アルプスを代表する高級リゾートサン・モリッツから次々と変わる車窓風景が魅力のベルニナ急行でイタリア領の街ティラーノへ!
エンガディン地方を中心に路線網を持つレーティッシュ鉄道が運行する特急列車、特急車両(パノラマ車両)の総称「ベルニナ急行(Bernina Express)」。スイスを代表する観光列車で区間は、クール、ダヴォス・プラッツ、サン・モリッツからイタリア領ティラノまでですが、クール、ダヴォス・プラッツ、サン・モリッツ間は氷河急行と路線が重複しているので、一般的に、今回紹介している「サン・モリッツ〜ティラノ間」がベルニナ急行として認識されています。サン・モリッツからティラノまでは約2時間15分ほどですので、日帰りでもお楽しみいただけます。大自然の絶景満載&次々と見えてくる文化の違いを感じとれる街並が人気の理由です。
なだらかなベルニナアルプスの中で、唯一の4000m級の名峰「ピッツ・ベルニナ」。その美しい尾根は世界中のアルピニスト達から絶賛されています。
そのピッツ・ベルニナやベラヴィスタなどベルニナアルプスから発生した氷河が「モルテラッチ氷河」です。サン・モリッツを出発してほどなく右側に見えてきますので、右側の座席がおすすめです。
バッハアルプゼーは、天気の良い日にはユングフラウ3山が湖に映り込む絶景を楽しむことのできる山上湖です。グリンデルワルトからゴンドラを利用してフィルストに上がり、そこから徒歩約50分の地点に位置しています。一面に咲き誇るお花畑は夢のように美しいです。春〜秋にかけてハイキングをお楽しみください。
モルテラッチ氷河を通過するとすぐに、同じく右手に見えてくる湖「ラーゴ・ビアンコ」。「白い湖」という名の通り、氷河から溶け出る堆積物の影響で絵の具のように少し白さのあるエメラルドグリーンです。自然界の生み出した奇跡の色合いはため息が出るほどの美しさです。湖畔にはハイキングコースがありますので、お時間のある方は、オスピツィオ・ベルニナ駅で降りて、次のアルプ・グリュム駅まで歩きながら、輝く湖をお楽しみください。
名峰ベルニナアルプスに囲まれ、美しい湖が点在する穏やかな風景が美しい、エンガディン地方の中心地「サン・モリッツ」。澄み切った空気と、晴天率に恵まれたこの地は世界中から人々が集まり、世界遺産にも認定されたアルプスを代表する山岳高級リゾートです。駅のすぐ目の前に広がるサン・モリッツ湖には、周囲に遊歩道があり散歩をお楽しみいただけます。水面にアルプスの山々反射し幻想的な絶景が広がります。夏には高台のホテルで風景を眺めながらのんびりと過ごしたり、ハイキングに出かけたりと時間に追われず優雅に過ごしたい大人のためのリゾートです。冬にはスキーリゾートとしてより活気を増し、世界中から多くの人々が訪れます。
「アルプスの画家」と呼ばれた、ジョヴァンニ・セガンディーニの作品が展示されている「セガンディーニ美術館」。歴史ある石造りの円筒型の建物が独特の佇まいを醸し出しています。この美術館は高台に建っているため、作品だけでなく、サン・モリッツ湖の美しい姿を眺める事ができます。
サン・モリッツから約2時間15分、日帰りでも行くことのできる、イタリアの街「ティラーノ」。路面電車が街中を行き交い、鉄道好きにはたまらない場所です。小さな街ですが、繊細なルネッサンス様式の建造物や「マドンナ聖堂」など、イタリアの風を感じる事ができます。またピザ、パスタ、ジェラート等、イタリアを代表する食事ができるお店が並んでいますので、スイスとは趣向を変えたお食事を楽しめます。
私達日本人のスイスのイメージと言えばなんといっても「アルプスの少女はハイジ」!のどかな風景に、ハイジのおじいさんの家、鈴を首にかけた大きな牛、ヨーゼフのようなセントバーナード犬。あの光景に実際に身を置く事ができるのが、ハイジの物語の舞台の村「マイエンフェルト」。牧草地も街並も、アニメで見たあの世界が広がります。文化は違えど誰もが懐かしいと感じ、優しい気持ちになれるこの村へ、是非足を運んでみてください!
スイス最大の都市チューリッヒはスイス経済や流行の中心であり、美味しいレストラン、可愛らしいお土産屋さんが多数集まっています。アルプス山脈観光の拠点都市ですが、滞在して観光することをおすすめします!ショップが充実しているだけでなく、チューリッヒ湖や、川幅の広いリマト川をはさんで広がる旧市街の街並みは、まるで水に浮くおとぎ話の中の街のよう。お買い物をしながら歴史的な教会巡りなどをお楽しみください。湖と川の景観美、そして溢れる街路樹、たいへん心地よい時間をお過ごしいただけます。