- ・今なお謎に包まれたマチュピチュ遺跡は唯一無二の存在!
- ・マチュピチュへ向かう途中の街が情緒に溢れて魅力的!
マチュピチュまでの道のり
世界中の人々の憧れの世界遺産「マチュピチュ」には、そう易々とは辿り着けない。それでも行く価値のあるこの場所。ツアーに参加するにしても、どのくらいの移動になるのか把握しておこう! まずはペルーの玄関口「リマ」へ。リマからはマチュピチュ観光の拠点と言われ、その街自体も人気の「クスコ」へ飛行機で移動。そして、クスコからマチュピチュの麓の村「マチュピチュ村」へ向かいますが、鉄道「ペルーレイル」はクスコからでは本数が少ないため、今ではほとんどの観光客が「オリャンタイタンボ」まで車で移動し、そこから「ペルーレイル」に乗車します。マチュピチュ村に着いたら、あとはバスで約25分で、お待ちかねの遺跡に到着です!
4月〜11月の乾季がオンシーズンです。気温は南半球の為、日本とは夏冬が逆転します。特に5〜9月は朝方や夜、山岳部は最低気温が5度を下回りかなり冷え込みますので、マウンテンパーカなど、防寒具をお忘れなく!
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見張り小屋から最高の写真撮影を!
遺跡の入り口からまず急な階段を登り、辿り着くのがこの見張り小屋。麓からは決して見えないマチュピチュの全貌が、突然目の前に広がり、驚きと感動が押し寄せます。雑誌などでも良く目にする、後方にワイナピチュがそびえるこのカットは見張り小屋からのもの。ここではしばらく時間を使い、荘厳な遺跡の全体像を目に焼き付け、そして素晴らしい記念撮影を!できれば遺跡オープンの6時に合わせて来ていただきたいです。朝日に照らし出されるマチュピチュは一番美しく神秘的。ラピュタの見本にもなった空中都市は、本当にこの世のものではないかのような存在感を放ちます。
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おすすめの見どころ
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インティワタナ
「インティワタナ」とはインカ時代のケチュア語で「太陽をつなぎ止める石」を意味します。石の角は東西南北を向いており、日時計の役割をしていたという説が。また、ここはパワースポットとして有名。石に手をかざすとエネルギーを得ることができると言われています。
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太陽の神殿
「剃刀の刃一枚通さぬ」と言われる石組の技術が、こんなにも高い所に築かれていることに感嘆するマチュピチュ遺跡。遺跡の中でも曲線が美しい石造りの「太陽の神殿」は技術的に注目されています。冬至と夏至には、東側の2つの窓から差し込む陽光で儀式をしていたとの説もあります。
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見張り小屋の裏手
隠れたおすすめ撮影スポットが、遺跡がほとんど見えなくなるくらい見張り小屋の後ろに下がった場所。ここにはリャマがたくさんいます!ワイナピチュを背景に、岩場に豊かに茂る草と、のんびり寄り添うリャマの、穏やかな風景はなんとも素敵な1枚になります!
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おすすめの見どころ
マチュピチュの風景の一部ワイナピチュは登山することができます。7~8時に200人、10~11時に200人の1日わずか400人のみが入山可能、事前に予約が必要です。見張り小屋の近くに登山口があり、この場所からですとワイナピチュの頂上まで標高差は300mもありません。しかし、安全柵もないせまい階段を上っていくため、その道のりは用意ではありません。体力面・安全面、自己責任で気をつけなければいけません。しかし頂上に辿り着いた者だけが見ることのできる、圧巻の光景が待っています。驚くことに頂上にもインカの遺跡が。そして眼下にはマチュピチュ遺跡、村から遺跡までのジグザグ道、アマゾン川へと続くウルバンバ川と、雄大な世界を上から見下ろすことができ、その達成感は素晴らしいものです。
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ベルモンド サンクチュアリ ロッジ
マチュピチュ観光には、早朝から遺跡を訪れることのできるマチュピチュ村に滞在がおすすめですが、この「ベルモンド サンクチュアリ ロッジ」は特別です、なんと遺跡の入り口から徒歩約10分、遺跡に隣接している唯一のホテルです。ひっそりとした山の中の高級リゾートは、マチュピチュ滞在をより特別な思い出に。ホテルの農園で栽培された新鮮なペルー料理のレストラン、マッサージメニューのあるスパと、サービスも充実しています。神聖な遺跡の側で、最上級の癒しの時間を。
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マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)
遺跡の麓、通称「マチュピチュ村」の正式名称は「アグアス・カリエンテス」と言います。現地の言葉で「熱い水」を意味しており、温泉があることでも有名な村です。人口約3000人のこの小さな村は、半日もあれば歩いて回ることができます。村の中心部アルマス広場周辺や、駅周辺の線路の脇にはレストラン、カフェ、お土産屋が軒を連ね、観光客が過ごすのに不便はありません。水着を着用して入る温泉にも是非記念に入ってみましょう。温泉や線路沿いの風景など、なぜか懐かしい気持ちになるこの村、実は初代の村長は日本人の野内与吉さんという方なのです。村にホテルを作り、川の氾濫による災害が起きた際には、復興に尽力されました。ノスタルジックな雰囲気に浸れる小さな村、時間がある方はゆっくりと散策を!
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見張り小屋から最高の写真撮影を!
かつてインカの首都だった「クスコ」は、インカの石積みの建物とスペイン風のコロニアルな建物が共存する、情緒溢れる街並。ペルーの他の街にもインカとスペインの混じり合った独特の景観は多々目にする事ができますが、ここクスコほど、インカの名残を強く感じられる場所はありません。ペルー旅行者の多くがこの街に魅了されています。
クスコは標高約3,400m、マチュピチュよりも高い場所。高山病に気をつけ、ゆったりと行動しながら、インカ帝国の首都として繁栄した、面影を追ってみましょう。 -
おすすめの見どころ
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アルマス広場&カテドラル
インカ時代、重要な建造物が集まっていたこの場所は、スペイン人に征服され、スペイン人達の持っていた武器になぞらえ、スペイン語で武器を意味する「アルマス」広場と名付けられました。
現在では、広場の大聖堂の前には、インカ皇帝パチャクティの像が輝きながら佇んでいます。レストランやカフェが集まる、平和な市民の憩いの場となっています。 -
サント・ドミンゴ教会
スペイン人が建てたこの「サント・ドミンゴ教会」は、元々インカ時代の「コリカンチャ=太陽神殿」として神聖な場所でした。スペイン人は神殿を破壊し、土台の石組を利用して教会を建造。マチュピチュ遺跡を造らせたと言われている皇帝パチャクティにより建てられたコリカンチャ。この場所へ来ると、破壊を逃れたマチュピチュ遺跡の価値をより強く感じます。
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サクサイワマン
クスコの街はピューマの形に造られたという説があります。この遺跡「サクサイワマン」はその頭部に位置しています。 遺跡は城砦、宗教施設、など諸説がありますが、未だ謎に包まれています。破壊された部分もありますが、大部分の遺跡は残っています。また、遺跡の上から見渡す事のできる、茶色屋根のクスコの街並みは、素朴で大変美しく、必見です。
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12角の石だけじゃない!13角、14角も!
「剃刀の刃一枚通さぬ」と言われるインカの石組み。それを分かりやすく感じることのできる有名スポット「12角の石」。「宗教美術博物館」の外壁にあります。近くに行くと誰かしら写真を撮っているので迷う事はありません。有名なのは12角ですが、実は他にもあるのです。宗教美術博物館の裏側には、「13角の石」、南西側のエラヘス通りには「14角の石」があります。せっかくなので3つとも見学しましょう!
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毎年6月24日開催!インティ・ライミ(太陽の祭)
スペイン人に滅ぼされたインカ帝国。その祭りが現在に残っているだけでロマンを感じずにはいられない、世界的に有名な祭り「インティ・ライミ」。「インティ」とはケチュア語で「太陽」。太陽神に収穫を感謝する祭りとして、太陽が出ている時間が一番短い冬至の日に行われていたと言われている。インカ帝国の崩壊後、秘密裏に続けられていたこの祭りは、1944年に正式に復活することになる。現在でも毎年冬至より3日後の6月24日を本番に開催されている。1週間前からアルマス広場で早くもパレードが始まる。しかしまだまだ序章である。2日前の6月22日になるとパレードの質もあがり、観光客の数も増えます。アルマス広場での前夜祭は、ライトに照らされたカテドラル、フォルクローレが流れクルクルと舞う女性たちが大変幻想的です。本番の6月24日には、コリカンチャ、アルマス広場を巡り、最後の舞台「サクサイワマン」では、見るもの全員がインカの神聖な空気に飲み込まれます。