ボリビアの首都「ラパス」へ行く前にチェック!お役立ち基本情報まとめ【ビザ・アクセス方法・ベストシーズン・治安情報など】
ボリビアと言えば写真映え抜群のウユニ湖があることで有名ですが、国内最大の都市であるラパスも負けないくらい魅力あふれる街です。標高3600mと世界で最も標高の高い場所にある首都として知られるラパスは、その形状も珍しいすり鉢状をしています。今回はそんなラパスを旅する前に知っておきたい基本情報をまとめてみました。
ボリビアのラパスといえば
「雲の上の街」ボリビアのラパス
ボリビアのラパスは標高3600mと世界で最も標高が高く、「雲の上の街」と称されています。ボリビアの憲法上の首都はスクレですが、行政や立法があるのはラパスであり、事実上の首都と言える国の最大都市です。街全体がすり鉢のような形をしていて、中心部には高層ビルが立ち並ぶ都会的な街並みが広がっています。逆にすり鉢の縁側に行けば行くほど貧しい人々の居住空間となり、日干しした赤いレンガの住宅が軒を連ねています。
ラパスの楽しみ方
カラフルな建物が軒を連ねるラパスの美しい通り
ラパスには歴史的な建造物や自然風景など見どころがたくさんあります。例えば地元の人が多く集まるムリリョ広場(Plaza Murillo)は、ラパス大聖堂やイタリア・ルネッサンス様式の大統領官邸、白い外壁と特徴的なデザインが印象的な国会議事堂などが集まる市の中心地。伝統的な衣装に身を包んだアイマラ族の姿も見ることができます。
ラパスで一番美しい通りと言われるハエン通り(Calle Jaen)もぜひ訪れたい名所のひとつ。ピンクや黄色、水色などカラフルな建物が軒を連ねていて、ヨーロッパのような雰囲気が広がる写真映え間違いなしのスポットです。
エキゾチックなお土産を購入するならリナレス通り(Calle Linares)へ向かってみましょう。通称「魔女通り」と呼ばれるこちらの通り沿いには、色鮮やかな手作りの民芸品だけでなく、薬草や魔除けグッズなど怪しげなアイテムもたくさん販売されています。
ボリビアの基本情報
続いては、ラパスに行く前に知っておきたい、ボリビアの基本情報を紹介していきましょう。
言語
先住民族の言語が36種類存在する
ボリビアは他の南米諸国と同様に、かつてスペインの植民地だったため、公用語はスペイン語です。ほかにケチュア語やアイマラ語など、先住民族の言語が36種類存在しますが、大多数の人がスペイン語を話しています。
日本とボリビアの時差
ボリビアと日本の時差は約13時間です。日本が13時間遅れていることになります。
ボリビアの通貨・チップ
ボリビアの通貨は「ボリビアーノ(Boliviano、略称Bs.)」で、その下に「センターボ(Centavo、略称¢)」という通貨があり、100¢がBs.1です。紙幣はBs.200、Bs.100、Bs.50、Bs.20、Bs.10の5種類で、硬貨はBs.5、Bs.2、Bs.1、¢50、¢20、¢10の6種類あります。
※2020年7月現在、Bs.1が日本円で大体15円くらいです。
クレジットカードは使える?
5つ星ホテルなどの支払いはクレジットカードが使えるところもありますが、基本的には全て現金で支払うと思っておいた方が良いでしょう。同じボリビアでもラパスではクレジットカードが使えるお店も少しありますが、ウユニではたいてい現金払いしか対応していません。
両替はどこでできる?
日本であらかじめUSドルに両替しておくのがおすすめ
両替は空港やホテル、銀行などで可能です。ただ、日本円からボリビアーノに両替できるところが少ないので、日本であらかじめUSドルに両替しておいて、現地でUSドルからボリビアーノに両替することをおすすめします。ちなみにボリビアでは紙幣に破損があると受け取ってもらえないことがほとんどなので、両替の際は特に注意しましょう。
チップは必要?
ボリビアにはチップを渡す習慣があります。チップの目安は、例えばレストランで食事をする場合は料金の10%、タクシー乗車時に空港などで荷物を運んでもらった場合はBs.5~8(US$1前後)が一般的です。そのほかにも、5つ星ホテルに宿泊する場合は、ベッドメイキングやルームサービスを頼んだ時などにチップを忘れずに渡すようにしましょう。
ボリビアの電圧・プラグは?
コンセントアダプターや変換プラグはなるべく持参しよう
ボリビアのプラグはA、Cタイプなので、基本的には日本のコンセントも使用することが可能です。電圧は日本が100Vであるのに対してボリビアは230Vなので、ACアダプターが240Vまで対応している家電であれば、日本のものも使用することができます。ただ、必ず使用できるわけではないので、なるべくコンセントアダプターや変換プラグを持参することをおすすめします。
ボリビアのWi-Fi・インターネット環境
ボリビアで快適なインターネット環境を確保するには、現地のキャリアを利用するか、日本でWi-Fiレンタルを利用する必要があります。もし長期の旅行ではなく、手軽にインターネット環境を整えたいのであれば、日本の空港でWi-Fiレンタルを利用した方が便利です。
ボリビアに行く際にビザは必要?
観光目的であれば基本的にボリビアへ行く際にビザは必要ありません。1回の滞在可能期間は30日までで、最長90日まで延長可能です。90日までに延長は1年に1回しかできませんが、申請料や延長代などは無料となります。
日本からラパスへのアクセス方法
2020年7月現在、日本からラパスまでの直行便は就航しておらず、最低でも2回飛行機を乗り継ぐ必要があります。まず日本からダラスやヒューストンなどのアメリカの都市やメキシコまで向かい、そこからLATAM航空を利用してラパスまで行くルートが一般的です。ルートによって多少差はありますが、所要時間は大体30~35時間になります。
飛行機を乗り継いでラパスへ
ラパスの気候・気温
ラパスのベストシーズンは?
標高が高いところにあるラパスの景色
ラパスのベストシーズンは乾季に当たる5~8月です。この時期は雨がほとんど降らず、天気が良い日が続くため、観光に適しています。
その一方で、9~4月の乾季の時期は雨が降る日が多いため、観光にはおすすめできません。もともと高山気候に属するラパスは1年を通して気温があまり上がらず、年間平均気温は約7度です。ただ、標高が高い分日差しがとても強いため、気温が低くても晴れていれば暖かく感じることもあります。また、曇りの日でも紫外線が強いときがあるので、サングラスや帽子でしっかりと紫外線対策をするようにしましょう。
ラパスでの移動手段
ラパスのロープウェイ
ラパス市内をスムーズに観光するために知っておきたいのが市内の移動手段です。ラパスでは主にバス、タクシー、ロープウェイを使って移動することになります。
バス
ラパスにはコトランスツール(Cotranstur)と呼ばれるミニバスと、ミクロ(Miecro)の2種類のバスが市内を巡回しています。ミクロは日本の市バスのような乗り物で、赤色や青色の独特な車体が特徴的です。ラパスには日本のように一目でわかるようなバス停はなく、人が集まっているところはバス停であることがほとんどです。
一方で、コトランスツールの方は日本のワンボックスカーのような乗り物なので、1台に8人くらいしか乗車することはできません。フロントガラスに目的地と経由地が書いてあるほか、乗降場所で車掌さんが大声で目的地や経由地を連呼しているので、わかりやすいのが魅力です。
どちらのバスも料金はタクシーよりもかなり安価で、1回あたり大体Bs.3(≒50円~)で利用できます。ただ治安が悪く、スリなどに合うケースも少なくはないほか、満員になると乗車できないので、急いでいる時はおすすめできません。
タクシー
ラパスには白タクとラジオタクシーの2種類のタクシーがありますが、必ずラジオタクシーを使用するようにしましょう。白タクは犯罪に合う可能性が高く、実際に突然強盗や盗難に遭うケースも珍しくはありません。
ラジオタクシーの特徴は、車体の番号が入っていて、車自体も新しくキレイ目なので、見ればすぐわかると思います。タクシーはバスに比べて10倍くらい高額ですが、目的地までしっかりと移動してくれるので急いでいる時などに便利です。
ロープウェイ
ロープウェイ(Mi Teleférico)は、ラパスと隣町のエルアルトを結ぶ交通機関として、2014年に開通した新しい移動手段です。ロープウェイと観光者向けの移動手段というイメージが強いかもしれませんが、ラパスでは地元の人の足として愛用されています。乗車賃は、路線に関係なく1回あたりBs.3(≒50円~)。ラパス市内の展望を楽しめたり、アンデス山脈の絶景を眺められるルートもあり、観光客からも高い人気を集めています。
ラパスの観光で注意するべきこと
ラパスははっきり言って治安が良くはありません。街の中心部であればあるほど治安は良いですが、逆に標高が高いエリアは治安が悪く、観光には危険が伴います。そのため、深夜・早朝に出歩くのは避けるようにしましょう。特に夜の一人歩きは禁物です。夜間は、街の中心部でも強盗やスリ、偽改札による被害は多く発覚しています。観光の際は、くれぐれも注意して、なるべく出かけるのは昼間にとどめておくと安心です。
魅力たっぷりのラパスを思う存分満喫してみよう
いかがでしたか?ボリビアの首都・ラパスはスペイン統制時代の名残を思わせる歴史的建造物も多く、ヨーロッパ風の街並みが楽しめる見どころ溢れる街です。ウユニ湖に行くために経由するという方も多いかもしれませんが、その場合はぜひ街をぶらりと散策してみてください。市内には美味しいパン屋さんやおしゃれなカフェなども多いので、グルメもたっぷりと満喫できますよ。ぜひ魅力たっぷりのラパスを思う存分満喫してみてください。