アメリカ・ユタ州の「キャピトルリーフ国立公園」 ~渓谷、トレイル、先住民の岩絵など見どころの宝庫~
アメリカ南西部の国立公園が集まるエリア「グランドサークル」。そのなかの国立公園のひとつキャピトルリーフ国立公園は、巨大な赤土の岩山や渓谷などアメリカらしいダイナミックな光景を楽しめる国立公園です。ほかのグランドサークル内に位置する国立公園と比べて、日本では認知度があまり高くない穴場的スポット!そんなキャピトルリーフ国立公園をご紹介します。
キャピトルリーフ国立公園とは
ウォーターポケットフォールドが連なる景色が続く
アメリカ・ユタ州とアリゾナ州の州境に位置する巨大なパウエル湖を中心にして、数多くの国立公園や世界遺産などが点在しているエリア「グランドサークル」。全長約160km、面積はおよそ1,000㎞2という細長く広大なキャピトルリーフ国立公園はその一角にあります。
公園内には約6,500万年前の地殻変動によってできた巨大なシワ「ウォーターポケットフォールド」が尾根のように折り連なっています。この障害物のような通り抜けられない尾根のことを、初期の開拓民たちが「リーフ」と呼んでおり、そこから公園の名前が付けられました。地球の歴史を肌で感じられる魅力あふれる公園です。
キャピトルリーフ国立公園へのアクセス
ラスベガス空港もしくはソルトレイクシティ空港が、キャピトルリーフ国立公園の最寄りの空港となります。両空港とも日本からの直行便は運航されていないため、最低でも1度は乗り換える必要があります。
最寄りの空港といっても、キャピトルリーフ国立公園まではラスベガスから車で5時間ほど、ソルトレイクシティからは3時間ほどかかります。正直、アクセスしやすい立地とは言えないため、キャピトルリーフ国立公園だけを目指して行くのはなんとなくもったいない…。そこで、周辺にある国立公園をコースに組み込んで周遊旅行にしてしまうのはいかがでしょう?キャピトルリーフ国立公園に行く道中で立ち寄れる国立公園をちょっとご紹介します。
ザイオン国立公園
聖域という名にふさわしい景色が広がるザイオン国立公園
アメリカの国立公園で人気のある公園のひとつザイオン国立公園。ラスベガスから車で約2時間半の場所に位置しています。
オレンジや茶色の壮大な岩壁や長い年月を経て形成されたバージンリバーなど、古代ヘブライ語で「聖域」を意味するザイオンという名にふさわしい美しい絶景が広がっています。ザイオン国立公園内で特に人気がある場所は、初心者から上級者までバラエティに富んだトレイルコース。ザイオン渓谷の下を流れる川を歩くコース「ナローズ」は人気コースのひとつです。
ブライス・キャニオン国立公園
ギザギザとした岩が特徴のブライス・キャニオン国立公園
ザイオン国立公園から約1時間半。雨などの浸食で石灰石を削り取って出来あがったギザギザした岩が立ち並ぶ風景が広がるブライス・キャニオン国立公園。
公園の最南端にあるレインボー・ポイントは、標高2,700メートルもあり、眼下に広がる光景は息をのむほどの美しさ。太陽の光に照らされた岩肌と向こうに広がる木々の緑はまさにフォトジェニックな風景です。
アーチーズ国立公園
ユタ州のナンバープレートにもなった「デリケート・アーチ」があるアーチーズ国立公園
遥か昔からの地殻変動や侵食などによってできた自然のアーチが2,000以上も存在するアーチーズ国立公園。芸術的要素満載のアーチは、とても自然の力だけでできたとは思えないほどユニークなものばかりです。
なかでも有名なのはユタ州のナンバープレートにも使用された巨大な「デリケート・アーチ」。夕日に染まるその姿は神秘的で見るものを圧倒します。この地の侵食は現在も続いているため、次第に形を変えてしまうかもしれません。今のアーチーズ国立公園の景色を目に焼き付けてみませんか?
自分でレンタカーを借りて旅するのもいいけれど、1日ずっと運転しているのは大変だな…と思う方は、オプショナルツアーに参加してみてはいかがでしょうか?のんびりと車窓を眺めながら、効率よくスポットを巡ることができるのはオプショナルツアーならではの快適さです。
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キャピトルリーフ国立公園が「虹が眠る大地」と呼ばれる由来
色鮮やかな岩壁
キャピトルリーフ国立公園は、その岩壁が色鮮やかだったことから先住民族ナバホ族によって「虹が眠る大地」と名付けられました。さまざまな化学変化を起こした鉄分が混じりあうことで、赤褐色、紫、オレンジなどの色が形成され、まるで虹のような色合いの岩壁となったそうです。キレイに色分けされた岩壁の層が自然にできたものだということに驚かされます。
キャピトルリーフ国立公園の観光ポイント
広大な敷地を持つキャピトルリーフ国立公園には、さまざまな観光ポイントがあります。行きたい場所ややりたいことを絞っておくと、効率よく観光できますね!ここでは、主な観光ポイントをご紹介します。
ビジターセンター
ビジターセンターから見える「ザ・キャッスル」
キャピトルリーフ国立公園の玄関口、ビジターセンターです。園内マップを入手できるほか、ガイドハイキングなどさまざまなアクティビティの申し込み受付やポストカードなどのお土産も販売されています。
センター内には公園に関する展示物があったり、スライドショーも行われています。またレンジャーによる地質学に関するトークが毎日開催され、無料で聞くことができます。ビジターセンターから見える「ザ・キャッスル」と呼ばれる巨大な岩壁のチェックも忘れずに!
チムニーロック
煙突状のチムニーロック
チムニーロックとは、空に向かって突き出た煙突のような岩山のことです。キャピトルリーフ国立公園のチムニーロックは、まるでオレンジ色のレンガが積み重なったような形状で、最上部には大きな岩が乗っている独特の形をしています。日の当たり方や見る角度によって、印象が変わります。
先住民族の岩絵
想像力を掻き立てられる先住民族の岩絵
キャピトルリーフ国立公園内の岩絵(ペトログリフ)は、1,000年以上前の先住民族によって描かれたものと言われています。自然と密接に暮らしていた民族の生活などが描かれている岩絵には、人や動物、幾何学的な模様、手形など、さまざまな種類が存在しています。なかでも人物像に関してはとても不思議な姿をしており、宇宙人ではないかとか、単に空想して書いただけとか、今もいろいろな憶測が飛び交っています。真実は誰もわからない神秘的なところにロマンを感じます。
ハイキングに挑戦!
初級者から上級者まで楽しめるハイキング
時間に余裕がある方におすすめなのが、国立公園内を巡るハイキング(トレイル)。初級者から上級者まで自分の経験などに合わせて選ぶことができます。
歴史的に貴重な絵や文字が刻まれた岩壁などが見られるキャピトルゴージ、岩壁が間近にせまるほど狭い道を進むグランドウォッシュ、夕日が沈むころに訪れるのが最適なサンセットポイントなどさまざまなハイキングコースがあります。自然を満喫できるだけでなく、運がよければ野生動物にも遭遇できます。
星空観賞
思わず息を呑むほどの満天の星空
キャピトルリーフ国立公園は2015年に国際ダークスカイ協会によって「国際ダークスカイパーク」に指定されました。屋外照明を改善して夜に優しい照明を増やしたことにより、自然な夜の姿を保っているのです。
そんな夜空に浮かぶのは、眩いばかりの星の大群。日本ではなかなか見ることができない、アーチ状に輝く天の川もはっきりと視界にとらえることができます。あまりの美しさに圧倒されること間違いなし。もし夜に訪れることができるなら、ぜひ星空観賞をお楽しみください。
キャピトルリーフ国立公園の天候・気温
内陸部にあるキャピトルリーフ国立公園は砂漠気候に属しており、寒暖の差が大きい特徴があります。夏は気温が上がり、冬はかなり冷え込み、さらに積雪もあります。
ベストシーズンは5月~9月。特に秋は天気が安定しているのでおすすめです。標高は2,000m以上と高いため、天候が変わりやすく、朝晩はかなり冷え込みます。真夏でも防寒具を持参した方がいいでしょう。冬場は凍結による転倒にも注意してください。
キャピトルリーフ国立公園観光の際の注意点
ハイキング中は必ず水を携帯しましょう
キャピトルリーフ国立公園は、できるだけ人の手を入れずに自然の状態を保っているため、注意すべき点がいくつかあります。
‐ハイキングの時にはコースを外れないこと。
–写真を撮ろうとして、崖の端など危険な場所に足を踏み入れないこと。
–野生動物に遭遇してもむやみに近づかないこと。
–夏場は鉄砲水が発生することがあるので十分に気を付けること。
–夏は気温が高くなるため、熱中症にならないように水分をきちんと摂ること。
–気温低下時には低体温症に気をつけること。
–真夏でも必ず防寒具は用意すること。
–突然の天候の変化に対応できるように手荷物を準備すること。
天候などの情報に関してはビジターセンターで確認できるので、ぜひ参考にしてキャピトルリーフ国立公園での観光を楽しんでください。
グランドサークルにある穴場「キャピトルリーフ国立公園」へ行ってみませんか?
歴史的価値も高い国立公園「キャピトルリーフ国立公園」を紹介しました。日本ではなかなかお目にかかれない絶景、先住人が描いた不思議なペトログリフなどフォトジェニックなポイントが多い魅力的な国立公園です。
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