青の洞窟だけじゃない!イタリア・カプリ島の観光・見どころと楽しみ方
イタリアのカプリ島は世界的に人気。日本人には「青の洞窟」ですが、イタリア二大リゾートのひとつであり、古くからイタリア人やヨーロッパ各国のセレブたちにとっては、カプリ島で過ごすバカンスはある種のブランド。他の観光スポットはもちろん違う楽しみ方もたくさんあるんです!そんなカプリ島の観光スポットを完全網羅しました!
- カプリ島には青の洞窟しかない?
- イタリア2大リゾートのひとつ「カプリ島」
- ヨーロピアン憧れのリゾート地・カプリ島の歴史
- カプリ島の歩き方
- ①マリーナグランデ(Marina Grande)
- ②カプリタウンのケーブルカー駅(Funicular Cable Car Station)
- ③ウンベルト1世広場(Piazza Umberto I)
- ④マリーナピッコラビーチ(Marina Piccola Beach)
- ⑤アウグスト カプリ庭園(Giardini di Augusto)
- ⑥天然のアーチ(Arco Naturale)
- ⑦ジョヴィス邸(Villa Jovis)
- ⑧モンテ ソラーロ(Monte Solaro)
- ⑨ヴィラサンミケーレ(Villa San Michele)
- ⑩青の洞窟(Grotta Azzurra)
- カプリ島 完全観光MAP
- カプリ島は見る場所が多すぎる!だからこそカプリ島泊のアレンジできるツアーを選ぼう!
カプリ島には青の洞窟しかない?
最近は本家本元のイタリア・カプリ島だけではなく、世界中に「青の洞窟」なる景勝地が増えたため(日本にもある!)「本物の青の洞窟ってどこにあるんだっけ?」なんていう人も多いのでは?
本家本元の青の洞窟はイタリアの南、ナポリ湾に浮かぶカプリ島にあり、毎年多くの観光客が訪れます。しかし、本来この島は「青の洞窟」を見るためだけの島ではなく、イタリア2大リゾートと呼ばれる高級リゾート地のひとつ。ヨーロッパのセレブにとってはこの島で過ごすバカンスはある種のブランドのような価値があるのだとか。
カプリ島まで来て青の洞窟だけ見て帰るなってもったいない。日帰りツアーを考えている人は、ぜひこの記事を読んで、考え直してみては?休暇を過ごすことにかけては日本人よりはるかにうまいイタリア人やヨーロピアンを真似て、カプリ島にゆっくり滞在してみましょう。
もちろん青の洞窟は抑えつつ、他の絶景スポットやカプリ島の街を楽しみ、素敵なホテルでのんびり。それこそが本物の「休暇」ですよね~。
とはいえ、絶対に外せない「青の洞窟」
イタリア2大リゾートのひとつ「カプリ島」
イタリアは社会人でも、お店を経営している人でも8月に「バカンス」という1ヶ月の長期休暇を取ります。実に羨ましいですね!海外旅行に行くイタリア人もいれば、国内旅行に出かけるイタリア人も多く、別荘のある場所へ出かける人も多いのです。
カプリ島は、北イタリアのコモ湖と並ぶ、イタリア2大リゾートに数えられ、多くのイタリア人が別荘を持つ場所。夏はイタリア人バカンス客と、イタリア以外のヨーロッパからやって来るバカンス客で、東京の千代田区程度しかない広さのカプリ島の人口が一挙に増え、賑やかになります。
しかしイタリア人はなぜカプリ島に別荘を持ちたがり、ヨーロピアンはカプリ島の高級リゾートで過ごすことを望むのでしょうか。それには、この島の歴史に深い関係があります。
やっぱバカンスはカプリじゃね?自慢できるし・・・と言っております。多分
ヨーロピアン憧れのリゾート地・カプリ島の歴史
カプリ島は世界最古のリゾート地ではないのか?と囁かれています。その歴史は2000年前にさかのぼります。
最初にこのカプリ島にほれ込んだのは初代・古代ローマ皇帝ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス・アウグストゥスその人。ティレニア海に浮かぶこの美しい島を「甘美な快楽の地」と呼び自身が所有していたイスキア島と交換して手に入れた島だと言います。2代皇帝ティベリウスにいたっては、7000平方メートルを誇る「ジョヴィス邸(Villa Jovis)」をはじめ、別荘を12軒も建てます。その後、26年間愛するカプリ島に住み続け、なんとこの小さな島からローマ帝国を統治していたのだとか!
12軒の別荘のうちのひとつ「ジョヴィス邸」は、今も遺跡としてカプリ島に残っています。世界的なリゾートブームは20世紀半からはじまったと言いますが、とんでもない!カプリ島は2000年以上も前から、ロイヤルリゾートであり、景勝地でした。歴史も、景色もスケールが桁違い。
「ローマ皇帝のロイヤルリゾート」だったというブランド力にイタリア人や世界中のセレブたちが食いついた、という訳。まさに「キングオブリゾート」ですね!
紀元前にカプリ島にはまった2000年前のリゾート大先輩が、モノ申しております
ローマ皇帝が建てた2000年以上前の別荘が未だ残るカプリ島
カプリ島の歩き方
カプリ島は「カプリ」と「アナカプリ」の2つの町から成る小さな島。マリーナグランデからケーブルカー(フニコラーレ)で登ったエリアが、美味しい絶景レストランやバー、高級ショップが並ぶカプリタウン。そしてカプリからバスで約15分ほどいくと、静かな別荘地アナカプリです。
青の洞窟、ヴィラ・サンミケーレ、モンテソラーロなどの有名観光スポットは、ほとんどアナカプリ側。賑やかなリゾート的雰囲気を求める人は、マリーナグランデ近くやカプリタウンへ。そして地元カプリの雰囲気と、別荘地の完成さを求める人はアナカプリに泊まります。
カプリ島の玄関口 マリーナグランデ
まずはカプリ島にやって来た人が必ずたどり着くマリーナグランデ。青の洞窟行きへの船、カプリ島を一周する観光船、カプリタウンに行くケーブルカーの駅、バス乗り場、お土産屋さんに、シーフードレストランなどなど活気でいっぱい。他の場所への移動のため、そして食事がてらのお土産探しのためなど、カプリ島滞在中に何度もお世話になる場所です。
ナポリからやって来る船もこちらに到着
島の入り口でありながら寛げるレストランやビーチクラブ(海の家)も!
所在地:Marina Grande, Isola di Capri
ケーブルカー「フニコラーレ」で行く高台のカプリタウン
マリーナグランデからの移動はケーブルカー「フニコラーレ」!
絶景を眺めつつ上がった終点がカプリ島の中心的な役割のカプリタウンです。ケーブルカーは15分おきに来るのでとても便利ですが、カプリ島のバカンストップシーズンである8月は、通勤電車並みに混むので気を付けて。この駅は降りた瞬間から素晴らしい眺望!しばしマリーナグランデを見下ろした景色をご堪能あれ~!
そしてなんといっても、このカプリタウンはコンパクトながら何でもそろいます。ブランドショップ、絶景レストラン、バー、クラブ・・・夜遊びやお酒が好きな人は、カプリタウンのホテルに泊まると楽しそう。
フニクリ♪フニクラ♪ふにっくりっくら~♪
駅からの景色が素晴らしい!カプリタウンの可愛い街並み
住所:Via Armando Diaz, 4, 80073 Capri Na
営業時間:6:30~20:30
料金:€2
ウンベルト1世広場
ケーブルカー「フニコラーレ」のすぐ目の前にあるのは、カプリタウンエリアの中心部「ウンベルト1世広場」。広場に面した階段を登るとすぐにアラブ風バロック様式建築「サント・ステファノ教会」が見えます。この界隈のシンボル的存在です。
世界中から来た観光客が、街の美しさに見とれ写真を撮ったり、ジェラートを食べて休憩。とにかく賑やかな広場ですが、ケーブルカーの終電20:30を過ぎると、急に静かになります。店仕舞いも日本より遥かに早く、特にバカンスシーズン以外に行く人は夕食をくいっぱぐれるようなことのないよう、早めの夕食を心がけましょう。
いつも賑やかなウンベルト1世広場
住所:Piazza Umberto I , Isola di Capri Na
静かでリゾートムードたっぷり!マリーナピッコラビーチ(Marina Piccola Beach)
マリーナグランデのちょうど反対側にあたるビーチ。「マリーナ ピッコラ」の名前の通り、小さくてかわいらしい入り江です。カプリ島のバカンストップシーズンはパラソルの花が咲き、おしゃれで素敵なレストランがオープン。シャワーやロッカー、ビーチチェア、トイレなど設備も充実しているので、1日中ゆっくりと安心して過ごせます。
公営のエリアもあれば、レストランが経営するビーチクラブも!お好きな場所にどうぞ!
セレブに人気のリゾート地カプリ島ですが、実はプライベートビーチを持つホテルがありません。その役目を果たしているのが、このビーチ。バカンスシーズンは朝食を取ったらすぐに出かけ、場所取りをしないとビーチベットの数が足りなくなるほどの人気です。ホテルの集まる、カプリ地区やアナカプリ地区からバスで簡単にアクセスできるのもうれしいポイント。
訪れる時期が泳げる季節でなくとも透明度の高い海を眺めながらシーフードやパスタなど、南イタリアの美味しい料理が食べられるレストランがあるので、ランチはぜひこのエリアで!
透明度の高い海と奇岩ファラオーネが生み出す絶景
住所:Via Marina Piccola, 80073, Capri, Island of Capri,NA
営業時間・料金など:店舗により異なる
海へと続くクネクネ道がすごい!アウグストカプリ庭園(Giardini di Augusto)
ウンベルト広場から徒歩15分。花で彩られた素晴らしい庭園です。なんといっても目玉は敷地内の展望台。奇岩・ファラリオーニがきれいに見えます。
絶景の展望台でのんびりと過ごしたい
カプリで最も美しい奇岩「ファラオーネ」もきれいに見えます
庭園から海に続くループ式の小路「ビア・クルップ」は上から見下ろすだけでも衝撃の美しさ!1900年頃にドイツの実業家アルフレッド・クルップが手掛けたもので、地中海に面する断崖絶壁の岩を削り作られています。棚田を見て「美しい」と感じる感情と似たような感覚に陥りますね!
目がぐるぐる回る・・・
住所:Via Matteotti, 2, 80076 Capri NA
入場料:€1
足がすくむほどのスリル!天然のアーチ(Arco Naturale)
海岸沿いには波の浸食で削られた天然のアーチや洞窟がたくさん見られるカプリ島ですが、海から約200mも上がった場所にも天然のアーチがあります。長い年月をかけ、風によって作られた自然の造形は鳥肌ものの感動。
どれだけの時間をかけてこれだけの穴が開いたのでしょう!?
覗き込むとこのスリル!足がすくみます~。
カプリタウンからは山道を歩き15分ほど。アップダウンのある道なので、スニーカーなどの歩きやすい靴で出かけてください。目の前にそびえる弓型のアーチの向こうに見える澄み切った青い海に、感動すること間違いなしですよ!
岩が作った天窓の向こうを行き交う船
住所:Via Arco Naturale, 80073 Capri NA
カプリ島の歴史そのもの!ローマ皇帝の別荘ジョヴィス邸
カプリ島でローマ帝国の政治を動かしていた、第2代ローマ皇帝ティベリウスの別荘のうちのひとつ。2000年以上も前の別荘が遺跡として残っているのは奇跡!今ある世界的リゾート地カプリ島のブランド力と礎を築いた場所とも言えます。
カプリ島北東部に位置する、標高334メートルのティベリオ山の山頂にあるため、カプリ地区中心部からは徒歩約1時間。坂道なので「ハイキング」の気持ちで行くべし!苦労した後に出合う2000年以上前の建物と、ローマ皇帝が見たはずの天下を手にしたようなその絶景の融合は、素晴らしいのひと言。カプリ島にはたくさんの絶景ポイントがありますが、さすが皇帝が選んだ絶景。どこよりも素晴らしい景観だと称える人も多いスポットです。
周囲に商店やコンビニ、カフェすらないため水は持参のこと!
紀元前にこんなに素晴らしい別荘を建てていたローマ帝国って、やはりすごい
住所:Via Tiberio, Capri, Naples, Italy
開場時間:9:00~13:00
休業日:毎月1日~15日は火曜/毎月16日~31日は日曜日・12/1~2/28
入場料:€6
モンテ ソラーロ(Monte Solaro)
モンテソラーロ(ソラーロ山)は高さ589m。カプリ島で一番高い山です。ここは「青の洞窟」の次に人気があるカプリ島の観光スポット。カプリ島の別荘地、アナカプリから1人用のリフトで15分の空中散歩を楽しんでいる間に到着します。あまりの景色の美しさと快適さに、歌いながら乗っている人も多く、お互い手を振り合ったりと和気あいあいの雰囲気。いや、旅っていいですねえ。
リフトの移動が一つのアトラクション。楽しい!
山頂からは遮るもののない360度の大パノラマが広がり、カプリ島全体が見渡せます。天気が良ければ、ベスキオ山、ソレント半島、アマルフィ海岸をも望み、1日中ここにいたいと思ってしまうほど!展望台の近くには、ローマ皇帝が誇らしげに「どう?俺様のカプリ島の景色は?」と自慢しているような像が建ち、彼を入れての撮影はマスト!
「きれいだろう?そりゃーそうさ。俺様が見染めた島だぜ!」と言っています…多分
モンテソラーロにはカフェやバーもあり、暖かい日は「海のカプリ」ではなく「山のカプリ」をまったりと楽しむのも素晴らしいリゾート体験になりそうです。
左下はアナカプリの別荘群。すごい数!
住所:80071 Anacapri NA
営業時間:9;30〜17:00(3月~4月9:30~16:00/11月~2月9:30〜15:30)
料金:リフト往復€12
ヴィラサンミケーレ(Villa San Michele)
カプリ島に12もの別荘を建てたティベリウス2代皇帝の別荘跡にひとつに、19世紀、スウェーデンの医師で作家のアクセル・ムンテが建てた邸宅。ムンテ氏はここに約10年暮らしましたが、2000年以上前の別荘跡に住んでいると、貴重な紀元前の彫刻も出てくるわけで・・・収集した美術品や調度品を集め美術館にしました。ブーゲンビリアの花が鮮やかな回廊なども、美術館というより、本当に「別荘」の雰囲気そのまま。
美術館を彩る季節の花々やツタなど、自然に埋もれたような造り
美術館を見終わったら、庭の東屋に近いテラスへ。さすが皇帝の別荘地だけに、カプリ島の素晴らしい光景をわがものにしたような眺望です。御影石のスフィンクスを入れて撮影するのが、ここでの定番です。マリーナグランデを行き来するフェリー、ベスキオ山などを堪能しましょう。
ローマ皇帝の気分でカプリ島を見下ろしてみて!
住所:Viale Axel Munthe 34, 80071 Anacapri, Island of Capri
営業時間:9:00~18:00(11月~2月9:00~15:30/3月9:00~16:30/4月・10月9:00~17:00)
定休日:なし
入場料:€5
何があっても外せない「青の洞窟」(Grotta Azzurra)
「青の洞窟だけじゃない」と書いておきながら、すみません・・・。やはり絶対に外せないのが「青の洞窟」でしょう(お調子者)。リピーターも多く、何度もこの神秘的な青い光に引き寄せられる旅行者が多数います。
カプリ島の断崖絶壁に開いた小さな洞窟の内部に船で入ると、水面から放たれる深い青色が真っ暗な洞窟内を照らし出し、この世のものとは思えぬ神秘的な空間が広がります。
かつてカプリ島を愛し、カプリ島に移り住んだローマ皇帝のプライベートプールだったのではないかと考えられているこの場所には、古代ローマ時代に地上から洞窟内にアクセスする専用地下通路があったのではないかとも言われていますが、未だ見つかっていません。
青い光はあまりにも超自然的で、化学的に光の解明ができない古代には、海の神を祀る場所でもあったとか。また、 ポセイドンやトリトンの彫像が見つかっています。
古代ローマ時代には、海の神が祀られていた「青の洞窟」の神秘的な光
「青の洞窟」完全観光ガイドはこちら!
リピーターの間では「初めて来たときは急いでマリーナ・グランデから船に乗って青の洞窟に入ったけど、陸路の方が断然おすすめ」との声が多く聞かれます。なに?陸路って?「青の洞窟」は陸路で行くことができるの?
ふふふ・・・そんな「青の洞窟」完全攻略法は別記事で書かせていただきました!要チェックです!「青の洞窟」には水位や波により入れないシーズンもあるので、そちらもよく読んでから、旅の計画を立ててくださいね。
ピーク時は船上での待ち時間も長いので注意!
住所:Via Grotta Azzurra, 80071 Anacapri NA
開場時間:天候による
料金:マリーナグランデから船€15/バス€1.8 青の洞窟小舟乗船+入場料 €14+船頭へのチップ
カプリ島 完全観光MAP
カプリ島は見る場所が多すぎる!だからこそカプリ島泊のアレンジできるツアーを選ぼう!
他にもたくさん紹介したいのだけれど「観光」としての楽しみ方に絞らせていただきました。それでもこんなに小さな島に、これだけの見どころがあるカプリ島。夏なら泳いでぼーっとできるビーチまで紹介しているので、ますますカプリ島に泊まっていただきたいものです。
しかもですよ。ローマ皇帝が築いたリゾート地だなんて、そりゃあ世界中のセレブが古くから通うわけですよね。セレブ気分で島をそぞろ歩きたいし、何より、ローマ皇帝の気分で絶景を見てみたいですよね!
カプリ島に行きたい!青い洞窟も他の観光地も見たい!それなら断然トラベル・スタンダード・ジャパンのツアー!
カプリ島に泊まるトラベル・スタンダード・ジャパンのツアーはとてもお得。まずは基本のツアーを要チェック!トリップアドバイザーでの口コミ評価が1位のホテルとプール付きのホテルが選べます。
でもカプリ島のホテルは、素敵なホテルばかり~。そんな時、トラベル・スタンダード・ジャパンはホテルのアレンジも気軽にできるので「ここに泊まりたい!」という希望があったらぜひご相談ください。
「今度はカプリ島でゆっくりしたいから、島での滞在を延ばして、ほかの都市は少なくしちゃえ!」とか「ローマ皇帝の気分になれるゴージャスなホテルに泊まりたい」なんて言うアレンジも可能です。