バリ島だけじゃもったいない!「コモド島」絶景島めぐりツアー
近年コモドドラゴンを見るコモド島ツアーの人気が高まり、ローカルのツーリストはもちろん、バリ島旅行に来た方でもバリ島からラブハンバジョーへ行くツーリストも増えてきています。コモド島はインドネシアの小スンダ列島、ヌサ・トゥンガラ・ティモール州に属しており、(地図でいうとバリ島から右側の方向です)野生のコモドオオトカゲが生息していることでも有名ですね。コモド島はコモド国立公園(コモド・インターナショナル・パーク)に属し、コモド・インターナショナル・パークは自然遺産としての世界遺産に登録されています。
コモド・インターナショナル・パークには「コモド島」の他に「パダール島」「リンチャ島」が含まれ、自然保護区域になっています。自然保護区域では珊瑚を傷つけないよう船から碇を下ろすことは禁じられており、海の砂や貝殻を持ち帰ることも禁じられています。(見つかったら空港で没収されるそう)基本的にフローレス全体が自然保護にとても力を入れているような印象でした。功を奏してこの辺りはダイビングのメッカとしても大変有名です。
コモド島までのアクセス方法
ラブハンバジョーの港から野生のコモドドラゴンが生息するコモド島に出発
空港があるフローレス島のラブハンバジョーから船で行くことができます。ラブハンバジョーまではバリ島のデンパサール・ングラライ国際空港から約1時間半のフライトです。直接コモド島に行きたい方も、バリ島経由で行くのが行きやすいと思います。朝の便で出発して、午前中に到着、そのまま船でツアーにまわる感じで予定を組んでみましょう。2泊くらいできると十分いろいろな場所をまわれると思います。時間の無い方は1泊して次の日の夕方のフライトでバリ島に戻るようなスケジュールを立てましょう。
コモド島に持参する持ち物
船に乗る機会も多いので、日焼け止め、酔い止め、虫除け、トレッキング用の帽子、靴、小さいトイレットペーパーやティッシュ、ウェットティッシュなどがあると便利です。
コモド島ツアーみどころ
一般的に「コモド島ツアー」といってもコモド島にのみ行く訳ではなく、コモド・インターナショナル・パークに属する近隣の島々を巡る旅となります。小スンダ列島には1,000もの島々があると言われており、とりわけ野生のコモドドラゴンが生息し、一般公開されている島が「コモド島」と「リンチャ島」となります。その他、「パダール島」、「マンジャリテ島」、「カロン島」、「ピンクビーチ」、「カナワ島」などが主にツアーでまわる島々となります。
「リンチャ島」
リンチャ島のコモドパーク入り口
コモドドラゴンを一般公開している、コモド・インターナショナル・パークエリアの島です。コモドドラゴンを見る時は、自分のガイドさんと行っても、専属のレンジャー(現地専門のガイド)とまわります。棒を持ちながら、危険ですのでコモドドラゴンから2mは必ず離れてください!と注意されます。この辺りはサバンナ気候であまり植物のない乾いた砂の荒涼とした雰囲気。園内でドラゴンに遭遇すると、レンジャーの方が一緒に写真を撮ってくれますよ。
ドラゴンに遭遇するとレンジャーが写真を撮ってくれる
そして驚きのトレッキング。トレッキングにはショートコースと普通コースがあり、通常は時間の関係もありショートコースに。しかしこのショートコースでもかなりの山登り!きちんと山登りできる靴を履いていきましょう。頂上まで着くと、付近の島々を一望できる見晴らしの良い展望エリアがあります。ラッキーな時は頂上でコモドドラゴンがお出迎えしてくれますよ。写真など撮ってもらったらレンジャーの方に気持ちチップを渡すのもいいかもしれません。
頂上には島々を一望できる展望エリアがある
「コモド島」
コモド島のコモドパーク入り口
こちらもコモド・インターナショナル・パークエリアの島です。注意事項はリンチャ島と同じですが、コモド島の園のほうが長い桟橋があり、海がきれいなビーチフロントという感じで爽やかな雰囲気。レンジャーの方も明るく、写真を撮ってくれます。
コモド島のコモドドラゴン
なんとなくコモド島のコモドドラゴンのほうが穏やかな感じです。こちらもトレッキングがありますが、リンチャのように登山系ではなく、森の中を歩いて行く感じです。道すがらコモドドラゴンに遭遇できます。こちらでもレンジャーのおじさんの働きによってチップを用意したりします。インドネシアのチップ金額は特に決まっていないので、いくらでもいいのですが、渡す時には1万ルピア以上(日本円100円くらい)は渡しましょう
この島はトイレもまあまあきれい。
「パダール島」
パダール島では朝のトレッキングがメインです。こちらもコモド・インターナショナル・パークエリア内。登り行く朝日を浴びながら、700段の階段を登ります。頂上では近隣の島々を見渡す美しい景色が楽しめます。
パダール島の頂上からの景色
「マンジャリテ島」
マンジャリテ島はラブハンバジョーの港からわりと近い位置にあるシュノーケリングスポットです。桟橋のすぐ近くに船を止めて、ボートエントリーします。きれいなお魚がたくさんいてテンションも上がります。コモド・インターナショナル・パークエリア内ではないですが、ここでも船からの碇は禁止。フローレスの人たちの自然保護への意識の高さが他のインドネシアの島とは全然違います。桟橋まで泳いで、休んでからまた船まで泳ぎながらお魚観賞。ガイドさんがライフジャケットを用意してくれているので泳ぎが苦手なひとも安心です。
シュノーケリングスポットの「マンジャリテ島」
「ピンクビーチ」
砕けて粉になった赤い珊瑚がビーチをピンクに彩る
そして有名なピンクビーチ。赤い珊瑚が砕けて粉になった状態がビーチをピンクに彩るのだとか。ロマンティックですね。海も透明度が高く、ビーチエントリーしてシュノーケリングもできます。魚はあまり多くはないですが、海は透明度が高く、ピンクのビーチで泳いだ満足感があります。
ピンクビーチ
「カロン島」
美しい夕陽の中、大自然の中の素敵な景色
カロン島にはフライングフォックスと呼ばれる大きなコウモリがマングローブの林に1,000羽生息すると言われています。夕方サンセットタイムになると、まず3羽が飛び立ち、それを合図にして1,000羽も飛び立ちます。フローレス島方面に果物を食べに行くんだとか。美しい夕陽の中、フライングフォックスが飛び立って行く景観はとても幻想的。ここは島には上陸せず、船を止めて船上から夕陽と飛んで行くコウモリのコントラストを楽しみます。是非一度ご覧いただきたい大自然の中の素敵な景色です。
カロン島のフライングフォックス
「カナワ島」
海の透明度と珊瑚の群生が素晴らしい
こちらはラブハンバジョーの港から右回りの一番近い島です。シュノーケリングスポットとしてもおすすめの島で、美しい夕陽を眺めるサンセットスポットとして立ち寄ったりもします。カナワ島の海の透明度は素晴らしく、魚の種類も多さも群を抜いています。桟橋に船を止めますが、その桟橋から最高のシュノーケリングスポットへ降りるはしごが用意されています。
シュノーケリングスポットとしてもおすすめの島
他の島と違うところは、この島には「リゾート」と呼ばれるちょっとした宿泊施設があり、食堂のようなレストランと、ビーチにはビーチベッドとテーブルセットが置かれています。1日10万ルピア(日本円で780円くらい)でビーチベッド2台とテーブルセットをレンタルすることができます。贅沢に時間が取れるなら11時〜13時くらいの一番海の状態がいい時間にシュノーケリングに来ることをおすすめします。珊瑚も美しく、前に進みにくいくらいのたくさんのきれいな魚を見ることができます。
宿泊施設など、泊まる場所は?
ラブハンバジョーの町にはたくさんの宿泊施設があり、お値段もリーズナブルで衛生的にも利用しやすい施設が多いです。
ラブハンバジョーは港町で、あちこちに港があり、たくさんの船が停泊しています。このフローレスエリアの目玉はやはり島巡り。宿泊できるタイプの船も多く、1泊船泊、1泊陸上のホテル泊、のようなツアーも多く見受けられます。その理由は、例えばラブハンバジョーから出発して左回りに島巡りに出かけ、島から島までの船での移動時間が1時間~1時間半とものすごく時間がかかります。島々には宿泊施設もなく、いちいち陸に戻っていたら移動だけでものすごい時間がかかってしまうため、なるべく限られた時間にいろいろな島巡りをするため船泊を選択するツアーが多く出ています。
ラブハンバジョーの目玉は島巡り
ただしエコノミーの船はそこまで大きくなく、ベッドルームも2部屋くらいが普通で、2段ベッドになっていて広くはありません。シャワーも水のみで、かなり覚悟のいる船生活となる場合もあります。その代わりに船で宿泊すると船泊でしか見ることができない美しい景色があり、リピーターになるツーリストも多くいます。エコノミークラスの船泊をされる場合はその船の内装や施設のチェックを事前にされることをおすすめします。
アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ
2018年にはバリ島にあるアヤナ リゾート&スパ バリがラブハンバジョーにアヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチをオープンさせ、フローレス島で初の5つ星ビーチフロントリゾートということで話題となっています。
フローレス島で初の5つ星ビーチフロントリゾート
全室オーシャンビューの全205室の客室と美しい景色を眺める3つのレストラン、ラグジュアリーなスパ、海を眺めるスイミングプール、プライベートな桟橋など、快適に過ごせる贅沢な施設が揃っています。ヨガデッキやフィットネスジム、キッズクラブ、ビーチグッズやリゾートウエアなどのブティックも完備です。アヤナ専用スピードボートで行く日帰りのコモド・インターナショナル・パーク島巡りツアーや、アヤナ専用豪華カタマラン「ラコディア号」で行くチャータークルーズなども用意されています。
全室オーシャンビューの全205室の客室
客室はスタンダードのフルオーシャンビュールームで43平米の広さがあり、モダンスタイルのインテリアで、窓からはラブハンバジョーの美しいフローレス海と自然美を楽しめるお部屋です。スイートルームは2倍の86平米の広さを持ち、ワエチチュビーチと桟橋のさらに美しい景色が望めます。
アヤナ専用豪華客船
そして「アヤナ ラコディア号」は宿泊もできるアヤナ専用豪華客船。全長54メートルの大きな船体に9室の客室とダイニングルーム、広いメインデッキを備えており、2、3、5泊のクルーズが用意されています。アヤナ リゾートでラグジュアリーなラブハンバジョーライフを送るのも素敵ですね。
Labuan Bajo, Flores, Nusa Tenggara Timur
0385 2441000
https://www.ayana.com/ja/labuan-bajo/ayana-komodo
プラタラン コモド リゾート&スパ
そしてプラタラン コモド リゾート&スパは、洗練された伝統的なインテリアで評判の高いラグジュアリーリゾートです。バリ島のチャングーややジョグジャカルタにもあるリゾートで、2016年にグランドオープンしました。
2016年にグランドオープンしたプラタラン コモド リゾート&スパ
レストラン、スパが完備で、美しい自然と調和した伝統美あふれるインテリアデザインの客室は全てヴィラタイプ。スタンダードのガーデンビューヴィラでもビーチまでもほんの数歩です。フローレスの大自然とインドネシアの伝統的なスタイルを堪能できるリゾートです。
フローレスの大自然とインドネシアの伝統的なスタイル
Waecicu Beach, Labuan Bajo, West Manggarai
East Nusa Tenggara
0812 4614 4348
https://www.plataran.com/hotels-resorts/plataran-komodo
またこれからオープン予定の5つ星リゾートに「イナヤ ベイ コモド ラブハンバジョー」があります。政府系のホテルで、現在ラブハンバジョーの湾沿いに建設中。港を見渡す眺めのいいリゾートとして人気が出そうですね。
イナヤ ベイ コモド ラブハンバジョー
2019年末にオープン予定の5つ星リゾートに「イナヤ ベイ コモド ラブハンバジョー」があります。政府系のホテルで、現在ラブハンバジョーの湾沿いに建設中。全147室の客室とレストラン、ルーフトップバー、スイミングプールが備わっています。2019年10月中には105室がソフトオープン予定で、2019年末には全室がオープン予定です。港沿いなのでコモド島などへの島巡りの船のアクセスも良く、港を見渡す眺めとフローレス海のパノラマの景色が満喫できますね。こちらも眺めのいいホテルとして人気が出そうな楽しみなリゾートです。
Inaya Bay Komodo Labuan Bajo Jl. Soekarno Hatta Lingkungan 2, Kampung Ujung, Labuan Bajo (0385)2440234
ラブハンバジョー〜コモド島ツアーの旅へ
以上ラブハンバジョーからの島巡りの見どころ、注意点などをお伝えました。船が苦手な方にも、ラブハンバジョー陸内での自然の中の滝の見学やスパイダーネット・ライスフィールドと呼ばれるクモの巣状になった田園の様子、チョンパン・ルテン村にて伝統的な村の建物などを見学することができます。港周辺にはローカルレストランも多く、魚を選んでその場で焼いてくれるイカンバカールのお店などもあります。基本インドネシア料理ですが、辛さは控えめで日本人にも親しみやい味だと思います。見どころいっぱいのラブハンバジョー〜コモド島ツアーの旅、興味のある所をチョイスしてみてくださいね。