砂蒸し風呂でデトックス！鹿児島・指宿温泉の魅力とおすすめスポットを紹介

指宿温泉ってどんなところ？

指宿温泉は、鹿児島県指宿市東部にある多数の温泉の総称です。
薩摩半島の南東にある指宿市は錦江湾に面した風光明媚な土地で、海沿いの温泉地である指宿温泉はかつては「東洋のハワイ」と称され、新婚旅行のメッカともなりました。
その後も年間280万人以上の観光客を集めている九州屈指の温泉地です。中でも砂蒸し風呂で有名な摺ヶ浜温泉は、指宿温泉を代表する温泉の一つです。

指宿温泉は古くから豊富な温泉が湧く場所で、江戸時代には炊事や入浴に使われ、明治以降は農業や養殖といった地場産業を支える大切な水源となっています。
泉質はおおむねナトリウム-塩化物泉で、冷え性や腰痛・神経痛、あるいは皮膚病や婦人病などに良いとされています。

ベストシーズン

指宿は四季を通じて比較的温暖な場所なのでいつ訪れても楽しめますが、中でも特に気候の良い春や秋がベストシーズンです。
周辺観光も楽しむのであれば、バラやツツジの咲く5月が最も良いでしょう。

東京からのアクセス方法

東京からは飛行機を利用するのが便利です。羽田空港から鹿児島空港までは約1時間40分、空港から指宿観光の拠点となるJR指宿駅へは空港連絡バスが出ており、およそ1時間40分のアクセスです。
旅の道中も楽しみたいというのであれば、空港から鹿児島中央駅に出て観光特急「指宿のたまてばこ」に乗るのも良いでしょう。海と空、桜島など沿線の風景を見られるのはもちろん、様々な仕掛けもあって楽しめます。鹿児島中央から指宿までは約55分です。

また、フェリーでは東京から志布志まで21時間、志布志からは車で鹿児島まで2時間20分、鹿児島から指宿まで1時間となっています。愛車を積んでのんびり船の旅を楽しみながら現地では小回りの利く車で移動、というのも良さそうですね。

指宿温泉の魅力を紹介

指宿といえばこれ！全国でも珍しい「砂蒸し風呂」

砂風呂で体の芯まで温まろう

素肌に浴衣をまとい頭にタオルを巻いて、首まで砂に埋もれる「砂蒸し風呂」は、300年もの歴史がある指宿温泉の名物です。
砂は温泉で温められておりその温度は50度～55度、10分も入っていれば全身からは大量の汗が吹き出します。その量は通常の入浴でかく汗の3倍といわれており、これによって体の中にたまった老廃物を排出し、デトックス効果があるとされています。
普段エアコンの中で過ごすことが多い人は汗をかくことも少ないものですが、砂蒸し風呂に入ると汗をかきやすい体質になり、ダイエット効果も狙えるといわれているのでぜひ試してみると良いでしょう。

天璋院篤姫ゆかりの地で歴史探訪を楽しむ

指宿温泉からほど近い指宿市今泉地区は、江戸幕府第13代将軍徳川家定の正室であった天璋院篤姫の出身地で、当時の石垣や町割などがそのまま残されており、歴史を感じることのできる街歩きが楽しめます。
また、明治維新の陰の功労者ともいわれる指宿の豪商・八代目浜崎太平次の功績に触れることのできる街歩きコースも用意されています。
街を散策するだけで深い歴史に触れることができるのは、歴史上の人物を輩出した指宿ならではの楽しみといえるでしょう。

温泉地ならではの発想で生まれたユニークなご当地グルメ

温泉街で温泉たまごはかかせません

指宿温泉には「温たまらん丼」というご当地グルメがあります。
通称「おんたま」と呼ばれているこのメニューは、その名の通り温泉卵を乗せた丼です。温泉を利用して作った本物の温泉卵が様々な具材にトッピングされており、具材は地元名産の黒豚・黒牛や野菜、海産物などバラエティ豊かです。店ごとに具材には工夫を凝らしているので、食べ比べしてみるのも楽しそうですね。

指宿温泉のおすすめスポット

砂蒸し風呂のメッカ「砂むし会館砂楽」

砂蒸し風呂を日帰りで気軽に楽しめる施設です。屋根付きの全天候型砂蒸し風呂を備え、海辺に位置しており眺望も抜群です。
市街地に近くアクセスは良好、浴衣やタオルはレンタルしているので手ぶらで行くこともできます。砂蒸しを楽しんだ後は、砂を洗い流して温泉やサウナでリラックスしましょう。天気の良い日は波打ち際で砂蒸しを行うこともでき、大自然の中で心も体もデトックスできそうです。

指宿の街を一望できる「魚見岳」

ハワイのダイヤモンドヘッドによく似た標高215メートルの山で、山頂まで指宿駅から車で15分ほどで行くことができます。
山頂の展望台からは眼下に指宿の市街地を一望し、晴れていれば指宿のシンボルともいえる開聞岳と桜島を同時に見ることができる絶景スポットです。周囲は自然公園になっており、春には桜やツツジが見事に咲き誇ります。昼はもちろん、夜の星空や街の夜景も見事です。

パワースポットとして人気の無人島「知林ヶ島」

「知林ヶ島」

知林ヶ島は、魚見岳にほど近い錦江湾に浮かぶ小さな無人島です。
3月から10月の間、大潮あるいは中潮の干潮時という限られた時間のみ、本土との間に砂の道が現れ歩いて渡ることができるようになります。この道は通称「ちりりんロード」と呼ばれており、長さはおよそ800メートルです。本土とつながることから縁結びの島として人気があり、島内には道路や展望台なども整備されていて、釣りや潮干狩りも楽しめます。

浦島太郎伝説の地「竜宮神社」のある「長崎鼻」

「竜宮神社」

指宿温泉から車で約20分の場所にある長崎鼻は、薩摩半島の南端にある岬です。
西側にはゆるやかな海岸線の向こうに開聞岳が見え、晴れた日には遠く屋久島や硫黄島を望むこともできます。
浦島太郎はこの岬から竜宮城へ旅立ったという伝説が残っており、岬の灯台からほど近い場所にある竜宮神社は鮮やかな朱色でまさにおとぎの国のようです。ここでは貝殻に願い事を書いて奉納する「貝殻祈願」が人気で、縁結びをはじめ家内安全や商売繁盛などのご利益があるとされています。

指宿温泉のおすすめホテル

豪華絢爛な大浴場が魅力「指宿白水館」

「指宿白水館」は、指宿駅からタクシーで7分（無料送迎バスもあり）の好立地にあり、近代的な設備と日本旅館の情緒を兼ね備えたホテルとなっています。

江戸の風情を豪華絢爛に再現した1,000坪の大浴場や、潮騒と眺望を楽しめる露天風呂、美しい庭園に面した眺望風呂など様々なタイプのお風呂を備えているのが魅力です。さらに指宿といえばあまりにも有名な「砂蒸し風呂」を楽しめるのも特徴で、心地よい温かさに思わず眠気を催してしまうほどです。岩盤浴も備えており、たっぷり汗をかいた後にお湯に浸かれば体の芯からデトックスすることができるでしょう。

料理は地元産の海の幸・山の幸をふんだんに使い、和食のほか洋食・イタリアンの要素も盛り込んで、四季折々の美味を堪能することができます。献立は月ごとに変わるので、その都度新鮮な楽しみがあります。薩摩名産の焼酎も取り揃えているので、料理との組み合わせを楽しむのも良いでしょう。

和風・洋風・檜風呂付など客室の種類も多彩です。ホテルの前には海に面して松林やビロウ椰子の植えられた広大な庭園があり、昼と夜で変わる雰囲気を味わいながら散策を楽しむことができます。