マレーシア通は必見!猫だらけの街「クチン」 で何する?観光スポットまとめ
マレーシアの「クチン」という名前の街をご存知でしょうか?日本映画『劇場版トリック』のロケ地として使われ、少し話題になったのでもしかして知っている方もいるかもしれませんが、ほとんどの方は聞いたことがない地名だと思います。マレーシアには何度か訪れたことがあるという通な方も、ちょっと変わったマレーシアを感じられるかもしれません。今回は、「猫の街」と言われているクチンの魅力についてご紹介します!これを読んだらきっとあなたもクチンを訪れたくなるはず…♪
クチンってどんな街?
東マレーシア、サラワク州の州都「クチン」
クチンはボルネオ島北西部の東マレーシアに位置し、南シナ海やサラワク川の河口に臨む港町で、サラワク州の州都。サラワク川を隔て北と南に分かれており,北側はマレー人が多く住み,南側が中華系が多く在住しています。
南側に商業施設や官公庁等が集まっているので観光で訪れる人たちは南側を散策することが多いと思いますが、 住んでいる人の約半分がクリスチャンだそうで、マレーシアなのにヒジャブを被っている人をあまり見かけない印象です。
マレー人、中国人、イバン族などの先住民族、インド人など、様々な民族が暮らしており、人口は約57万人。八王子市とほぼ同じ人口といえばわかりやすいでしょうか。街の中心部はコンパクトなので、主要観光スポットは徒歩、または船で巡ることが可能です。
コタキナバルからクチンへの行き方
マレーシア航空を利用して、コタキナバル経由で行く方法が一番便利!コタキナバルでゆっくりと数泊した後に、少し足を伸ばしてクチンも訪れる周遊プランもオススメです。飛行機を使えばたったの1時間半ほどで行くことができるのも魅力的ですね。
マレーシアの首都クアラルンプールを経由して行く方法もありますので、都市と自然をどちらも楽しみたい!という方は都会のクアラルンプールを経由すると良いでしょう。
\まずはボルネオ島のコタキナバルへ行こう!/
クチンは猫という意味。8月の土曜は毎週ネコ祭り!?
「クチン」とはマレーシア語で「猫」を意味します。そのため、クチンの街のシンボルは猫で、市内の至る所に猫の像や猫をモチーフとしたアートが点在し、猫に関するものを5万点も集めた「ネコ博物館(Cat Museum)」まであります。古代エジプトのネコのミイラ、日本でもお馴染みのドラえもんやハローキティ、さらにはその昔一世風靡した“なめ猫”のパネルなど、とにかくネコなら何でもありの展示品が続々と登場。
他にもクチンの由来は、中国語の「港」を意味する「コチン」がルーツという説、フルーツの「マタ・クチン」の木が多くあったためなど諸説あり、どれが本当の由来かは定かではありませんが、猫が街おこしの一端を担っているのは事実。猫好きなら一度は訪れてみたい場所ですね。
毎年8月の第一土曜日にはネコの仮装パレードで盛り上がる「ネコ祭り」も開催されるんだとか!
クチンの歴史
ピンク色の「クチンモスク」
クチンは現在ボルネオ島北西部のサラワク州かつてはブルネイ王国の領土でしたが、19世紀中頃この地で起こった原住民の反乱をイギリス人の探検家ジェームズ・ブルックが平定し、その褒美としてサラワクが割譲され、東南アジアで初めての白人王ジェームズ・ブルック王が統治するサラワク王国が誕生しました。
ブルック家の治世は約100年続きましたが、1941年に日本軍が占領し、第2次世界大戦後はイギリスの植民地となります。その後、サラワクはマラヤ連邦に合併しマレーシアの一部となりました。今もなおサラワク王国時代の英国風のコロニアル建築と多種多様な文化が混在しており、ボルネオ島でもっとも洗練された町としても知られています。
クチンのオススメ観光スポット(4ヵ所)
1. サラワク文化村
サラワク文化村
クチンから車で約45分のサントゥボン(Santubong)のパンタイ・ダマイ(Pantai Damai)にある「サラワク文化村」。ここはサラワクの文化遺産を保護するために設置され、17エーカーの広さを誇る敷地内には現在も7つの先住民族が実際に暮らしていて、サゴの加工や手工芸品の創作など伝統的な日常活動を行っています。まさに「生きている博物館」!彼らが生活している家屋や生活用品、展示品などを間近で見学しながら先住民族について楽しく学ぶことができます。
見どころは、迫力満点のカルチャーショー。美人ダンサーのダンスショーと吹き矢ショーが大人気で、笑いを誘いながらも迫真の演技に魅了されること間違いなし!村にはサラワクの郷土料理を味わえるレストランや、先住民族が作った種工芸品が売っているお土産屋さん、更には伝統的なスタイルで結婚式をあげる式場まであります。
住所:Damai Beach Resort, 93762, Kampung Budaya Sarawak, 93010 Kuching, Sarawak
営業時間:9:00〜17:00
料金:大人RM54(約1,400円) /子供RM27(約700円)
公式サイト:https://scv.com.my
2. セメンゴ・ワイルドライフ・センター
オランウータンのリハビリ施設「セメンゴ・ワイルドライフ・センター」
クチンから車で約40分のところにあるオランウータンのリハビリ施設。このリハビリセンターはセメンゴ自然保護区の一角にあり、ジャングルが生茂る保護区内は伐採が禁止され、野生動物の楽園となっています。 そこに森の中で傷ついたり孤児となってしまったオランウータンを保護し、リハビリをしてセメンゴの森に帰すという活動をしており、施設内を自由に動き回るオランウータンを間近で見ることができます。
オランウータンはサバ州にしか生息してないと思っている方も多いと思いますが、同じボルネオ島のサラワク州にももちろん生息しているんです。しかもサバ州のように鑑賞の人数制限もなく、クチン市内からも近いので気軽にオランウータンに会えます!他にも 、 テナガザルやイリエワニ、鳥類、トカゲ、リス、食虫植物ウツボカズラなど ボルネオ島特有の珍しい動植物を見ることもできますよ。
住所:KM 20, Borneo Highland Road, 93250 Kuching, Sarawak
営業時間:8:00〜10:00/14:00〜16:00
料金:大人 RM10(約260円)/子供 RM5(約130円)
公式サイト:https://semenggoh.my
3. バコ国立公園
バコ国立公園のシンボル「シースタック」
1957年に設立されたサラワク州で最も古い国立公園。バコ国立公園へは半島の岬に廻り込まなければならないため、港からボートで向かいます。(11月〜2月の雨季シーズンはモンスーンの影響で海が荒れボートが欠航になることもあるのでご注意くださいね。)
総面積は27平方キロメートルと国立公園としてはやや小さめですが、マングローブ林を始め、湿潤な泥炭湿地林、混交フタバガキ林、低木しか育たない乾燥した林まで、熱帯雨林の多様性を観察することができる他、ボルネオ島に自生する植物のほとんどを公園内で見ることができます。もちろんボルネオ島にしかいないテングザル、シルバー・リーフ・モンキー、カニクイザル、オオトカゲ、ヒゲイノシシ、などの希少な動物たちに出会うチャンスも。
公園内には全部で16のトレッキングコースがあり、1キロほどの気軽に楽しめるコースから半日かかる熟練者向けのコースまで様々。コースの途中には綺麗な砂浜が広がる場所もあり、自由に遊泳も出来るので、トレッキングの途中に休憩がてら海水浴も楽しめちゃいます。
バコ国立公園のシンボル、「シースタック」と呼ばれる奇石は必見ですよ!
4. キャットミュージアム
総面積が1,035平方メートルもある博物館内には世界中から集められた猫グッズが4,000点以上もあり、世界の猫モチーフの置物や絵、猫に関連した文化や人物などの紹介がずらり。日本でもお馴染みの猫キャラクター、キティちゃんやドラえもんなども展示されていてなんだか嬉しくなっちゃいます。
なんと入場料は無料!しかし写真や動画撮影にはお金がかかるのでご注意を。ちなみに携帯電話のカメラだとRM3(約80円)、デジカメはRM4(約105円)リンギット、ビデオカメラはRM5(約130円)です。
猫の街「クチン」みどころの多い素敵な街を訪れよう!
今回は猫の街「クチン」をご紹介しました。いかがだったでしょうか?日本人にはあまり知られていませんが、実はみどころの多いとても素敵な街なんです!
今回は紹介しきれませんでしたが、他にも他民族が集まる街らしくチャイナタウンやイスラム教のモスク、ヒンドゥー教の寺院、美しい夕日のスポット、美味しい郷土料理のお店、サラワクの歴史を感じられる博物館など、オススメの観光スポットがまだまだあります!
マレーシアへ行ってからコタキナバルへ行くプラン、また直接コタキナバルからクチンへ行くプランなど、現地での過ごし方に合わせてオリジナルツアーを作ることができます。トラベル・スタンダード・ジャパンは、アジア専門スタッフがご予算やご希望に合わせて、無料でお見積りいたします。お気軽にお問い合わせください。