マレーシアは年中お祭り⁉街中が鮮やかに染まる3大民族の新年のお祝い【2020年度スケジュール】
多民族国家のマレーシアでは、1月1日のニュー・イヤーズ・デイ(New Year’s Day)以外にマレー系(イスラム教)、中華系(仏教)、インド系(ヒンドゥー教)の3大民族の新年の祝日があり、なんと年間に計4回もお正月をお祝いします。今回は、マレーシアにおける各民族の新年・祝日についてご紹介します。
マレーシアの宗教事情
マレーシアはインド洋と南シナ海の中間に位置し、古くから東西交易の拠点とされていました。14世紀末に建国されたマラッカ王国は海上貿易で訪れるアラブやインドのイスラム教徒の影響を受け、15世紀後半にイスラム教国となります。
その後マラッカ王国がポルトガルに植民地化され、オランダ、イギリスの支配をうけるようになりキリスト教が伝来、さらにイギリス植民地となった20世紀初頭以降には錫鉱山やゴム農園の働き手として移民してきた中国系やインド系民族により、仏教やヒンドゥー教が広まっていきました。そして現在マレーシアは憲法で宗教の自由を許しているので 多民族・多国籍の人々が寄り添って暮らしています。
マレー系(イスラム教)のお正月「ハリラヤアプサ」
1年に1度、1か月間にわたる断食期間「ラマダン」
人口の約60%がイスラム教のマレーシア。イスラム教では年に1度約1ヶ月に渡り「ラマダン(断食)」というイベントがあります。ラマダンはイスラム教の人たちにとっての修行。さまざまな欲をすて断食修行をすることで神への献身と奉仕に集中し、自身の信仰心を清めるのです。
イスラム教徒全員が強制に課せられるのではなく、妊婦や病人、重労働者には免除が認められています。ラマダンは1日中絶食するわけではなく、「日の出から日没の時間まで」と時間が決められいます。
その間はご飯どころか水も一切取ることができません。しかし日没から日の出までの間は飲食OK!イスラム教の人々はこの時間に一日分の食事を摂るのです。日没後のショッピングモール、フードコート、レストランにはイスラム教の人で溢れかえり、町中のあちこちで「ラマダンバザール」というラマダン期間限定のバザーが開催されます。この時期にしか見られないマレー系の料理やお菓子もたくさん売られていて、見ているだけでもワクワク!
断食(ラマダン)明けの盛大なお祝いが「ハリラヤアプサ」
またレストランではラマダンビュッフェも開催。もちろんイスラム教の人じゃなくても気軽に参加できるのでぜひ体験してみてくださいね。ラマダンの時期は毎年11日ずつ早くなっていきます。これはイスラム暦が純粋な太陰暦を使っているため。太陰暦は1年=354日。ちなみに 2020年のラマダン期間は 4月23日(木)〜5月23日(土曜) まで。約1ヶ月に渡るラマダンが終わったら待ちに待ったお祝いの日!それが「ハリラヤアプサ」です。
イスラム教徒の人々にとっては1年で最もおめでたい日で、多くのイスラム教徒が新調した服装でお洒落してお出かけします。また、実家に里帰りして家族団欒したり、家の模様替えや大掃除などもするんだとか。まるで日本のお正月ですね!
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中華系(仏教)のお正月「チャイニーズニューイヤー(旧正月)」
クリスマスムードが終わるとマレーシアの街並みは一気にチャイニーズニューイヤー仕様に様変わり。中国の文化で「縁起がいい」とされる赤色の提灯と桃の花が街中に飾られ、街は赤一色。ショッピングモール、ホテルのロビー、オフィスビルの入り口、レストラン、住宅街、街のいたるところが赤く染まりインスタ映えもバッチリです。
みんなで混ぜて食べる中国風のおせち「イーサン」
チャイニーズニューイヤーが近くなると、マレーシアのレストランには日本でいう「おせち料理」のようなイーサン(魚生)がメニューに登場します。これはマレーシアとシンガポールでしか食べられないという、地域限定の期間限定の珍しい料理です。イーサンの食べ方はとってもユニークで、一つの皿に盛られた麺と具材を、みんなで一斉に箸で混ぜ合わせて食べます。
健康長寿、商売繁盛、家内安全を願って、できるだけ高く箸を持ちあげて混ぜながら食べるのがポイント!これはぜひ食べてほしい一品です。チャイニーズニューイヤーの前夜はあちこちで爆竹と花火が鳴り響きます。一晩中うるさくて眠れないくらい…。
全て新しいものを身にまとって元旦を迎える
そして元旦は、頭のてっぺんからつまさきまで全部新しいモノを身にまとって1日を過ごします。チャイニーズニューイヤーまでに、新品の服(下着まで新調するんだとか!)や靴を買い、散髪もしておくのがいいんだとか。そうすると、幸福な1年が送れ縁起が良いそうです。
「アンパオ」と呼ばれる中国のお年玉
また日本の正月と同様に 「お年玉」が配られます。(中国語では、お年玉を「アンパオ」と呼びます。)日本では成人するとお年玉をもらえなくなるのが定説ですが「アンパオ」は結婚するまでもらえます!この「アンパオ」の袋はチャイニーズニューイヤーが近くなるとあちこちで無料配布されます。それぞれオリジナルのデザインで可愛いので、記念に持ち帰ったりお土産にするのもいいですね。
インド系(ヒンドゥー教)のお正月「ディパバリ」
きらびやかな光に包まれる
ヒンドゥー教で1年で最もおめでたいとされる「ディパバリ」。別名「光のフェスティバル」とも呼ばれ、ヒンドゥー教の女神ラクシュミーをお祝いする日で、ディヤという小さなお皿やろうそく、イルミネーションを飾り、インド系が多く住むエリアでは、夜は爆竹や花火をして盛大にお祝いをします。
砂絵やヘナタトゥーで街は一層華やかな雰囲気に
ディーパバリの1ヵ月前になると、ホテルやショッピングモールなどの床には、「Kolam(コラム)」と呼ばれる南インドスタイルの絵画が飾られます。これは、色付けしたお米や砂や花で、砂絵のように絵を描いたもの。コラムは繁栄と祝福をもたらすものと言われていて、そのモチーフになるものはヒンドゥー教で幸運のシンボルとされる孔雀や幾何学模様です。
ディパバリ当日はみんな新調した服を着て寺院に行ったり、体にヘナタトゥーを入れてお洒落します。ヒンドゥー教徒じゃない人もこの時期はヘナタトゥーをしている人を多く見かけます。インド系はマレーシアの人口の全体の1割程度しかいませんが、少数であっても国の休日として扱い、みんなでお祝いするというマレーシアの国民性が素敵ですよね。
3大民族の新年を祝う2020年のスケジュール
各民族の新年を祝う2020年のスケジュールは、次のとおりです 。
1月25日 チャイニーズニューイヤー
1月26日 チャイニーズニューイヤー
5月24日 ハリラヤプアサ
5月25日 ハリラヤプアサ
11月14日 ディパバリ
日程は毎年変わるので注意が必要です!
マレーシア3大民族の新年のお祝いまとめ
今回はマレーシアの3大民族の新年のお祝いについてご紹介しました。年中常夏で季節感がないマレーシアですが、さまざまな民族の行事を通して、月日の移り変わりを感じられるのがマレーシアの面白いところ。マレーシアで暮らす人々はそれぞれが信仰する宗教の暦に従って生活していますが、互いの宗教を尊重し、お祝い事は一緒に祝い共生しています。
『おめでたいことはみんなで祝う』のがマレーシア流!素敵な文化ですよね。今回ご紹介した「ハリラヤプアサ」「チャイニーズニューイヤー」「ディパバリ」は日本ではなかなか体験することのできないイベントなので、これらのお祝いに日程を合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
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