エミレーツ航空ラウンジは成田空港のみ！日本で唯一の贅沢を

Why :おすすめのポイントは限定感と上質なフード＆ドリンクサービス

日本に唯一・成田空港にしかない

エミレーツラウンジは、日本国内では成田空港に一つしかありません。
エミレーツ航空のビジネスクラスやファーストクラスに乗る人が、最初から最後までエミレーツ航空が誇る最上のサービスを受けたいと思うのなら【成田空港発一択】。
これに尽きます。
※羽田空港・関西空港ではパートナーであるJALの「さくらラウンジ」を利用します。

日本のマイラーなら、ANAかJALの会員になっている人が大部分を占めるでしょう。その場合、ANAならスターアライアンスの同系列航空会社のラウンジが、JALならワンワールドの同系列航空会社のラウンジが使えます。
海外の航空会社の飛行機を使って他国に行く場合、国内にその航空会社のラウンジがない場合、同グループであればANAのビジネス・ファーストラウンジやJALのさくらラウンジを使わせてもらえるわけです。
という訳で、全世界に旅立つ上級会員のために国際線の離着陸がある日本の空港の大部分にはメジャーな航空会社もしくはANA・JALのラウンジはありますが、日本のエミレーツラウンジは成田空港にしかありません。この限定感が、マイラーの心を熱くたぎらせるのです。

1日1便エミレーツ航空の上級ゲストに開かれるラウンジ

ANAやJALのラウンジは、全ての国に行く全てのゲストを迎え入れるため、離着陸がある時間は常時オープンしている場合が多いのですが（早朝はしまっている場合も）、エミレーツラウンジは違います。

たった1日1便のEK319便のためだけに開かれ、出発前の4時間を過ごすことができます。EK319便は曜日により発着時間が異なるのでご注意を。

エミレーツラウンジが使える人はごくわずか。

◎ファーストクラス搭乗客
◎ビジネスクラス搭乗客
◎エミレーツスカイワーズのゴールド会員以上
◎エミレーツスカイワーズ会員で有料（1人100ドル）利用

エミレーツ航空は、パートナ―であるJALのマイルは使えます。
しか～し！
JALのステイタスがどんなに上級でもこのラウンジだけは使えないという冷酷な一面も持ち合わせています。
おとなしくJALのマイルで、エミレーツ航空のビジネスクラスか、夢のファーストクラスの航空券を手配し、この限られた空間に入場するしかないのです。
他社？パートナー？知らんわ！「エミレーツ航空オンリーの上級会員にはとことん優しくいたします」的な（本人の妄想です）…とんでもなくプライオリティの高い空間なのです。

モエシャンも！フードやドリンクがハイクオリティ！

ラウンジに何を求めるかって？そんなものフードとアルコールに決まってるでしょ！？
失礼いたしました。でもほんと、ソレ。
中にはお酒が飲めなくてもラウンジのステイタスを求めて立ち寄る方もいますがね…るコールが飲める人のラウンジのコスパは最強！
後で気付きましたが、成田空港のエミレーツラウンジは、ファーストクラスラウンジとビジネスクラスのラウンジが分かれていないので、他のビジネスクラスのラウンジよりフードやお酒が豪華というのもうれしい限り。

冷菜・チーズ・デザート
冷たい前菜やデザート、チーズはかわいらしい円形のフードカウンターに。
カナッペ程度の軽いものではなく、お寿司やお刺身が豪快に乗ったシーフードサラダがドーン。
また世界のチーズが各国の旗をぶっ刺され「私はフランスだ」「僕はスイスだ」と主張しながらてんこ盛り。完全にお酒アウトなアラブ首長国連邦の方には申し訳んないですけど、こりゃあ、お酒が進みますね。
取り分ける形式ではなく、ひと皿、ひと皿に盛られていて取りやすい！
筆者はきれいに盛り付けられないダメ女。こういったさり気ない心遣いこそ中東の貴公子たる由縁（もう完全な妄想）なのでしょう。
デザートは本格的なケーキがずらり。フードファイターでもない限り、このコーナーですら制覇は厳しい。

ホットミール
お子様大好きチキンのフライに、シチュー、煮込み、カレー、炒め物ほか温かい料理の多いこと多いこと。ホテルのビュッフェダイニングと比較しても遜色ないラインナップですが、こちらはドバイでポピュラーな煮込み料理の種類が多いように感じました。しかもムスリムの方々のために、料理は全てハラールに基づき調理されているとの表示が！これなら中東のファミリーも大満足。

愛しのお酒たち
ラウンジに「泡」が置いてると、とっても嬉しい。でも意外と置いているラウンジは少ないですよね。しかも置いてあっても大部分がスパークリングワイン。お酒アウェイのアラブの貴公子ですが、他国のゲストに手は抜きません。
ドーン！いきなりシャンパン。
しかも「モエ・エ・シャンドン」！
いいんですか？モエ・エ・シャンドン飲み放題にしちゃって、本当に良いんですか？ここだけに興奮してはいけません。
他にも日本酒、厳選された赤・白ワイン、各スピリッツやウィスキーが揃ってます。

スペシャルミールを見逃すな！

ステーキ：このラウンジで最も人気がありレベルが高い料理こそ、ステーキ！肉汁たっぷりの焼き加減。既に空港のラウンジの枠を超え、ステーキハウスの焼き具合と肉質です。
ただし3，4枚ずつお皿で出されて、ゲストが飛びつきすぐになくなる人気メニュー。あれっ？高貴な方のご利用が多いのかと思ったら、ワタクシのようなハイエナも結構いらっしゃるのね。
補充には15分ほどかかるので、出されたそばからゲットするのがコツ。お肉大好き筆者は2枚獲得。上品な良い子の皆さんは、真似をしないように。

天ぷら：完全オーダ制の天ぷら。出来上がりまで15分以上かかるため、ラウンジの席に座ったら、最初にオーダーした方が無難。筆者はフライトの関係で、泣く泣くオーダーできませんでしたが、他のゲストの方にフレンドリーに聞いてみたところ（図々しいな）料亭の天ぷらレベルで美味しいそうです。特に海老の天ぷらは、それだけ10本持ってきて、と言いたくなるほどだったとか…あなたもやるわね。

Writer's Comment

Writer's Comment

1日1便、2021年12月時点でも21時以降に飛び立つエミレーツ航空。 コロナ禍以前は22時発、23時発という時間帯だったため、仕事を終えてからも飛び立てるというのが大きな魅力。 でも筆者なら、このラウンジを楽しむために仕事は早退して、17時頃にはラウンジに向かいたい。 シャワーを浴びて、まったりしながら夕食とモエ・シャン。最高ですよね！
この時はあまりにも心地よく「飛行機に乗るのがどうでも良くなった」という状態に。 いえいえ！エミレーツ航空での旅はこれからが本番で、ビジネスクラスでもモエ・シャン飲み放題という凄い世界が待っていますから、皆さんはここでは飲みすぎないように（ラウンジで６杯、機内で12杯飲んだのはナイショ）。

by吉田彩緒莉　Saori Yoshida

What :エミレーツ航空　エミレーツラウンジについて

エミレーツ航空のファーストクラス・ビジネスクラスの搭乗客と、エミレーツのマイレージプログラム会員にのみに許された日本唯一のエミレーツラウンジ。エントランスでは空港内でもひときわ際立つ赤い「エミレーツ帽」と白いスカーフのスタッフが笑顔で迎えてくれます。

ラウンジの壁にかかっている時計は全てロレックス。ドバイ空港に降り立った時に「なるほど！」と思うのですが、ドバイ国際空港のエミレーツ航空専用ターミナルの時計は全てロレックスです。世界のラウンジをもロレックスで統一し、ブランド統一するなんて…これでもかの金持ちアピール！

とはいえ、奇をてらった奇抜さはなく、出発前の時間をゆったりと過ごせる落ち着いたインテリアと、贅沢なフートやお酒は「JALやANAじゃなくて、エミレーツの会員になろうかな」と洗脳される、強烈な破壊力あり。

「どこの航空会社より贅沢に」という中東からの囁き声が聞こえてきそうです。

How :エミレーツラウンジでの過ごし方

ラウンジのオープン時間ぴったりに入って、出発までの4時間まったりと過ごすのが正解。
入り口のカウンターでシャワーの予約をして、成田空港までのショートトリップの疲れを癒し、メイクを落として本番の長旅に備えましょう。
シャワー上がりに、モエ・エ・シャンドンと、美食の数々でほろ酔い。
くれぐれも乗り遅れには気を付けて！

Who :どんな方におすすめ？

・ズバリ、ドバイでゴージャスリゾートしたい方
・出発前からドバイのゴージャスエアラインのサービスを心ゆくまで堪能したい方
・ドバイ経由でヨーロッパに行く方
・長旅だから贅沢したい方

When :どんな時に利用するべき？

アジアとヨーロッパをつなぐ中東ドバイを経由するエミレーツ航空。
他社直行便と比較する「これアジア行き？」と衝撃を受けるほど安くヨーロッパ旅行ができるため、長距離のヨーロッパ旅行時がおすすめ。
他のヨーロッパ行きのビジネスクラスと比較したら納得するコスパなので、他の航空会社では「ビジネスクラスなんて無理」と思うヨーロッパ行きのフライトでも「これなら手が届く」と思う納得のコストパフォーマンスです。

Where :場所・行き方

成田国際空港第2ターミナル　出国後エリア4階
・京成スカイライナー／京成日暮里駅から約36分
・成田エキスプレス／JR新宿駅から約73分
・高速バス／渋谷から最短で75分
上は一例で他駅については公式ページを参照。

第2ターミナルで出国手続きを済ませた後、カウンターを出てすぐ目の前にあるエレベーターで、4階のラウンジに向かいます。

気を付けるべきこと

・JALの上級会員でも入れません
・搭乗4時間前からのみの営業なので、張り切って早く行っても入れません
・帰国時には使えません
・心地よすぎて乗り遅れるかも。本当に気を付けて⇒ギリギリに搭乗した人より

たまには贅沢を。手が届くラグジュアリー感

空港ラウンジ数あれど、その航空会社だけを利用する上級顧客だけに最高の場とサービスを提供。他社の会員にはパートナーでも一切使わせない「限定」という優越感をマイレージ会員の特典にするという航空会社はなかなかないのでは？
新型コロナウィルス感染拡大以降、残念ながら世界最大の機体にしてファーストクラスにシャワーを搭載しているA380の就航はなくなりましたが、このラウンジのサービスでの特別感は変わることはありません。
また、記事でも述べたように、エミレーツ航空は他社と比較しても、ビジネスクラスの値段がお得なことでも知られています。海外旅行再開時には、少し贅沢な旅をしてみては？

※2021年12月30日現在、成田空港エミレーツラウンジは新型コロナウィルス感染拡大の影響で一時的に閉鎖されています。