ハリーポッターロケ地聖地巡礼オックスフォード編【旅プロ旅行記後編】
イギリスには映画ハリーポッターシリーズのロケ地がたくさん。ロンドンからレイコック・オックスフォードと、ロケ地を巡ってみました。前編のレイコックの次に向かうのはホグワーツ魔法魔術学校の大広間や図書館が撮影された名門オックスフォード大学。500年以上前に建てられた中世ゴシック建築の美しさとハポタの世界を堪能しましょう。
レイコックの玄関口チッペナム駅からオックスフォード駅へ
この旅行記の前編ではロンドンからレイコックを訪問。映画ハリーポッターシリーズや、数々のドラマ・映画が撮影されたかわいらしい村です。その足で、もう少し先あるハリーポッターのロケ地「オックスフォード」を訪ねることに。そう。あのイギリスが誇る名門大学で世界的に知られる大学「オックスフォード大学」のある場所。元々大学は有名でしたが、ハリーポッターのロケが行われて以降、毎日「ポッタリアン(ハリーポッターファンの愛称)」が途切れない状態に!
レイコックは素晴らしい街で、ハリーポッターと他のドラマの世界にどっぷりと浸ることができたので、まずは前編をじっくりとお読みください。
ホグワーツ魔法魔術学校の廊下だよ!
レイコックの玄関口、チッペナム駅へバスで戻り、オックスフォードへと向かいます。チッペナム駅のカウンターで、オックスフォード行きのチケットを購入。料金は特急、急行というように、便によって異なります。
私たちの列車は1人£15,30。駅員の方が親切で、安い上に便利なチケットを探してくれました。
皆さんもわからない場合は遠慮なく駅員さんに尋ねてみてください。イギリスの駅員さんは、正しい切符をきちんとチョイスしてくれますよ!
切符もおしゃれ
片道50分ということで「レイコックベーカリー」で購入したクッキーをポリポリ。車窓を流れるイギリスの自然と共に味わうと、とても美味しい!
電車の旅も良いものです
オックスフォード駅に到着!
オックスフォードの中心部まで
オックスフォード大学は世界各国の王侯貴族や日本の皇族も学んだ名門大学。大学を中心に街ができている「学園都市」です。ロンドンから来てみると、若者の多さにびっくり。そして人がたくさんいる印象。大学のキャンパスなどがある中心地までは徒歩10分ほどですが、オックスフォードの町は機能的でコンパクトに造られていて、徒歩でまわれます。
学生らしき人のが大勢いるので中心部までは迷いません
中心部に着きました!
500年以上の歴史がある建物が多く重厚感のある町です
オックスフォード大学の最も有名なカレッジ「クライストチャーチ」
オックスフォード大学は「オックスフォード大学」という建物があるわけではなく、オックスフォードにある39のカレッジの総称です。その中で最も有名なカレッジが「クライスト・チャーチ」。
「チャーチ」なのにカレッジ?
大学の中の教会かな?と思いがちですが、ホールや大聖堂との複合建築でカレッジのひとつとして使われているのです。ここはホグワーツ魔法魔術学校の食堂のモデルとなった「ザ・グレート・ホール」があり、教授や生徒が毎日のランチなどに使っています。ロケでは使っていないそうですが、映画の中であまりにも忠実に再現されているので驚くファンも多いのだとか。
そして、オックスフォード大学は各カレッジにある学生寮に空室があれば、宿泊することも可能です。内装は各カレッジによって異なりますが、クライストチャーチの学生寮に宿泊すると「ザ・グレート・ホール」で朝食をいただけるという夢のような体験が!
ハリーポッターそのままの世界観に身を置くことができますよ!
ホグワーツ生徒たちが今も次元を超えた場所で食事をしていそう
えっ?
「もちろん泊ったんだよね?」
ですって?
私たちが訪ねたのは10月で新学期のシーズンと重なったためなのでしょうか・・・。空室がなく宿泊ができませんでした。し、か、も・・・私たちはもうひとつ、とんでもない失敗をしてしまいます。
クライストチャーチの最終入場時間は16:15。この時間に間に合わず、入場ができなかったのです。クライストチャーチ内には「ザ・グレート・ホール」だけではなく、『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリー達がホグワーツに初めて足を踏み入れるシーン以降、何度も登場する有名なホグワーツの階段があり、ファン必見の場所。私たちのように1日で、レイコックとオックスフォードをまわろうと考えている人は、くれぐれも気を付けてください。大学生が行事などで利用している時も閉じることがあります。
ああ、残念で残念で仕方がありません。
私たちと同じように入場できず立ち尽くす人も
所在地:Christ Church, St. Aldates Oxford, OX1 1DP
アクセス:オックスフォード駅より徒歩約18分
開場時間:10:00~17:00(日14:00~17:00)※最終入場16:15
料金:£8£( 7月〜8月のピークシーズンのみ£10)
学生寮サイト:https://www.universityrooms.com/en-GB/city/Oxford/home
公式サイト:http://www.chch.ox.ac.uk/
注意事項:大学の現役の施設のため、行事や、時期により開場時間が変わる場合や、閉館の場合もあります。事前に公式サイトをご確認ください。ザ・グレートホールは実際に食堂として利用されているため使用されているため、学生の食事中は入場できません
ゴシック建築の美にうっとり!ボドリアン図書館
ボドリアン図書館も映画ハリーポッターシリーズではおなじみの聖地。
しなみにこの図書館のすぐ近くに、とても変わった円柱の建物があります。この建物、名前を「ラドクリフ・カメラ」と言い、イギリス初の円柱図書室だそうです(初のジャンルの細かさよ・・・)。この建物が造られた時には「ハリーポッターシリーズ」も生まれておらず、映画の主役にダニエル・ラドクリフが決まることも誰も知らないはずなのですが、凄い偶然!医師のジョン・ラドクリフの蔵書のために建てられた図書館だそうで、カメラは「部屋」という意味です。ああ、びっくり!
撮影場所ではないので聖地ではありませんが、ポッタリアンなら「!?」と足を止めてしまう歴史的建造物です。
ラドクリフ・カメラ。凄い偶然
ボドリアン図書館で撮影されたシーンは、図書館内にある「ハンフリー図書室」と「ディヴィニティスクール」。ハンフリー図書室は貴重な書籍も多く、ガイド付きツアー参加のみの入場となり、撮影もできません。
内部に入りたい人は後に教える公式サイトをご確認くださいね。
ディヴィニティスクールはガイドツアーでなくとも入館料を払えば入れますよ!
世界中の人が訪れる大学の図書館
まるで城壁のような図書館
芸術的な美しさ。これが大学の図書館とは・・・
ディヴィニティスクールの入り口には映画内のどのシーンで使われたのか、丁寧に説明してあり、テンションが上がります!
映画の各シーンが蘇りますね!
『ハリー・ポッターと賢者の石』や『ハリー・ポッターの秘密の部屋』などではホグワーツの医務室として登場。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』ではダンスシーンに登場したディヴィニティスクールがこちら!
この装飾!間違いありません!
夢中になって写真を撮るポッタリアンの皆さん
ゴシック建築の怪しくも繊細で美しい細工の天井。一体どのように作ったのか、気になります。
文字が刻まれています
ゴシック建築の斬新さと重厚な雰囲気、そして細やかな細工は見ているだけで引き込まれてしまいます。そして、確かに魔法学校のような不思議な世界に感じられますよね。
美しく摩訶不思議な空間は、映画監督やテレビドラマのディレクターの目に留まり、ハリーポッターだけではなく様々な作品の撮影で使われているそうですよ。
魔法の世界への入り口のよう
こわっ!生首貼りついてるんですけど・・・
映画ハリーポッターシリーズのホグワーツの内部は、セットという造られた世界ではなく、実際にある場所で撮影されていて、後々ファンがその場所を訪ね、ハリーポッターの世界に浸れるという点が、熱心なファンを引き付けているのかもしれません。そのまま「魔法学校」として使えるような雰囲気を漂わせている建築物が、何百年も残っているイギリスはやはり素敵です。
レイコックとオックスフォードをめぐり、ホグワーツの内部に入ったことで、自分もすっかり魔法学校の生徒になれたような気がしました。
魔法学校の生徒っぽくなったかもしれない
所在地:Broad Street, OX1 3BG
料金:9:00~16:15(土 9:00~15:30 日 11:30~16:15
休館日:無休
公式サイト:https://www.bodleian.ox.ac.uk/
注意:ガイドツアーは日によって開催時間が異なります
オックスフォード大学公式ショップ「University of Oxford Shop」
ハリーポッターにはあまり関係ないですが、せっかくオックスフォード大学に来たということで、公式ショップでお買い物をする人も多いそうです。私たちものぞいてみることにしました。
立ち寄るだけで賢くなれそうです!
なんと大学公式ウェアもあり、パーカーやジャケットは誰でも購入できるそうです。形だけでもオックスフォード大学生になりたいという人には最適ですね。・・・とは言いつつ、イギリスが好きな人にはかなり人気があり、通販サイトまであるのだから驚きですね。
卒業式にも着る正装の制服までディスプレイしてあり、誰でも買って入場できるものなのか。少々気になりました。
私たちは本屋へ。友人は英語の教科書を買い「分かりやすい」とのこと。私はイギリス文学「高慢と偏見」を購入。読めなくともインテリアとして飾れば、一気にイギリス的な部屋になりそうかな?・・・と思いまして。
オックスフォード大学生のコスプレってどうなんでしょうか!
ホグワーツに行ってしまおう?キングス クロス駅 9と4分の3番線に行こう!
レイコックと、オックスフォードの余韻を引きずりながら、ロンドンに戻ってきました。ロンドンにもハリーポッターシリーズのロケ地がいくつかありますが、ハリーがホグワーツに旅立ったキングスクロス駅は実在の駅。そして9と4分の3番線があると聞けば、行っておきたいですよね!ここはオフィシャルのグッズショップなのですが、ショップの方ではないある場所の方がポッタリアンの聖地になっています。
ハリーポッター公式ショップ
電車の中でおもむろに引っ張りだし、周囲をざわつかせたい
それは、ハリーが旅立ったキングスクロス駅9と4分の3番線に行くための壁を模した場所。絶好の撮影スポットなのです!撮影する際には、ショップの店員さんがホグワーツのマフラーを巻いてくれ、風が吹いているかのようにゆらしてうれたりと、色々撮影の協力をしてくれるので安心!
大人も、子どもも「吸い込まれるぅ・・・」という画像が撮りたい
残念ながら撮影した場所はこの駅にはありませんが、なぜかどんなに並んででも「吸い込まれるぅ~」という感じの写真を撮って帰りたくなるから不思議です。
「おじいさん・おばあさんポッタリアン」もいる!
所在地:King’s Cross Station, London N1 9AP
アクセス:鉄道キングスクロス駅 西コンコース内
開場時間:ショップ 8:00~22:00(日:9:00~21:00)
ハリーポッターロケ地聖地巡礼後編MAP
ロンドン・日程短めの旅でもハリーポッターの聖地巡礼はできる!
前編で立ち寄ったレイコック、オックスフォードはロンドンから1時間程度(列車の種類によって前後あり)。計画的にまわれば1日で回りきることも可能ですが、私たちのように「閉館時間で入れませんでした!」ということもあるので、2日はほしいかな(笑)?
ポッタリアンもそうではない人も、重厚でどこか怪しさがある「ゴシック建築」と、可愛らしい村を巡りたい人には楽しんでもらえるはず。今度はオックスフォードのクライストチャーチの寮に一泊して、ホグワーツの生徒になり切って朝食を食べたいな!と思いました。
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