ポルトのおしゃれな人気ホテル「ポルトベイホテルテアトロ」宿泊記【ポルトガル】
ポルトガル第2の都市であり街自体が世界遺産であるポルトの歴史地区に建つ「ポルトベイホテルテアトロ(PortoBay Hotel Teatro)」に宿泊してきました。元劇場跡ということからシアターをコンセプトにした人気デザイナーズホテル。朝食はシャンパンブレックファーストで最高!おしゃれな滞在を満喫しました。
世界遺産の街・ポルトのホテル事情
ポルトガル第2の都市、ポルト。歴史地区である中心部が全て世界遺産に登録された、散策だけで価値がある街であり、ポルトガル発祥の地でもある歴史古き町には、世界中から多くの観光客が訪れます。
手前のドン・ルイス1世橋を含めた一帯が世界遺産!
特に世界遺産の中心部に位置する世界一美しい駅のひとつ「サン・ベント駅」の周辺は、見どころも多く、旅人的には「このあたりに泊まりたい」と思うほど風光明媚で便利な場所。しかし「街自体が世界遺産」ということから、歴史地区に勝手にビルを建てることは禁じられており、新築のホテルは郊外に建てられています。
つまり歴史地区のホテルは100年以上前の歴史的建造物や屋敷で営業している状態で、外装はクラシカル、内装は改修というスタイル。
おしゃれで斬新なデザイナーズホテルに泊まってみたい、という希望に応えられるホテルはごくわずかです。
一番便利なエリアにホテルが少ない世界遺産の街ポルト
クラシカルなホテルが多いポルトで見つけた斬新なデザイナーズホテル
そんなホテル事情を抱えるポルトで見つけたデザイナーズホテルが、サン・ベント駅から徒歩5分ほどの好立地にある「ポルトベイホテルテアトロ(PortoBay Hotel Teatro)」。
大人向けのトーンを抑えたライティングが際立ってセンス良し
ホテルではなくシアターへと続くエントランスのよう
ホテルではなくシアターのそれにしか思えないエントランスには、このホテルのこだわりがあります。ポルトベイホテルテアトロは1859年にオープンした劇場跡地にあり、劇場であった歴史をそのままデザイナーズホテルとして蘇らせました。
ホテルのフロントも、まるで劇場の受付のよう。それも古い劇場ではなく、丸みを帯びたインテリアが近未来感的な雰囲気を感じさせてくれます。
チェックイン時に気持ちが高まるのはショーの前のわくわく感の疑似体験?
客室へ向かう廊下も、シネマコンプレックスの各ミニシアターへと続く廊下のようです。客室は全74室。各フロアとも中庭をぐるっと囲むように配されています。
どこまでもシアター感を崩さないデザイン統一が秀逸!
ポルトベイホテルテアトロのゲストルーム
今回お世話になる客室は一番スタンダードな客室よりは、ワンランク上の「TRIBUNE」というカテゴリー。ロビーの雰囲気同様の世界観が客室内にも広がっています。
座り心地の良い一人掛けソファ、キングサイズのベッド、そしてインテリアのいたるところに真鍮が使われていて、レトロな渋さを生み出しています。そして通常は扉や壁があるはずのクローゼットやバスルームは、シアターの幕を思わせるカーテンで目隠しされ、どこまでも劇場的演出。
筆者の客室は2階でほぼ眺望ナシ。せっかくの世界遺産です。眺望にこだわりたい人はリクエストを忘れずに。聞いたところによるとドウロ川が見える客室もあるそうですよ!
キングサイズベッドは2人で寝てもお互いが大の字になれる広さ
デスクエリアにはネスプレッソタイプのコーヒーと、さりげなくクッキーが!枕元にはチョコレートと、お菓子の誘惑がいっぱい。どちらも美味しくいただきました。
右奥にあるのはおしゃれなのボトルに入った水。
チョコレートが2粒。寝る前に太らせたいらしい・・・
5つ星のホテルですらバスタブがない客室があるヨーロッパのホテル。このホテルは4つ星ですが、このタイプの客室にはバスタブがしっかりと備わっています。ガラスばりですが、カーテンで目隠しできるのでご安心を。
猫足バスタブに見える不思議な仕掛け
真鍮の洗面ボウルがとてもおしゃれ。バスタブは猫足バスタブに見える仕掛けがしてあり、とてもユニークです。
アメニティは歯磨きセット以外は全て揃っているので、安心。ちなみにヨーロッパのホテルには歯磨きセットが置いていないことが多く、特に驚くことではありません。持参すべし!
これぞシアター!大人が集うバー&レストランは使い勝手良し!
このホテルのバーとレストランは宿泊者ではなくとも使ってみたい、洗練された空間。バーとレストランの受付も、まさに劇場のエントランス。廊下に演劇で使われた衣装も飾られていて、実に本格的です。
今宵もステージの幕が上がる?そんな演出が凄い!
こちらはバー「Plateia」。午前10:00から深夜まで開いています。大きなスクリーンと、居心地の良いソファーやカウチが配された空間はさながらミニシアター。モノクロの映画が似合いそうな、渋い大人の雰囲気が素敵です。ジャズライブやピアノライブが開催されることもあり、ディナー後に一杯、ゆっくりとお酒をたしなみたい雰囲気ですね。
特に女性1人旅だと「どこで飲もうかな?」と考え込んでしまう事もありますが、こんなに気の利いたバーがホテル内にあるのなら、安心。
これは長居してしまいそうだ!
ダイニング「Palco」は朝食、昼食、ディナーと利用できます。ホテル内のレストランの割には意外とお手頃なので、外出が面倒になったらここでディナーをいただくのも良し。
全てホテルのコンセプトに貫かれたシアター風の演出
朝からシャンパン!夢の「朝シャン」と郷土スイーツで女子力高めの朝食
坂道の多いポルトの街。1日観光してまわるとさすがに足に疲労が・・・。バスタブを足でゆっくりともみほぐし、大きなベッドでぐっすりと眠りました。さあ、お楽しみの朝食です。ポルトベイホテルテアトロの朝食は、ホテルのメインダイニング「Palco」でいただけます。
シェフが料理の様子を見てまわり、スタッフが補充を欠かさない!完璧!
注目すべきは、スイーツの多さ! リンゴのタルト、パンケーキ、チョコレートケーキ、名前を知らぬ未知のスイーツも。
ここはお菓子屋さんですか?
そしてポルトガルと言えばコレ!エッグタルトです。ポルトガルで、このお菓子は「ナタ」と言い、全世界のエッグタルトの元祖こそ、この「ナタ」。わざわざお店で買うことなく、朝食でアツアツがいただけるのは嬉しい限り。
これぞお菓子の国ポルトガルの代表選手!エッグタルトの元祖「ナタ」!
さて、ジュースでも、と飲み物エリアに到達すると・・・まさかのシャンパン?いえ、スパークリングワイン?「ポルトベイホテルテアトロ」は確か4つ星ホテルのはずですが、このような粋なメニューを用意してくれているなんて、最高すぎます。
これはまさかの「朝シャン」?
筆者のいただいた朝食はこちら。ポルトガルキャベツのスパニッシュオムレツ、マッシュルームソテー、スクランブルエッグ、ベーコン、チーズのオリーブオイル漬け。
このホテルのベーコン、焼き具合が最高に柔らかく、いわゆる「ノーカリカリタイプ」。ジューシーでした。
ポルトガルのホテルは生野菜を置いていない場合が多い
そしてもう一つ、感動の出会いがありました。それは焼きリンゴ!ポルトガルではポピュラーな郷土料理のひとつで、他のホテルの朝食でもよく見かけます。しかしこのホテルの焼きリンゴは大きい。そして甘さが控えめでシナモンと合わせるとスイーツの粋を超えていました。
パンと比較すると焼きリンゴ1個の大きさがわかるはず
・・・そう。何を隠そうこのスパークリングワインのおつまみにぴったりの味だったのです。
あれ?ここはワインバーですか?
お気づきの方も多いと思うのですが、このメインダイニング、窓がありません。そしておしゃれな間接照明のみ。爽やかな朝の雰囲気はなく、朝からワインバーで飲んでいるかのような不思議な空間です。
「休日は朝から飲みたい」という人もいれば「いやいや、朝は爽やかな光を浴びて、カフェオレとともに朝食をいただきたい」という人もいるでしょう。この照明とインテリアが、確実に朝からスパークリングワインをたしなむという罪悪感を帳消しにしてくれているのは間違いありません。しかし、朝から5杯も飲んでしまったことはナイショです。
そして堂々と言いたいことは、この朝食を食べに、そして飲みに、このホテルに戻って来たい。いえ、ポルトを再訪したい、と思っている自分がいます。
住所:R. de Sá da Bandeira 84, 4000-427 Porto
女性・カップル・おしゃれな人のひとり旅にすすめたい「ポルトベイホテルテアトロ」
ポルトのおしゃれデザイナーズホテル「ポルトベイホテルテアトロ」。インテリア、雰囲気、そして朝食を総合すると、おしゃれ女子旅、カップルにおすすめ。そして性別問わずおしゃれな人のひとり旅にマッチしそうに思いました。
正直に言うと、どちらかというとデザインやコンセプトが最優先なので、安心感のある居住性を求める方には他のホテルの方が合っています。しかし客室のクオリティや朝食のクオリティを考えるとコストパフォーマンスは最高!ポルト観光にも最高の立地なので、ぜひお試しいただきたいと感じましたね!
ちなみに、トラベル・スタンダード・ジャパンのポルトを含むポルトガルツアーはなんと81000円から!これはエア代だけではなくホテル付の値段です。冗談みたいな値段ですよね。そして、ポルトの宿泊ホテルを「ポルトベイホテルテアトロ」にアレンジすることが可能です。
ツアーでホテルや行程を自由自在にカスタマイズできるのはトラベル・スタンダード・ジャパンのツアーならでは。まずは最寄りの空港から、ツアーの値段を要チェックです!