マレーシアのGrabタクシーを1発理解!在住者がMyCarとの違いと登録方法・メリットをご紹介
マレーシアの観光地といえば、ブルーモスク、ピンクモスク、バトゥ洞窟、ツインタワーなど色々ありますが、どこへ行くにも便利なのが「Grab(グラッブ)」という配車サービスです。日本のタクシーのように高くないので気軽に活用できますし、旅行者の方も日本でアプリを取得してくると到着後スムーズに活用できとても便利。不安といわれていた東南アジアのタクシー事情を、一気に解決してくれます!
マレーシアの配車アプリ「Grabタクシー」とは
「Grab(グラッブ)」とは、アプリで自動車を呼ぶことが出来る配車サービスです。マレーシアには、もちろん日本同様メータータクシーもあります。マレーシアだけでなく、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、カンボジアと東南アジア8ヶ国で使用ができ非常に便利です。
公共交通機関が発達していない東南アジアでは、ドライバーと交渉しタクシーを利用することが一般的でしたが、このアプリさえ持っていれば値段交渉やぼったくりの心配無用。事前に料金が表示されるのでそれに納得した際のみ予約することが出来ます。また、現金だけでなくクレジットカードの登録ができるのでドライバーさんとお金のやりとりをする必要もありません。
「Grabタクシー」の使い方
「Grabタクシー」のアプリインストールとアカウント登録方法
Grabの使用方法について説明します。まず日本でGrabアプリを取得。まずはアカウント登録となりますが、フェイスブックやグーグルアカウントと連携することもできます。一番簡単な方法は、携帯番号の登録です。
アカウント情報の入力が完了すると、携帯番号宛にSMS(電話番号でのメッセージサービス)が届きます。4桁の数字が書かれているので、その4桁のアクティべーションコードを入力すると登録完了です。海外でのSMSはお金がかかるため、日本でのアプリ取得をオススメします。クレジットカードの登録は、Grab対応エリアのみ可能ですので、必要な方は現地に到着してから登録しましょう。
Grabタクシーのアプリでタクシーを呼ぶ手順
- 出発地点、目的地を入力
- 車の種類と候補を選ぶ
- Bookボタンを押してタクシーを予約
- 到着を待ち乗り込む
- 支払いをして下車(クレジットカードの場合は下車のみ)
- 降車後にドライバーさんの評価を付ける
それでは、早速アプリを使っていきましょう。
1. 出発地点、目的地を入力
まずは、出発地点と目的地を入力します。位置情報をオンにしていれば、出発地点は自分が今いる地点付近に設定されます。目的地は行きたい場所の綴りをいれると候補が表示されます。大きなモールなどは複数のエントランスが出てくるので、具体的な現在地を指定しましょう。
目的地を選択する際、正式名称でなければ検索されない場所もあるので要注意!例えば、日本語では「ピンクモスク」と呼ばれていても検索の時には「putra mosque」と入力しないと出てこないのです。
2. 車の種類と候補を選ぶ
次に、車の種類と候補を選びます。
・「Just Grab」→自家用車使用の一般ドライバー+タクシードライバー
・「Grab Car」→自家用車使用の一般ドライバー
・「Grab Car Plus」→少し高級車かつ、お客様からの評価が高いドライバーさんのみがきます(値段も通常のGrabより値上がりします)
「GrabCar Premium」は料金があがりますが、車種が限定されており良いクラスの車のみ。また人数が4人以上や荷物が多い場合は、「GrabCar 6seater」 を選択すると安心です。各車ごとの値段が表示されていますので、確認してから車種を選択しましょう。
3. Bookボタンを押してタクシーを予約
Bookボタンを押すと予約完了。近くにいるドライバーを確認し、予約完了した時点でドライバーの顔写真、名前、車のナンバー、色、評価などが表示されます。
4. 到着を待ち乗り込む
予約をした後は、到着を待ち乗り込むだけです。ドライバーの現在位置や到着予測時刻も地図内に表示されますので安心です。到着の際にはドライバーから「Your driver has arrived.(運転手が到着しました)」 という メッセージが届きますので、車体のカラーやナンバーを確認し乗り込みましょう。
5. 支払いをして下車(クレジットカードの場合は下車のみ)
到着後、クレジットカードの方はそのまま降車、現金払いの方はアプリ掲示された料金を払って終了です。有料道路に乗った際はアプリ表示金額から更に追加されます。高速道路の通行料金は、2〜3リンギット(約25~50円)ほど。
6. 降車後にドライバーさんの評価を付ける
降車後にドライバーさんの評価をつけます。5つ星なら5つ星、なにか改善点があれば4つ星3つ星などをつけ理由を選択します。以上のたった6ステップで、ドアtoドアで目的地まで行くことができます。
街中のタクシーと「Grabタクシー」はどっちが使いやすい?
最初にも記載しましたが、マレーシアにも通常のタクシーが走っています。観光地や空港でも「タクシー?」と声をかけてきますが、個人的には、英語が流暢であるか土地勘があって適正価格が分かる方以外はGrabをオススメします。
旅行者こそグラッブがオススメの理由
- 英語力が乏しく目的地が明確に伝わらない可能性がある。
- 値段交渉が妥当か分からない。
理由の1つめとして、ドライバーとうまく英語でコミュニケーションが取れず目的地を明確に伝えられない可能性がある、ということです。実際に、筆者は似たようなホテル名の全く別の場所に連れていかれたことがあります。
2つめの理由は、値段交渉が妥当か分からない。特に観光客だと分かるとぼったくられる傾向にあります。もちろん全員ではありませんが…。
英語が堪能かつ土地勘のある場所以外では、Grabをオススメします。ただし雨やラッシュの時間帯になるとGrabの値段は一気に跳ね上がるのでご注意ください。同じ場所に行くにも2倍近くかかることもあります。
その場合、街中のタクシーの方が安い場合も。街中のタクシーでも適正価格でやってる方もいますし、やはりプロなので道をよく知っています。混んでいる時間や道を避けてスムーズに目的地に連れてって貰ったことも何度もあるので、ご自身で判断して使い分けてみてくださいね。
街中のタクシーは言い値を変えてくる⁉
実際、マレーシアに来たばかりの頃にある場所からレストランまで行きたく声をかけられたタクシーに乗ったのです。値段は?と聞いたら、「フォーティーン」と 言ったのでまあいいかと思って乗りました。降りる際に14リンギット(約360円)を払おうとすると、「フォーティ」と 言ってきたのです。
いや、フォーティーンって言いましたよね?いや「フォーティ―だ」の 一点張りで仕方なく40リンギット(約1,000円)払った苦い思い出があります。15分ほどの距離ですから、14リンギット(約360円)が妥当なのが今なら分かりますが…。
「Grabタクシー」とマレーシア発の配車アプリ「My Car」との違い
街中タクシーよりGrabをオススメとご紹介しましたが、実はマレーシアには配車アプリがいくつか存在します。1番有名なものが「Grab」、2番目がマレーシア発の配車アプリ「My Car(マイカー)」という配車アプリです。My Carも 使用方法は、Grabとほとんど同じですが、大きな違いが3つあります。
- Grabより安めの料金設定
- ドライバー登録者数がまだ少なく、車が捕まりずらい。
- 支払い方法が現金とクレジットカードのみ
1.My Carのほうが、Grabよりお安い料金設定となっています。同じ時間帯に同じ場所を設定してみると、9リンギットほど差がありました。(約20分の距離。Grab →21リンギットMy Car→12リンギット)
2.ドライバーの登録者がGrabに比べると、まだ少ないので利用者もGrabほど多くはありません。
3.支払い方法が現金とクレジットカードの。Grabは、Grab pay(電子マネー)という選択肢もあり、Grab payでの支払いにするとポイントの還元率がよいので、ポイントを貯める理由でGrabを選ぶ方も多いのかもしれません。
在住者はまず、「My Car」で 最初に探します。見つからなければGrabに切り替える方も最近は増えてきました。My Carも勢力を拡大してきていますので、ドライバーさんの登録者数が増えもっと車が捕まりやすくなることを祈ります。
「Grabタクシー」は荷物が多い人や子連れにオススメ
Grabタクシーは、荷物が多かったり時間を有効活用したい方、子連れの方にオススメします。マレーシアでは、Grabも安いですがバス(片道1リンギットほど)や電車(片道2リンギットなど)など様々な交通手段があります。ただ電車やバスは本数が少なかったり、日本のようにエスカレーターがどこにでもあるわけではないので、荷物が多い方やお子様連れには不向きの場合もあると思います。
Grabタクシーはドア toドアでどこへでも連れていってくれる便利なツールなので、ぜひ活用してほしいと思います。また東南アジア各国で使えるので一回登録しておけば他の国の旅行でもすぐに使用できますよ!カンボジアやタイ、ベトナムなどでは、車種選択の際に車だけでなくトゥクトゥクやバイクも選択できるんです。
マレーシアの「Grabタクシー」まとめ
以上、東南アジアで便利な配車アプリ「Grab(グラッブ)」の登録方法や使い方をご紹介しました。2018年以前はUberもありましたが、東南アジアのUber事業をGrabが買収したため、マレーシア初め東南アジアでUberは今は使用できません。
使い勝手のよいGrabですが、ドライバーさんは自家用車を使ってお客さんを乗せています。車内での飲食や濡れた衣服で乗るなど、ドライバーさんの愛車を汚してしまうことがないように気を付けましょう。
またマレーシアは親日国かつ、おしゃべり好きなドライバーさんも多く、マレーシアのことや美味しいお店などを教えてくれる方も多いです。そんな会話も旅の醍醐味ですよね。お得で便利なGrabアプリを活用し、マレーシア旅行を快適に楽しんでくださいね!