パリのレンタルサイクル「ヴェリブ(Velib’)」は観光の強い味方!利用方法教えます
パリ観光は断然レンタルサイクルです!日本と異なりパリのメトロにはあまりエスカレーターを設置している駅がありません。正直言って疲れ果てます。「ああ、自転車さえあれば!」と叫びたくなった時、パリでレンタサイクルしちゃいましょう。その名は「ヴェリブ(Velib)」。これさえ借りればパリ観光はもっと楽しくなります。
一度使えばメトロより快適!フランス・パリのレンタサイクル「Vélib’」とは?
パリのメトロは階段がきつすぎる
コンパクトな街の中に、世界遺産がびっくりするほどたくさん存在する花の都・パリ。パリ旅行を計画中の皆さんは、どんな観光ルートを考えていますか?
観光スポット同士が徒歩圏という場合以外、ほとんどの観光客がメトロを使っています。パリのメトロ駅は日本同様、エレベーターやエスカレーターが便利な場所にある・・・と思っていませんか?
パリのメトロは階段が圧倒的に多い!そして構内が広い!メトロの乗車時間そのものより、階段だらけの構内の移動に時間がかかり、疲れ果ててしまいます。そんな時思わず
「あーあ、パリでレンタサイクルできないのかなあ」
という言葉が口から出てしまうに違いありません。はい!そう来ると思いました!すぐに自転車をレンタルしましょう!
もちろん、パリにもあります。あるというよりも、パリジャンにとっては、とても一般的。皆さん頻繁に使っているようです。もちろん観光客利用もウェルカム!
パリのメトロの駅は階段がきつすぎる
パリ市のレンタサイクル「ヴェリブ(Velib’)」
パリ市のレンタルサイクルは「ヴェリブ(Velib’)」と言います。
vélo(自転車) + libre(自由な) = Vélib’
という言葉の組み合わせで生まれたサービスで、なんと24時間365日利用可能!しかも低料金で利用できるため、またたく間にパリジャンの間に定着しました。
ちなみに、フランスはストライキが多発する国。労働環境の改善にパリ交通公団など交通に携わる機関や企業の人たちが仕事をボイコットすることが年に数回もあり、その時はメトロや電車、バスまでもが一斉に止まることがあるのです。そんな時の移動にとても役に立ってくれます。
パリのストライキについては下記の記事を参照してください。
「ヴェリブ(Velib’)」の使い方
「ヴェリブ」はどこにあるの?
今回は、一度使うと手放せなくなる「ヴェリブ」の使い方をしっかりとお教えします!
「ヴェリブ」があるのは自転車駐輪場「ステーション」。駐輪場はパリ市内にたくさんあり、現在もどんどん増殖中です。さらにどこの「ステーション」でレンタルしても良いし、返却しても良いという活気的で自由な仕組みなので、乗りたい時に借り、返したい時に乗り捨てられます。
例えば夕方食事に自転車で出かけ、ちょっと酔っぱらってしまったのでタクシーで帰ろう、ということが自由にできてしまうというわけで、自分の自転車で移動するよりはるかに気軽。
パリとその周辺では、ステーションが1,700か所以上設置され、23,000以上の自転車が常に用意されています。これは300メートル歩けばステーションがあるという計算に!
予めスマホにアプリをダウンロードしておけば、どのステーションに何台残っているかMAPとともに表示されるという素晴らしいシステムも、パリの日常に馴染んだ理由かもしれません。アプリはぜひ入れておきましょうね!
いやー・・・「ヴェリブ」のアプリ、便利!
ここでは特に有名な観光地にあるヴェリブステーションをピックアップしました。他にもたくさんあるので、乗る場所、乗り捨ての場所の計画をうまく立てながら、レンタルしてみてくださいね!
◆エトワール凱旋門のそば:1 RUE ARSENE HOUSSAYE,75008 Paris
◆ルーヴル美術館のガラスのピラミッドのそば:186 RUE SAINT HONORE,75001 Paris
◆マドレーヌ寺院前:04 PLACE DE LA MADELEINE, 75008 Paris
◆エッフェル塔のそば: 85 AVENUE BOSQUET 75007 Paris
詳しくは公式サイトを要チェック:http://www.velib.paris
誰もが知っている有名観光地には絶対にあります!
「ヴェリブ」の借り方
「ヴェリブ」を借りるのはとても簡単!自転車を借りたいステーションに行き、ステーションに設置してある自動登録機ボルヌ(Borne)に表示される指示に従って、借り手である自分の情報を登録していくのみです。ただし、登録前にどの自転車を借りるか決めておきましょう。
◎自転車チェックポイント!
・タイヤにどれくらい空気が入っているか?
・ブレーキの利き具合
※ステーション内にサドルが逆向きになっている自転車があります。これは故障中!サインです。なんとボルヌは言語が選べます。日本の解説もあり安心!
◎入力項目
・レンタル期間:1日~7日
・レンタル料金:1日 €1.7・7日 €8 プラス保証金€150をICチップ入りのクレジットカードで支払う※期間内に自転車を返さないと、€150引き落とされるので注意!
・すべて入力が終わり支払いを完了すると「RETIREZ CARTE」と表示されるので、カードを抜いてOK
・レンタル用の4桁の暗証番号を入れる(自分の好きな番号でOK)。利用期間中忘れないように!
・自転車をその場でレンタルする場合は「1」を入力。暗証番号を入れて借りたい自転車のスタンド番号を押す
・自転車をチェックし、問題があった場合は返却できます。2分後に違う自転車のレンタルが可能です
パリのいたるところにあるヴェリブステーション
ヴェリブの自動登録機ボルヌ
電動アシスト付き自転車もある
街中をすいすーいっと走れる「ヴェリブ」。これまでは「モンマルトルの丘」付近の坂道の多い場所だけは、自転車は厳しいな・・・と思っていたところ、2018年に電動アシスト付き自転車も導入されました。全体の自転車の3割は電動アシスト付き自転車です!・・・ただし、かなり重いので扱う際は注意してください。
グリーンは電動アシストなし「ママチャリ」仕様
ヴェリブの返却方法
借りる際に色々登録したので、返却は拍子抜けするほど簡単。
ステーションの空いているスタンドに、自転車をはめこみ、正常にロックできれば電子音とともにランプが赤から緑に変わります。これで完了!
ただし、ここできちんとロックができなければ、€150のデポジットが引き落とされてしまうので、必ず確認すること!また、せっかく時間内に返却したくても、スタンドに空きがない場合があります。そんな場合は、ボルヌの最初の画面で1を選択し、登録ナンバーを入力すれば、レンタル時間を15分延長してくれます。そのステーションから近いステーションの空きスタンド数も表示されるので、安心です。
決まった返却時間に返さないと、デポジットが引き落とされてしまう・・・
日本と違う!フランスの自転車交通ルール
借りるのも返すのもとても簡単なパリのレンタサイクル「ヴェリブ」。軽快に走って楽しく観光や買い物を楽しみたいものです。
ただし、フランスは日本よりも自転車の交通ルールが厳しく、車と同じ扱いになっています。
◆パリの歩道は 自転車の走行は禁止。歩道を走った場合、罰金を取られます。自転車は車道の右側を走るよう義務付けられていて、自転車専用道路が設けられている場合もありますが、バスと共用の場合が多く、バスが並走すると自転車に慣れていない人は恐怖を感じるはず
◆ 一方通行の道路はたとえ自転車でも逆走禁止。一部自転車のみ許可されている同道路もあり
◆夜は必ずライトをつけること!
◆2台並列走行は厳禁!2台で走る場合は縦に1列で走ること
※ヴェリブのライトは常に点灯し、蛍光板もついているので、ライトについては心配しなくても大丈夫です
「ヴェリブ」でパリを自由自在に駆け回ろう!
自由っていいなあ・・・
お土産探しなどショッピングがメインの街歩きは、店から店へ一直線に動けるレンタル自転車「ヴェリブ」が便利!移動中も自転車の籠に荷物が入れられるのもありがたいですね。日本でも同じことですが、自転車を降りる際は荷物を持って盗難に注意しましょうね。 やっぱりパリは楽しい!そして、美しい!行きたい時が、行き時です。 パリのツアーがびっくりするほど安いトラベル・スタンダード・ジャパンなら、旅費の貯金を真剣に考えなくても、「行きたい!」と思った時に飛べるツアーラインナップ。 いつでもお気軽にご相談くださいね!