2020年 インドネシア・バリ島の祝祭日
行こうと計画していた観光スポットが祝日でお休みでガッカリ…なんて体験ありますよね?旅行をする上で知っておきたい現地の祝祭日情報。90%以上がヒンドゥー教徒でもあるバリ島には、国が定めた祝祭日以外にも、ヒンドゥー教関連のお休みも加わります。お役立つこと間違いなし!2020年のバリ島の祝日・休日情報をご案内します。
1.2020年の祝祭日
バリ島の祝日・休日は、インドネシアの全国共通の祝祭日とインドネシアで認められている6つの宗教関連の祝日があります。さらにバリ島では90%以上を占めるヒンドゥー教徒の宗教関連のお休みも加わります。バリカレンダーはウク暦とサカ暦をもとにした宗教行事があり、ニュピ、ガルンガン、クニンガン、オダラン(寺院の建立祭)、ウパチャラ(神事や儀式)、新月、満月、さらには縁起の良い日などがバリカレンダーに掲載されています。
<2020年の祝祭日>
1月1日(水):新年
1月23日(木):シラワトリィ
1月25日(土):イムレック(中国暦2571年元日)
2月18日(火):プナンパハン・ガルンガン
2月19日(水):ガルンガン
2 月20日(木):マニス・ガルンガン
2月29日(土):クニンガン
3月22日(日):ムハンマド昇天祭
3月25日(水):ニュピ(サカ暦1942年元日)
4月10日(金):キリスト受難日
5月1日(金):メーデー
5月7日(木):ワイサック(ブッダの生誕記念日)
5月 21 日(木):キリスト昇天祭
5月22日(金):政令指定休日
5月24日(日)~25日(月):イドゥル・フィトリ(断食明け大祭)
5月26日(火)~27日(水):政令指定休日
6月1日(月):パンチャシラの日(憲法記念日)
7月4日(土):サラスワティ
7月8日(水):パガルウェシ
7月31日(金):イドゥル・アドハ(メッカ巡礼最終日)
8月17日(月):インドネシア共和国独立記念日
8月20日(木):イスラム暦 新年
9月15日(火):プナンパハン・ガルンガン
9月16日(水):ガルンガン
9月17日(木):マニス・ガルンガン
9月26日(土):クニンガン
10月29日(木):ムハマッド降誕祭
12月24日(木):政令指定休日
12月25日(金):クリスマス
※太字はバリ州独自の祝祭日
2.特徴ある祭日や宗教行事を紹介します。
バリ島へ旅行する日程中にバリ島らしい光景を見たいなら、ヒンドゥー教の大きな行事であるガルンガン祭りの日の前後を旅行のスケジュールに入れると良いでしょう。また一切外出ができないニュピなどが重なると、予定していたスケジュールが全く違うものになるので、あらかじめバリ島の宗教行事を調べておくと良いでしょう。
3月24日(火) オゴオゴの行進 ※ニュピの前日
悪霊払いの日 バリ島各地の村のバンジャール(共同体)で作られた悪魔や悪霊をイメージした、大きなハリボテの人形がお神輿のように担がれ村中を練り歩きます。小さなものから巨大なものまで揃いとても見ごたえがあります。大きな音を立てて悪霊払いをする日でもあり、夕方から大勢の人が集まります。観光客も鑑賞することができますが、あらかじめホテルのスタッフなどに、ホテルの近くのどこで見ることができるのか聞いておくと良いでしょう。
3月25日(水) ニュピ
バリヒンドゥー教、サカ暦の正月にあたります ニュピ当日は「外出、労働、灯火の使用、殺生」などが一切禁じられ、一日静かに瞑想し世の中の平和を神に祈る日です。これはヒンドゥー教徒だけではなく、バリ島にいるすべての人々、観光客にも望まれます。 バリ島全体で外出禁止となり外国人や観光客もホテルから一切出ることができません。空港も閉鎖され交通機関全てがストップします。ニュピ当日は、人間の生活音がなく、ただ鳥の声だけが聞こえてきます。まさに静寂の日といえます。ニュピの夜は、辺りが真っ暗なので、天気がよければ見事な星空を観察することができるかもしれません。
2月19日(水)/9月16日(水) ガルンガン祭り
ガルンガン祭りはヒンドゥー教の儀式の中でも大きな宗教行事になります。ガルンガン祭りは日本の行事に例えるなら「お盆」に似ています。ガルンガン祭りにご先祖様が現世界に戻ってきて、10日後のクニンガンの日にはまた天へと戻って行きます。そのご先祖様の目印になると言われたりもするペンジョール。ペンジョールは各家の軒先に並びますが、ガルンガン祭りの前日の 「プナンパハン」という日に男性達が手作りします。女性達の仕事はお供え作り、大小様々のお供えが数多く作られます。ガルンガン祭りの前後は、バリ人はお寺にお参りをするので、バリ人が経営する店は、ほとんどがお休みです。お寺をお参りするバリ人の鮮やかな式服の姿を見る事が出来るでしょう。
バリ島にはたくさんの宗教関連の祝祭日がありますが、宗教と共に生きているバリ人の生活を垣間見るチャンスでもあります。他には見られない「神々の棲む島」と称されるバリ島独特の景色は感動的です。
3.乾季と雨季
バリ島を観光するのはいつの時期が良いのかと、聞かれることがありますが、バリ島の季節について説明したいと思います。バリ島は大きく分けて乾季(4月〜9月)と雨季(10月〜3月)があり、その差は雨が降るか、降らないかです。気温は平均して暖かく、過ごしやすいと思います。乾季は6〜7月頃に強い風が吹いて、夕方などにグッと気温が下がることがありますが、日本から来た方には、涼しいと感じられる程度だと思います。マリンスポーツを楽しみたいなら乾季がオススメです。年間で降雨量が一番多いのは1月です。一日中降り続けるわけではありませんが、バケツをひっくり返したような一時的な大雨で道路が冠水することもあります。ウェディングなどはこの時期は外した方が良いでしょう。雨季は湿気が多く、周囲の緑がさらに美しく見え、マンゴーが美味しい季節でもあります。バリ島は世界中から観光客が訪れるので、ハイシーズン、ローシーズンが特定しづらいのですが、強いて言えば、イスラム教の断食明けの後の一週間はドメスティックの観光客がバリ島に押し寄せ、大型バスの横行で道路が大渋滞するので、避けた方が良いかもしれません。
ぜひ、バリ島旅行の計画にこの情報をお役立てください。
テキスト・写真:プトゥ ヒロミ
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