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コロナになったらどうなる

コロナになったらどうなるの?隔離体験闘病記!ただの風邪ではない【旅にも予防対策を】

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    新型コロナウィルスに感染し隔離闘病を体験した男性のインタビューを慣行。コロナになったらどうすれば良いのか、どうなるのか?軽症でもただの風邪ではない病状や隔離の厳しさがわかりました。まさに今感染拡大中の日本。「コロナ慣れ」にならず外出自粛と予防対策を疎かにせず、GoToトラベル・GoToイートもマナーを守り活用しましょう。

    新型コロナウィルスの検査を受けたくない人が1割

    日本でも日々過去最多の新規感染者を出す新型コロナウィルス感染者数。毎日国内で2000人以上の新規感染者を出しているとはいえ、2020年12月2日の時点では、日本人の感染者は1000人に1人。この割合だとなかなか身近に「新型コロナウィルスに感染した」という人は少ないでしょう。そう思うと、ほっとすると同時に、身近な人に体験談が聞けないからこそ、どんなものだかわからないのが現状。

    「GoToトラベルキャンペーン」「GoToイートキャンペーン」「GoToイベントキャンペーン」など、国の事業として「旅に出よう」「会食しよう」「イベントに行こう」と言われたら、感染防止で家に閉じこもるよりも、そちらも魅力的。だって国が進めているのだから・・・

    でも忘れないでいただきたい。「GoToトラベルキャンペーン」にしてもGoToトラベルキャンペーン公式サイトで「新しい旅のエチケット」として旅先で必ず守らなければならないマナーを提言しています。

    コロナになったらどうなる

    出典:GoToトラベルキャンペーン公式サイトより

    新型コロナウィルス関連の分科会においては「もう個人の自粛に任せるステージは終わった」との意見もあり、日本国民の個人の感染対策や自粛に対する意識にお任せするレベルではなく、国として動かなければならない段階に来ていると言います。

    12月1日、全国規模での新型コロナウイルス感染症の重症者が最多を更新していることを受け、田村憲久厚生労働相は「医療体制が行き詰まらないように最悪の場合も想定して、国や自治体が計画を作らなければならない」との認識を示しました。

    さらに、東京都民ファーストの会が東京都民にアンケートを取ったところ、約1割が「新型コロナウィルスの疑いがあっても検査は受けたくない」と答えているという衝撃の結果も。
    つまり1割は咳き込みつつ、熱があり「もしやコロナでは」と思っても、陽性の事実を突きつけられた時に生じる、隔離・入院などが面倒に思い、そのままウィルスをまき散らしながら生活する人である、ということ。

    理由としては職場や近所に知られたくない、という人が多数。そして「若いから感染しても無症状だろう」「発症しても軽症だろう」「恐い人は家から出なければいい」という「コロナはただの風邪」的考えが蔓延しているためでもあります。

    コロナになったらどうなる

    マスクは苦しいけど、決められた場所では着用を!

    では多くの人が過信している「感染しても軽症だろう」の軽症ってどの程度なのだろう・・・本当に多くの人が言う「ただの風邪」程度なの?
    危機的状況を迎えている新型コロナウィルス第三波の真っただ中に「軽症」として隔離・治療を体験した友人のインタビューを掲載し、今一度、感染対策の大切さを考えてみたいと思います。
    各自治体が一時中止や自粛で揺れるGoToトラベルキャンペーンに関しても「新しい旅のエチケットを守り感染対策に努めながら旅をする」ことの大切さを、自らも再認識しつつ、多くの人に考えてもらえる機会になれば幸いです。

    友達がコロナになった!

    正直に言うと、筆者も新型コロナウィルスに感染する人の割合を考えると、自分には遠いことのように感じていました。もちろんマスクは常に着用、GoToイートも使う必要がないほど外でお酒を飲む機会は少ないし、おまけに自宅勤務・・・外出する時間が少ないのだから感染する確率はかなり低いと自負しておりましたとも!

    そんなある日、数少ない飲みの席に、ひとりの友人が「今日は行けなくなりました」の言葉だけで来ない日がありました。まぁ、そんなこともあるだろうと、気にせず過ごしていたところ、後日、その友人が新型コロナウィルスに感染していたとFacebookにUPしているではないか!

    ちょっと待って・・・待て・・・待てよ?

    あっぶねぇ!もしあの時、少しでも友人が新型コロナウィルスの陽性判断が遅れ、飲みに来ていたら、筆者は濃厚接触者になっていたってことではないか!

    ・・・急にはるか遠くにいるように感じていたウィルスの存在が、めちゃくゃ身近に。

    隔離終了後、1か月後に再会

    施設に9泊10日、隔離されていたという友人。その1か月後である9月某日、完治の「復活祭」を開催することになった。もちろん感染予防対策ばっちりのお店での開催。

    ただ・・・この時点で大変申し訳ないのですが「1か月経過してるっていうけど、会っても本当に大丈夫かなあ・・・」と怯えながら会っていました。これは偏見を失くすために言っておきます。健康管理をされながらの隔離施設を出た後、1ヶ月も経っていれば、感染の恐れはないとのこと。

    ふぅ・・・。

    コロナになったらどうなる

    感染対策の取られたお店にやって来ました・・・

    顔出しで答えます!新型コロナウィルスに感染するとどうなるの?

    「そもそも、これだけ感染が広がって、誰が感染を広げるか、そして感染者になるかわからない時代に、コロナになって、差別とか偏見とかおかしいです!ボク、顔出しで答えるんで、何でも聞いてください!」

    そう言うのは友人・自称タイの伝道師「サワディーカップ島田」。

    タイの伝道師・・・恐い。何だか恐い(笑)、そして怪しい。そんな謎の人物ですが「タイ愛」は半端ない。確か・・・この新型コロナウィルスの第一波の初めの頃、タイに「あと数日で入国できなくなる」という日にも、島田氏を含めた何人かで集まって「今飛ぶしかないか?」などと、ジタバタしてもどうしようもない会談をし、いくら騒いでも無駄と言われてもジタバタしていました。

    当然「復活祭」もタイ料理屋。 久々に会った島田氏は、びっくりするほど痩せていました。どれくらいかと言うと・・・

    コロナになったらどうなる

    使用前・・・ちがった・・・感染前

    コロナになったらどうなる

    使用後・・・間違った・・・完治後

    えっ?アナタ誰?

    やっぱり新型コロナウィルスのせいで痩せちゃったのかなあ?やっぱりめちゃくちゃ苦しいんですか?いや、重症だったんですか?軽症ですか?・・・ダメだ、聞きたいことが口の中に一杯広がって何から聞いて良いのか判断しかねる・・・。

    矢継ぎ早に質問を浴びせることしかできない状況ではありますが・・・

    「いや、いや、重症ではないです。
    軽症だったんですけど、隔離中凄く規則正しい生活をしていたので痩せました!酒が飲めないんですよ。隔離後も規則正しい生活していたんで、まだアルコールも少しずつ戻している状態。今夜は『ビタミルク』飲んでます!知ってます?タイの『ビタミルク(VITAMILK)』ってすっげえウメえんですよ。タイの豆乳ドリンクでぇ・・・」

    病み上がり、いやコロナ上がりにもかかわらず、新型コロナウィルスの話だって言ってるのに、会話の間にすかさずタイの話題をぶっ込んで来るところは、侮れない。さすがはタイの伝道師・・・。

    なお撮影時のみマスクは外していますが、飲食時以外は常時マスクを着用で取材したことをお断りしておきます。

    コロナになったらどうなる

    必ずどこかに「タイ」を突っ込む男

    ボクがコロナになった日・・・

    ―いつ「これってコロナ?」って自覚したんですか?

    「 あれは2020年7月25日のことでした。7月21日に仕事でエンタメ業界の方と飲んでたんですよ。それから4日ほどして熱が37.3℃。この時点でマスクの着用と部屋での隔離がスタートでした。」

    ―判断早いですね。普通は「風邪かな?」で済ませてしまいそう。

    「実はうちの奥さん、医療従事者なんですよ。だからそのへんはすごく敏感でしたね。 即マスクしろって言われました(笑)。」

    奥様、ではない!「奥様、様様」ではないか。この時の奥様の判断が筆者が濃厚接触者になることを救ってくれたようなもの。島田氏の奥様、ありがたやー・・・

    「翌日の26日も熱が出て・・・ボク、その日、タイ語学校の試験官をする予定だったんですよ。残念ながらその日の試験官は断り、朝の6時に会社の社長連絡しました。」

    ―危なく試験クラスターと職場クラスターでしたね。

    「後々社長から『判断グッジョブ!』って言われました(笑)。」

    ―迷惑がらずほめてくれる環境、ありがたいですね。その後もずっと熱が出ていてヤバイ、みたいな?

    「いや、そこがコロナの恐いところなんですけど、翌日の27日には熱が一度平熱に戻ったんです。自分の中では『良かった。コロナじゃなかったんだ』って完全に思っていまして。
    でも、奥さんが凄かったです。マスクを外す許可は出してくれませんでした。結果それが正しかったんですよね。」

    ―さすがにその時点ではまだ「コロナかも?」の動きは取らなかったんですよね。現実味を帯びたのは・・・

    「あー、それは平熱に戻った日の翌日・・・7月28日に、飲み会の同席者から電話があったことですね。『陽性だったから、検査受けて!』って連絡がありまして。」

    ―ご家族が隔離状態にしてくれて、本当に良かったですね。

    「はい・・・結果、嫁と娘は陰性でしたのでね。」

    ―はぁ~・・・良かった。

    コロナになったらどうなる

    隔離は自宅から始まっていた※画像はイメージです

    「コロナかも!?」すぐに取るべき行動は?

    ―今の日本ではいつ誰が濃厚接触者になるかわからないじゃないですか。聞いておきたいんですが、自分が濃厚接触者で、発熱している上に、これは新型コロナウィルスにかかっているだろう、とか、思い当たる発熱があった方は、まず何をしなければいけないんですかね。

    「速攻、帰国者接触者電話センターに電話しました。」

    ちなみに神奈川県在住の彼が電話をした神奈川県の新型コロナウィルスの問い合わせ電話となっていた帰国者接触者電話センターは11月1日に終了。現在は「新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル」に集約されています。

    ポイント①コロナかも?まず各都道府県の「専用ダイヤル」に電話する!

    「新型コロナウィルスに感染してしまったかもしれない!」そう思った場合は、闇雲に近くの病院に駆け込んではいけません。もちろん、近所に新型コロナウィルス患者の受け入れをしている病院があった場合は別ですが、2020年12月現在、医療現場はひっ迫しています。
    まずは、各都道府県が設置している帰国者・接触者相談センターへ電話をしましょう。
    相談内容から感染症の疑いがあると判断した場合、検査や診察を行う「帰国者・接触者外来」への受診調整をしてくれます。

    コロナかも?まずはこちら各都道府県が公表している、帰国者・接触者相談センターリスト

    まず検査。隔離施設に行くまで・・・

    「7月28日に電話した時は、この日はPCR検査の予約が取れないって言われたんですよ。」

    ―それだけ検査を受ける人が多いってことですね。

    「翌日の29日、保健所の方から連絡が来て『本日の午後に◎△×病院でPCR検査予約取れたので』って言われました。検査を受けたら・・・やはり陽性で。帰宅したら民間救急車の会社から電話があって、明日14時ごろ行きます。到着の10分前に電話しますね、と言われました。」

    ―隔離施設にそのまま行くわけだから、色々持って行かないと・・・。

    「まあ、ボクは、着替えとパソコン、スマホ、財布ぐらいしか持って行きませんでしたけどね」

    ―もしかして白い防護服で・・・

    「そうですよ。まさにあんな感じの人たちが2人!お2人とも民間救急車の会社の方でした。」

    ―いきなり防護服来た人が来たら、当然近所の方も「えっ?あのお家、コロナの方が出たの?」みたいになったんじゃないですか?

    「運良く車が止まって乗り込むまで近所に人がいなかったのでご近所さんにはバレてなかったです(笑)」

    ―車中の会話が気になります・・・。雑談みたいなことができる雰囲気なんですかね。ほら、今日は暑いですねえ、とか具合はいかがですか?とか。

    「一切ないです(笑)。助手席の方が降りて来て、名前を確認されて、後部ドアを開けてくれたので乗り込み・・・あとは無言で運ばれていきました。」

    コロナになったらどうなる

    まるで映画の世界だ・・・※画像はイメージです

    隔離施設はどんなところ?

    ―隔離施設はホテルでしょうか

    「はい。僕は神奈川県在住なんですが、神奈川県には2つ隔離施設として運営されているホテルがあるんです。到着したら誰にも合わずに部屋に入ります。」

    ―部屋はどんな感じなんですか?

    「部屋は狭いですよ・・・。ビジネスシングルですね。 セミダブルのベッド、机、テレビ、バスルームがあるだけ。タオルは2セット。交換はなく洗って使ってね、的な感じでした。」

    ―最終的には何日隔離されていたんですか?

    「隔離は8月1日~10日の9泊10日でした。発症から10日で感染力がなくなるらしく、釈放されるそうです」

    ―しゃ、釈放。刑務所かい。

    「(笑)僕の場合は発症が発熱した日でもある7月25日だったので、発症から隔離終了まで17日間かかってるってことですよね。ただ釈放には条件があって、予定日の3日前から熱や咳などの症状がない事が条件。そこでまだ症状があれば、しばらく出られない訳で・・・」

    ―うわあ、ビジネスホテルのシングルルームから10日間も出られないのって、閉所恐怖症のワタシは無理だ!

    「そうなんですよ。閉所でどうしても発作とか起きちゃう人で重症ではない人は、自宅での隔離になるみたいですよ。」

    その施設のビジネスシングルルームを調べたところ、なんと13㎡。13㎡の場所に容体によっては何日隔離されるか分からない日々を、部屋から出ることも許されず過ごさなければならないとは・・・厳しい。どのような1日を過ごせば正常な精神が保てるのでしょうか。

    コロナになったらどうなる

    隔離部屋はビジネスシングルで約13㎡ほど※画像はイメージ

    ポイント②順調にいって隔離は10日間!準備を短時間に!

    ◆順調にいって隔離は発症から10日間
    陽性の診断が出て、病院から帰宅。民間の救急車が来るまでわずかな時間しかありません。
    その間に隔離されている間を過ごす衣服、そして絶対に大切な「暇つぶしアイテム」を、発熱して具合が悪い状態でも短時間で準備する必要あり

    隔離中の生活とは?

    13㎡の部屋で10日間、軽症や無症状で隔離されている人たちは、どんな生活をするのでしょうか?島田氏に1日を振り返ってもらいました。

    AM8:30ごろ 朝食配布
    部屋から出てエレベーターホールへ自分でお弁当を取りに行く
    AM9:00ごろ 1度目のLINEによる健康状態の報告
    LINE上での遠隔健康診断。健康状態の質問が来て、一問一問答えていく。主に体温と酸素飽和度を測定して報告
    PM12:30ごろ 昼食配布
    朝食同様エレベーターホールに自分でお弁当を取りに行く
    PM15:00ごろ 2度目のLINEによる健康状態の報告
    1度目同様、遠隔健康診断
    PM17;30ごろ 夕食配布
    朝・昼食同様、部屋から出てエレベーターホールへ自分でお弁当を取りに行く

    この決まったルーティン以外は自由時間。お弁当を取りに行く以外、部屋の外には出ることができない

    ―隔離施設の中では治療的なことや直接の問診はないんですか?

    「病院じゃないので、それは一切なかったです。でもLINEで1日2回、必ず健康状態を申告しなければならないんですよね。そこで高熱だったり、息ができない状態になれば、隔離ではなくそのまま病院に運ばれて入院することになります。」

    第一波の頃は、新型コロナウィルスによる感染症がどんなものなのか分からない部分が多く、医療関係者も受け入れ態勢が整っていなかったことがありました。そのことから一時期自宅待機中に急変して亡くなる方や、朝は咳き込んでいても通常通り自宅で生活できたのに、午後には急変して救急車で運ばれ、重症になった方のニュースが報じられていたものです。

    隔離施設にいれば、身近に医師がいなくても、LINEで常に健康状態を見つつ、いざという時はすぐに対応してくれるようですね。

    LINE健康診断はちょっとかわいい

    ―LINE健康診断って凄いですね・・・完全にチャットのツールだとしか思っていなかったけれど、今はこんな使い方もされているんですね。

    「そうなんですよね。画面はこんな感じで・・・体温や酸素濃度を毎日2回、お伝えする訳ですよ。」

    コロナになったらどうなる

    実際のLINE健康診断画面

    「ちょっとかわいいんですよね。質問に答えていくじゃないですか。そうすると『お待ちください』になることがあって。これ見てくださいよ。」

    コロナになったらどうなる

    ブラウンが膝を抱えている!

    ―ちょっ・・・(笑)ブラウンが膝を抱えているじゃないですか!

    「面白いですよね・・・。」

    「このまま少々おまちください」表示に膝を抱えるブラウン(笑)。一瞬、新型コロナウィルス感染者になったという緊張感と、隔離部屋の苦しい生活を和らげるナイスなアイディア・・・。

    9泊10日13㎡の部屋から出られない生活で何をしていたか・・・

    食事を受け取る以外、部屋から出られない上に、あるのはLINE健康診断のみ。健常者ならウィルスに感染していなくても具合が悪くなりそうです。何をして過ごしていたのでしょうか。

    「幸いなことにWiFiがあったので、ずっとamazon primeで『ウォーキングデッド』を見てました。season1〜season9まで見倒しましたね。」

    番組の選択肢にいささか狂気度の高さを感じずにはいられませんが、隔離生活が決まったら、有料のネットTVなどを申し込むしか、暇つぶしの道はないかもしれません。本を持ち込むにも9泊10泊分となると手がちぎれそうだし・・・あ、キンドルやスマートフォンで読める状態の読書なら、それで対応すれば良さそう。

    もうダメだ!ここから脱走したい!と思った時

    いくら『ウォーキングデッド』が面白かったとしても、部屋の狭さは日に日に重く感じられるはず。閉所恐怖症の筆者なら脱走するかもしれない・・・(ダメ!絶対!)。島田氏はそんな時はなかったのでしょうか。

    「いやいや、もうありまくりですよ。実はボク、発熱から10日間っていうことで、当初は8月5日に出所予定だったんです。7月25日発症で、10日後って言う計算ですよね。ところが8月4日にまだ熱があって、咳も残っていたので、8月10日まで延長されちゃったんですよ。

    ここからが地獄でしたね。8月6日には平熱で、咳も出ない健康体に戻ったのに・・・熱がある間はだるいので、部屋のベットで寝ていた方が楽じゃないですか。だからそこまで気にならないんです。でも、どこも悪くないし凄く元気で過ごした残りの4日間は、ある意味ホントの隔離地獄

    ―確かに具合が悪いと、どこにも行きたくないし、起きたくないもんな―・・・

    「元気だから外出したいし、酒飲みたいし、タイ料理食べたいし!(笑)」

    ココでもタイ料理をさりげなくぶっこんで来る島田氏だが、さりげなく無視しよう・・・。

    コロナになったらどうなる

    13㎡に10日間なんて考えただけでもぞっとする※写真はイメージです

    ポイント③施設によって異なるが食事配布時以外、部屋から出られない

    ◆隔離施設の部屋はからは、食事の配布時しか出られない
    ただし施設の造りによっては、部屋の前にお弁当を置く施設も。その場合、廊下にすら出られない可能性も。
    ◆本当の地獄は、症状が収まってから
    体調がすぐれないときは狭い部屋のベッドで寝ていても、その方が楽。症状が収まった後、元気いっぱいの時間の隔離は地獄
    ◆パソコンは必須アイテム
    ネットTVや、いつもできないゆっくりと悩めるネットショッピングなど、なんだかんだでパソコンは持参すべし。LINE健康診断があるため、ほとんどの隔離施設にはWiFiがある模様。「仕事でそんなに隔離されている場合じゃない」という人も、パソコンで仕事ができる場合は、隔離施設で仕事をすれば、他に何もない分、はかどりそう。

    気になる隔離中のお食事は・・・

    地獄の隔離・・・唯一の楽しみは1日3食の食事というところでしょうか!わずかとはいえ部屋から出られる瞬間でもあります。

    ―食事は全部施設内で出るんですよね?どんな食事が出されるんですか?

    「朝・昼・晩とも、弁当でした。そのたびに決まった場所に部屋から出て弁当を取りに行くんですが、その時に初めて同じ陽性の皆さんに会うんですよ。かわいいルームウェアのギャルもいましたよ。ギャルも(なぜか嬉し気に2度繰り返すサワディーカップ島田)。」

    つまりこのような謎の男から、かわいい女の子まで、新型コロナウィルスは人のジャンル問わずしのびよってくるというわけですね。

    コロナになったらどうなる

    長時間極狭の部屋にいたため、女性が眩しかったらしい

    ―お弁当は美味しかったですか?

    「特別に、うわぁ!うめえ!ってことはないですけど、普通に美味しかったんですよ。これはある日の夕食です。」

    ―ええっ?美味しそう!

    想像していたお弁当よりはるかに豪華。お弁当というより立派なお膳じゃないですか!野菜も取れるし、栄養バランスも良さげ。はっきり言って筆者の不健康な食生活より、はるかにまともな感じです。

    コロナになったらどうなる

    おかずがいっぱい!まともに食べていたら太りそう

    ―9泊10日の隔離生活の中で一番美味しかったお弁当は何ですか?

    「一番うまかった弁当・・・うーん・・・あっ!牛肉ステーキ的なやつです」

    写真といい、牛肉ステーキと言い、隔離生活はかなり恵まれた食生活のようです。確かに治療で病院に入った訳ではなく、経過観察の人たちなわけだから、食欲がある人もいますよね。無症状の人だったらなおさらお腹が減るでしょう。ここは期待を持って良さそうです。

    ポイント④施設にもよるが食事は栄養もボリュームもあり

    隔離施設にもよると思うが、食事は仕出しのお弁当屋さんへ委任されている模様。神奈川県のこの施設のようにしっかりとしたお膳タイプのお弁当で提供される場合もある。

    軽症者でもこんなにきついの?新型コロナウィルス感染症の「軽症」とは?

    ここで、一番気になることを聞いてみましょう。島田氏は「軽症」だった訳ですが、ギャルが気になったり、お弁当が美味しいということは、軽症って本当に風邪に近いのか?ということ。

    「いや、全然違いますね。」

    ここまでは笑いで話を進めてくれていたものの、島田氏は真顔で「軽症なんですけど、厄介なんですよ。もう絶対に感染したくないですね。」と答えた。

    熱が急上昇、そして急下降、再び急上昇!酸素も足りない・・・

    「隔離される前からそうなんですけど
    体温の上下が激しいんです。がーっと38度ぐらいまで上がるじゃないですか。翌朝体温が下がって、やっと苦しいのが終わった!と思ったら、また午後に急激に38度ぐらいまで上がる。この繰り返しなんですよ。
    体調が読めなくてかなりきついんです。これがいつまで続くんだろう?って先が見えないのが凄く恐いですよ。」

    ―確かにインフルエンザや、ただの風邪だったら、熱が下がればもうゴールが見えていますもんね。

    「そうそう!そうなんですよ。
    しかも空気が肺に入ってこないんです。思い切り吸い込んでもいつもの感じとは全然違う。
    パルスオキシメーターっていう酸素濃度を指で測る機械を装着するんですけど、いつも濃度が足りない。」

    コロナになったらどうなる

    パルスオキシメーター

    味覚がなくなるのはホント!人によって違いあり

    ―よく聞く味覚がなくなるって言う話は本当なんですか?

    「ホントです、ホントです。
    僕の場合は、鼻の嗅覚と言うか粘膜というか、そのあたりに入ってきた感じでした。そのせいで鼻の感覚がなくなって、味が感じられなくなりました。他の人はモロに舌だったり、違う部分で味覚が感じなくなることもあるみたい。
    いつもの鼻詰まりなら、タイのヤードム(スティック状の匂いをかぐと鼻がスーッとなる薬)ですっきりできちゃうんですけどね」

    シリアスな闘病体験の話でも、再びタイのアイテムをぶっ込んでくる。・・・これがワザとではなく無意識なのが恐い。恐るべしタイの伝道師・・・。

    コロナになったらどうなる

    さり気なく突っ込んでくるタイのアイテム、その2

    ポイント⑤軽症=ただの風邪ではない

    「呼吸がしづらい、熱の乱高下がある、味覚がなくなる、終わりが見えない」などかなり厄介な症状。この状態でも「軽症」で、入院なしの隔離となる。

    釈放(出所)の日・・・家族の暖かい愛に包まれた?

    そんな地獄の隔離期間を終えた日、釈放・・・あ、間違った・・・隔離施設を出て家に帰る日は、相当感慨深いものだったのではないでしょうか。

    「車に乗せられて、家まで送ってもらえました。もう感染力がないってことで、同じ方向に住んでいると思われる人と2人で車で送ってもらったんですが・・・その人が気になることを言ってたんですよねえ・・・。」

    ―えっ?なんですか?

    「オレ、まだ具合が悪いんだけど、出ても大丈夫なのかな・・・って」

    3日前に熱も咳も出ていたら施設から出してもらえないはず。後遺症なのでしょうか。LINEでの健康診断と発症から10日経過すると感染力がなくなるという話を信じるしかありません。

    「いや、とにかくもう、コロナには感染したくないですね。だからボクはこういうアクリル板できちんと対策しているタイ料理屋さんが大好きです」

    タイ料理屋さんではなくとも対策をしているお店は沢山あると思う・・・またぶっこんで来たのでスルーしましょう。

    コロナになったらどうなる

    しっかり対策なさっているタイ料理屋さんで取材

    しかしこう見えても(どう見えるんだ?)島田氏は立派な一家の主。父であり夫・・・10日間も隔離されていたら、さぞや家族が寂しがり、その上、あたたかい愛情で包んでくれたことでしょうね。

    「『濃厚接触者の外出自粛のが長いんだぞ!』と、家族からめちゃくちゃ怒られました。実際、嫁も娘もPCR検査から2週間、外出自粛を余儀なくされたようです・・・。」

    あららら・・・。たしかに奥様は医療従事者。新型コロナウィルス感染拡大が著しい今、大変な苦労をなされている上に、現場はただでさえ人手が足りないはず。もう奥様と医療現場に迷惑をかけないでくださいね・・・と言いたいところですが、誰がいつどこで感染するかなんて、もう分からない状況。そんなことは言えません!各自最大限の感染防止策を取り、過ごすしかありません!

    ポイント⑥感染は1人の問題じゃない・・・

    新型コロナウィルス感染は、一人の責任で苦しみ、一人で闘病すればいい訳ではない。周囲の人間を感染させ、その人の仕事や生活に影響を与え、中には自分よりも相手を重症化させてしまう場合もある。

    仕事復帰はどのように?

    タイの伝道師「サワディーカップ島田」。なんだか怪しい肩書の彼も、立派な社会人であり、社会に戻れば仕事をしなくては生きていけません。陽性判断を受けた人は、隔離・または入院し、社会に戻れば会社などに戻ることでしょう。本業・副業とマルチに活躍する島田氏は出入りする企業も多いよう。

    「コロナ後に仕事を始めようとして、PCR検査の陰性証明を提出してほしいという企業が多かったですね。まぁ、免罪符っていうところでしょう。」

    入院した場合は退院時にPCR検査を受け、検査結果はいただけます。でも、島田氏は軽症で隔離をされていただけ。出所時にはPCR検査はありませんでした。そのため自費で検査を受けたと言うのです。

    ―自費のPCR検査って、よく海外渡航の場合は2万円~4万円って聞くんですけど、コロナ明けの場合も保険適用外で料金は高額なのですかね?

    「任意ですからね。保険適用外です。ボクの場合は唾液を使った検査で25000円くらいしたと思います。」

    ―うっひゃあ!高けぇ!検査の料金がもっと安くなれば、検査を受ける人も増えるんでしょうけどね・・・。

    コロナになったらどうなる

    「検出せず」!これがウィルスのない検査結果だ!

    ポイント⑦職場復帰には陰性証明が必要

    ◆職場や学校へ復帰する場合、大抵の場合、陰性証明が必要
    ◆入院の場合は二度PCR検査があり、保険適用。しかし軽症もしくは無症状で隔離だけされた場合は、病院ではないので隔離施設での検査はナシ。職場に求められれば任意で検査を受け、検査結果をもらう必要がある。
    ◆任意のPCR検査は2万円~4万円

    今話題の新型コロナウィルスの抗体・・・一度感染すれば無敵なのか?

    この記事を書いている12月2日に、非常にタイムリーな話題が上がって、ちょっと吹き出してしまっ・・・いや、吹き出すことじゃありませんが・・・。
    「横浜市立大学などの研究グループが、新型コロナウイルスに感染し、回復した人を調査した結果、98%の人は半年後も感染を防ぐ「抗体」が体内に残っている」との発表がニュースで流れました。

    「抗体」はウイルスに感染した人の体内にできるたんぱく質のこと。この中の「中和抗体」と呼ばれるものは、ウイルスの働きを抑え、感染を防ぐのだとか。
    感染から半年後の血液を分析した結果
    無症状や軽症者は97%
    中等症や重症者は100%

    全体では98%の人が半年間体内に中和抗体があったという、ぱっと聞いただけでは「それは素晴らしい!再感染リスクが低いってことだよね!」という報告。
    いや、でもですね。この調査結果がある以前から「コロナになると、最強!もうかからない抗体ができる!」っていう話は出回っていましたよね。ただ、半年後まで持続・・・という調査結果ではありませんでしたが・・・。
    新型コロナウィルスに感染するだけでも今のところ日本では1000人に1人。そしてさらに、その98%の人が抗体を持っているということですよね。ところがここに・・・

    そのたった2%になった男がいますよ!そう、サワディーカップ島田です!

    「新型コロナウィルスに感染したら、最強だって言う噂があったじゃないですか。だから出所後『ボクはもうコロナに感染しないぞ!うぉおぉおおおおおおおおお!』ってそりゃあ、嬉しかったんですよ。だからPCR検査の出費だって、抗体を手に入れたわけだから、痛くないなんてね。」

    ―いいなあ・・・じゃあもう島田氏は、コロナに感染しないんだ・・。

    「と、思うじゃないですか。PCR検査とは別に、知人のお医者さんのクリニックで、このコロナに無敵の身体を証明しようと、抗体検査をしてもらったんですよ。

    そしたら・・・抗体検出されなかったんです!

    お医者さんになんて言われたと思います?コロナに感染したことないですよね?って言われたんですよ。1ヶ月で抗体ってなくなるのかぁ~い!っていう。結果ボクは再感染の恐れがあるんです。」

    コロナになったらどうなる

    無情にも、抗体ナシを示す血液検査のキット

    こんなに「半年も抗体がある人が98%」とメディアが大騒ぎしている中、筆者は取材時を思い出し、とても複雑な気持ちに。まさか新型コロナウィルス感染者の中のたった2%の抗体ナシの人に取材するなんて、凄い確率。
    宝くじには当たらないのに、こういうのには当たる人もいるってことかあ・・・。

    ポイント⑧98%が抗体ができる!残念!できない人もいる

    2020年12月2日の朗報「新型コロナウィルス感染者の98%は抗体ができ、半年後も持続」。

    ・・・初めて会った完治した人が、抗体ができなかった人だった筆者には、正直信ぴょう性が感じられないが、まあ、多分・・・そうなのだろう・・・。

    新型コロナウィルス感染症から復活した男からメッセージ

    1000人に一人の確率で新型コロナウィルスに感染し、そしてその中でもレアすぎる抗体を作れなかった男、サワディーカップ島田。
    そんな彼が、「コロナをただの風邪」と言っている人たちに、伝えたいことは・・・

    「軽症であっても、普通の風邪とはわけが違います。苦しいし、体調が全く読めません。入院ではなく、軽症者と言われる人の隔離でさえも、不自由すぎて過酷!

    無症状の方や、たしかに風邪程度の人もいるかもしれません。でも、コロナはただの風邪って思ってる人に言いたいのは、今は隔離生活が待っています。隔離のリスク回避する為にも、防止対策はしてください。」

    そう言い残しサワディーカップ島田は「長~い酒の席は危険です。さあ、帰りましょう」と言って去っていった・・・。我々も、後に続こう・・・。

    取材協力・画像提供:サワディーカップ島田さん

    コロナになったらどうなる

    潔く帰宅する男、サワディーカップ島田

    新型コロナウィルスの治療は無料・軽症者の隔離も無料

    ここままでの話を読んで
    「隔離施設とはいえ宿泊施設。食事も3食付いている・・・一体隔離されるといくらかかるんだろう。」と思っている方。

    結果が陽性で新型コロナウィルス感染症と認められた方の隔離や、症状が重くなった方の入院費は、基本的には費用はかかりません。※高度医療を伴う場合を除く。ただし「限度額適用認定証」を申請し、病院に提示すると、保険適用となる医療費に関して支払い額が自己負担限度額までとなる制度が日本にはあります!

    だからこそ「症状があっても検査を受けたくない」という人には受けていただきたいのです。 隔離される時間や仕事の影響を考えると・・・と思っている方。勇気を出してください。その行為が、多くの人の命を救います。
    2021年にワクチン接種が始まったとしても、すぐに今の状況が新型コロナウィルス感染拡大以前に戻るわけではないでしょう。それまでは隔離は必要。そして、隔離がイヤだからといって、ウィルスに感染していない、と思い込み、日常を送る人が増えたら・・・

    大切な人に感染し、その中の何人かは重症化し、そしてその中に何人かは亡くなってしまうのです。

    コロナになったらどうなる

    高額医療が伴う治療になった場合は別。

    医療に従事する方や完治した方を差別しない世の中へ!

    実はこのインタビュー中、近くの席にいた人が露骨に嫌な顔をして、帰ってしまいました。
    「新型コロナウィルスに感染した」というだけで、バイキンのような目で見る人がいる・・・しかもそれは最前線で戦っている医療従事者すら、そんな目に遭う人がいるというのだからやるせない。
    きちんとした環境で隔離され、施設で「もう大丈夫」と保証され、ウィルスが検出されなくなれば、それでもう感染しないのです。

    陽性だったことを同席者に伝えた人、そしてその言葉を受けて、あえて厳しい隔離施設に入り、多くの感染者を出さなかった人に対し「あいつコロナだぜ」みたいなことをする大の大人がいることが、残念でなりません。
    新型コロナウィルスはいつどこで、誰が感染するか分かりません。感染するようなことをしなくても、感染してしまうこともあるし、外出を自粛していても、帰宅した家族から感染することもあります。

    ウィズ・コロナの時代。完治した人を暖かく迎えましょう。

    コロナになったらどうなる

    GoToトラベルキャンペーンも感染対策を万全にして楽しもう!

    著しい感染拡大の中、一部エリアの一時停止や一部自粛がありながら、それでも続けられているGoToトラベルキャンペーン。日常、感染対策をしている人ほど、どこかに出かけて気分転換をしたいですよね。そしてそれはもちろん、地方の観光地の活性化や、宿泊施設の助けにもなります。

    自粛し感染拡大を少しでも抑えることも大事、経済活動も大事、だからこそ、GoToトラベルキャンペーンを利用した旅も「新しい旅のエチケット」を守り、一緒に旅行する人、バスや鉄道で一緒になる周囲の旅行者、そして宿泊施設の方に感染させない、感染させられない旅を楽しみましょう!

    旅のエチケットを守れる方は、GoToトラベルキャンペーン対象のツアーなのに、アレコレとアレンジしてくれるトラベル・スタンダード・ジャパンのツアーがおすすめ。

    例えば「このGoToトラベルキャンペーン対象のツアー、凄く安いんだけど、こんな時期だし露天風呂付客室のあるこの旅館に泊まりたいな・・・旅館だけ変えてくれないかな?」なんていうこともOKなんですって!こんな時期だからこそ、自分でしっかりと安全対策を考えた旅をしたいですよね!

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    さあ、感染予防対策をしっかりして、旅に出かけましょう!

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