)

チェックインまで時間がある場合、もしくはチェックアウト後に観光する場合、邪魔なトランクはホテルのクロークに預かってもらいますよね。イタリアは毎日の枕銭は必要ないし、初日に小銭がない場合、ポーターへチップを払えなくても、問題にはなりません。そんな場面でチップ代の節約はできますが、荷物を預ける際のチップは重視した方が良いです。

ご存知の通り、イタリアはそこまで治安が良くありません。ホテルのロビーは宿泊者やスタッフ以外の出入りも激しく、荷物はある程度気を付けてもらわないと・・・。「荷物預かってください」と依頼したとき、了承してくれた人に、€5渡すと安心。大切な荷物の安全のためにも「チップは不要な場所では渡さない。渡すときはきっちり渡す」を信条に安全を買いましょう。

イタリア チップ ホテル

海外ではフロントデスクの脇に、ぽんと放置されたままだと恐い

イタリアのチップ相場はいくら?外食編(レストラン・カフェ・バールなど)

イタリアはグルメの国。高級なリストランテから、気軽なバルまで、美味しいイタリア料理や、B級グルメを堪能したいですね!

外食する場所でも全く払わなくていい場合と「いやいや、イタリア人でも、そこは払いますよ!」という場合が混在しています。節約派はそこをうまく分けると「チップでいくら払ったんだ」というショックは和らぎますし、お礼はきちんとしたい、という人も場違いにならずに済みます。

チップを割り切ればイタリアの外食を心から楽しめますよ!

高級レストラン(リストランテ)

日本でもそうですが、レストランの格に応じてサービスがかなり変わります。リストランテと呼ばれる高級店では、イタリア人もサービスに対してチップを払い、ホテル内のレストランのように、ドレスアップをしてディナーをいただく場合にも、チップを残す習慣があります。

「あれっ?たしかサービス料が入っている場合は、チップははらわなくていいはずだけど」

確かにそういう国もあります!でもイタリアは違います。

お店にではなく、自分のテーブルの担当者にお礼を残すという意味合いで、サービス料とは別にチップを残す感覚。カード支払いの場合も、カードの支払い欄にチップを書き込む必要はナシ。テーブル担当者に現金で残します。

特に格の高いリストランテの注意事項は

◆チップが少なすぎると、とても格好悪い

◆大げさに「チップですよ!」というのは連れの相手まで恥ずかしいくらい格好悪い

◆コインを数えながらじゃらじゃら置くのは見ていられないくらい格好悪い

◆チップを払うのに「€10からおつりくれたまえ」は噴き出すくらい格好悪い

高級リストランテではさりげなく€5のお札をテーブルに置いて「ありがとう」とテーブルのボーイに声をかけて店を出ててください。

パーフェクトにかっこいいです!

細かいお釣りがない場合は、トイレに行くふりをしてレジにいる方に「これを細かくして」とお願いして、テーブルに戻り、チップを置きましょう。また、仕込んでいたサプライズにボーイが時間を割いて協力してくれた、というお店のサービスを超え、特別なことをしてくれた人には、€5の限度は無視して、€10は置いておきたいもの。

イタリア チップ 相場

チップをあげるよの強調と、おつりくれない?で、Wかっこわるい

カジュアルなレストラン(トラットリア)と大衆食堂(オステリア)

イタリア料理は大皿料理を取り分ける豪快でカジュアル感が強い料理。リストランテよりも、トラットリアという、みんなでわいわい賑やかに食事ができるカジュアルレストランが多数をしめています。サービス料が含まれているトラットリアは少ないですが、いずれにしても、テーブルを担当してくれているボーイにチップを払うか払わないか、という選択になります。

イタリアでは最初に注文を取りに来たボーイが、会計までそのテーブルを担当。チップを渡す人が明確です。トラットリアの場合、必ずしもチップを払う必要はありません。

あくまでもテーブル担当のボーイが心地よいサービスしてくれたらテーブルに€3~€5残せばOK。

イタリアには「オステリア」というトラットリアより庶民的な衝動があります。旅行者には「トラットリア」と「オステリア」の見分けがとても難しいですが、値段の安さや店の雰囲気で判断するしかありません。とはいえここも「トラットリア」と同じ。庶民的な店でも、優しくて親切な店員さんにあたることは多いはず。そんな時のみ€2~€3程度テーブルに置き、可もなく不可もない場合は置く必要はありません。

イタリア チップ 相場

トラットリアやオステリアでは「サービスが悪ければ渡さない」が常識。もらうと嬉しい!

パブ・エノテカ

イタリアでは食事をしながらずっとその場で飲酒をするわけではなく、食事を終えた後、お酒だけを楽しみに出かける場合があります。ワイン専門のバーは「エノテカ」、そしてビールが好きな人は「パブ」です。

ワインの印象が強いイタリア。実はビール好きもたくさんいます。パブは日本でいうところのスポーツバー的な役割も果たしていて「セリエA」の試合を大画面で放映している店も多く、ファンで大賑わい。「セリエA」の試合は、イタリアでは有料チャンネルでしか放映していないので「だったらビールでも飲みながらみんなで観戦しようぜ!」という流れになる訳。

サッカー好きの人は、現地の人に混ざって観戦するのも楽しそう。気性の荒いサッカーファンも多いので、トラブルにならないよう、にこやかに楽しんでくださいね。どちらも簡単なおつまみのみで、手の込んだ料理はなく、サービスと言うサービスもあまりありません。特にドリンクだけで帰る場合は、チップは不要です。おつまみを食べながらわいわい楽しみ、お店の人が親切だったら€3程度置いていきましょう。あくまでも「満足したら」の場合です。

イタリア パブ チップ

燃えるぅ~!

バル(BAR)

日本ではイタリアの「バル」というとワインを飲みながらイタリア料理のつまみをつつくバー、というイメージがあります。本場イタリアの「バル」は朝から晩まで開いていて、朝食や昼食がいただけるカフェ的存在であり、軽い料理をつつきながらお酒も飲める、イタリア人にとってなくてはならないホッとできる場所。

ファストフード店に近い扱いとなり、デリのようにできあいのお惣菜やサンドイッチが買える場所にイートインコーナーを設置しているお店がほとんど。レジで注文してその場で会計、移動してイートインコーナーで食べる場合も多く、チップは必要ありません。

イタリア チップ バル

カフェもお酒も楽しめるから、とても便利で気軽!

ピッツェリア

イタリアにたくさんあるピッツェリア!ピザの専門店で、気軽に入れ、本場のピザが食べられるとあって観光客に大人気。切り売りのピザのお店はイタリアではファストフードの店と同じ。カウンターで注文して、席やスタンディングで食べる店もチップは不要です。

レストランタイプで着席型のピッツェリアはサービスに満足した場合のみ€2~3残すだけで良し。無理に置いていく必要はありません。

イタリア ピッツェリア

本場のピザを気軽に食べられるピッツェリア。食べすぎ注意!

カフェ

カフェでのコーヒーや軽食はチップの必要なし。小規模なカフェでバリスタが親切だったり、カフェの人と仲良くなったらチップボックスに残った小銭(セント単位でOK)をいれたり、会計の数セントを「いりません」と言えば十分。カフェは日常使い。先方もそれはよく知っています。

イタリア カフェ

「恐くないよ。気軽に寄ってね!」

イタリアのチップ相場はいくら?タクシー編

ひと昔前はイタリアのタクシーはぼったくりが多く、世界的な話題になるほど悪評が高い時期がありました。現在イタリアの大都市では、空港から市内間のタクシー料金が法律で決められています。チップは不要ですが、大きなスーツケースをホテル内まで運んでくれた場合などは€1、お話が楽しかったり、親切にしてもらった場合は小銭を切り上げて(セント単位。ユーロ単位で渡す必要はありません)少し多めに支払うのがエチケット。「ありがとう」の気持ちが伝われば十分です。

イタリア チップ

優しい運転手さんには感謝の気持ちを・・・おっと払いすぎに注意!

気になる!イタリアの「ナニコレ」チップ

イタリアには他にも謎のチップがあります。こんな場合はどうすればいいの的「ナニコレ」なチップをご紹介しましょう!

日本で言えばお通し代?コペルト(Coperto)

美味しいイタリア料理に感動しながら食事を終え、レシートをもらうと「コペルト(Coperto)」という謎の項目が書いてある場合が。

こんな料理注文した?と首をかしげたり「やられた!だまされた!」と、思いがちですが、これは席料。イタリアでは席に着くと頼んでもいないのにパンが出てきます。食べても食べなくても席料として徴収され、断ることはできません。ひとり€2~€6まで様々ですが、大抵の場合は€2程度。

これは外国人が日本で戸惑うお通しと一緒。お通しがあるかどうかは座ってみないとわからないですよね。これにはあまり神経質にならないようにした方が、イタリア旅行を楽しく過ごせます。

ちなみにコペルトが会計に含まれていた場合、チップは払う必要ありません。サービス料の上に席料まで払っているのですから!

イタリア チップ

「コペルト」って最初に食べたアレ?それとも最後に食べたアレ?

有料トイレの値段と無料トイレの謎チップ

イタリアでは日本のような綺麗なトイレを見つけることは難しい!そんな背景から、イタリアでは最近、 有料公衆トイレが増えています。入り口のゲートでお金を入れるか、窓口にいる担当者にお金を支払います。相場は50セント。お釣りは出ないので「トイレ用小銭」は持ち歩いた方が無難です。

もちろん無料公衆トイレもありますよ。衛生面は・・・何とも言い難いですが。

そんな無料公衆トイレになぜか謎のチップBOXがあります。特に何かに感動することはないと思うので、チップを入れる必要はありません。

イタリア トイレ

日本のトイレって凄いなあ、と改めて実感するイタリア

どうすればいいの?大道芸人へのチップ

ローマやミラノの大広場には、大道芸人がたくさんいます。音楽や芸を楽しんだ場合、€1~€2、用意されているボックスに入れてあげてください。

「この人たち何しているんだろう?」と思ってしまうような、変わった格好でひたすら座っている人も立派な大道芸人。写真を撮る際には同じくボックスにチップを。

中には積極的に「一緒に写真撮りませんか?」と声をかけてくる大道芸人もいますが、法外な値段を要求してくる詐欺師まがいの人もいるので、注意が必要です。最初に「値段はいくら?」と聞いて高ければお断りしましょう。

イタリア チップ

こう見えても立派な大道芸人です

わかりやすいイタリア!わかりやすいトラベル・スタンダード・ジャパンのツアーでGO!

一見難解に見えるイタリアのチップ事情。しかし、上質なサービスでもてなしてくれる超高級リストランテやホテルのレストラン・バー以外は「感謝の気持ちを表すもの」として割り切れば、とても簡単です。

毎日の枕銭も必要なく、なければ無理しなくていい、という大らかなイタリア。出すところは出し、出さないところは出さないと割り切れば、わかりやすく、潔い国。

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