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【2024年 最新版】ZIPAIR/ジップエア搭乗記(成田~ロサンゼルス)JALが展開する注目のLCCに乗ってみた!

バンコク、シンガポール、ホノルルなどに就航しているLCC「ZIPAIR(ジップエア)」。メジャーリーグで活躍する日本人選手を応援するため、今年特に人気のある渡航先「ロサンゼルス」へも直行便が飛んでいます。片道10時間もの長距離移動でLCCに乗るのは不安・・・という方もいらっしゃいますよね。今回は旅行代理店スタッフが実際に成田からロサンゼルスまで搭乗した体験記をお届けします。気になる座席や機内食、機内サービスなどリアルな本音でレポートします!

ジップエアってどんな会社?

ジップエアは2018年に設立された日本初の中長距離国際線LCC(格安航空会社)です。成田空港を拠点とし、2024年6月現在、ソウル、マニラ、バンコク、シンガポール、ホノルル、バンクーバー、サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルスの9路線で運航されています。日本航空(JAL)の100%子会社で、これまでのフルサービスキャリアでも、LCCでもない、新しい基準を作る、「NEW BASIC AIRLINE」を掲げています。単に低価格だけを目指すのではなく、その金額に見合ったサービスをきっちりと提供することが大事と考えているようです。

料金に含まれるもの

LCCなので、料金に始めから含まれるものは座席のみ!機内食や受託手荷物、ブランケットやイヤホンなど、フルサービスキャリアでは当たり前に提供されるサービス1つ1つに料金がかかります。各種サービスをセットでお得に購入できるサービスパッケージも用意されているので、必要な方はチケット購入時に併せて購入しましょう(チケット購入完了後に追加購入の場合は、コンタクトセンターに連絡する必要があります)。

座席の種類

座席は「Standard」とビジネスクラスにあたる「ZIP Full-Flat」の2種類。「ZIP Full-Flat」はその名の通り、フルフラットシート仕様なのですが、これが日本のLCCで初めての導入となりました!早くもLCCらしからぬ片鱗を見せるジップエア・・・!ニーズに合わせて「ZIP Full-Flat」へのアップグレードも可能です。もちろんフルサービスキャリアのビジネスクラスよりは遥かにお安いので、選択肢が増えるという点では嬉しいですよね。

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1名様あたり

161,000円323,000円

燃油サーチャージ込み

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1名様あたり

180,000円332,000円

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1名様あたり

202,000円336,000円

燃油サーチャージ込み

※諸税等別途必要

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2024年6月現在 成田~ロサンゼルス フライトスケジュール

ロサンゼルス線に限らず、現在ジップエアの全ての路線は成田空港のみに就航しています2024年6月現在、成田~ロサンゼルスの最新フライトスケジュールは下記のとおりです。

フライトスケジュール

成田発 14:40  ⇒ロサンゼルス着 8:30 
ロサンゼルス発 10:30  ⇒成田着 14:10 (翌日)
※時期により異なります。

ロサンゼルスに朝8時台着なので、到着日からめいっぱい観光を楽しむことができるのも嬉しいですね。

チェックイン手続きと荷物の預け入れ

ここからは実際に5月中旬にジップエアに搭乗した時の様子をレポートしたいと思います!

自動チェックイン機が使えない⁉

ジップエアのカウンターは成田空港第1ターミナル 北ウイング 4階 C(自動手荷物預け機 D)カウンターにあります。端末でチェックイン手続きを試みるも、なぜかエラーでできず!結局、有人カウンターで手続することとなりました。どうやら、自動チェックイン機は対応しているフライトや対象の利用者が限定されているようです。もし利用できなかったらカウンターで手続きしてもらいましょう!

GW明けの5月中旬だったので落ち着いているカウンター
ハプニングにも落ち着いて対応できるよう、空港へは早めに向かいましょう!

また、手続きは出発の1時間前に締め切られます。LCCではよくあることかもしれませんが、かなり厳格で融通が利かない部分があります。空港にはとにかく余裕を持ってご移動くださいね!

チェックイン

①カウンターでのチェックイン
出発の3時間前から1時間前までに済ませます。

 

②自動チェックイン機
一部のフライトで対応しているとのことなので、利用可否は当日係員に尋ねてみましょう。もしできない場合はチェックインカウンターで手続きとなります。
※モバイルチェックインは2024年6月現在、ロサンゼルス線には対応していません。

機内持込手荷物の追加料金購入は24時間前まで!

ジップエアの機内持込手荷物の規定は1個目:40×25×55㎝、2個目:35×25×45㎝を満たす合計2個となっており、重さは7㎏までが無料です。事前に追加料金を支払うことで上限合計15㎏まで持ち込むことができます。筆者はロサンゼルスへ1泊3日の超弾丸で行く予定でしたので、預け荷物なし・手荷物×2個という、今からアメリカへ行く人とは思えないほどの軽装備で臨みました。が!まさかの2kgオーバーで持ち込めず・・・お金を払うから!!と粘るも、当日空港での機内持込手荷物の追加料金の購入は不可出発の24時間前まで購入が必要となり、制限を超えた場合は、当日の追加料金の購入はできず、受託手荷物として預けなければなりませんので注意です!

手荷物の規定

<機内持込手荷物>
・1個目:40×25×55㎝、2個目:35×25×45㎝を満たす合計2個まで。重さは7㎏までが無料。
追加料金を支払うことで合計15㎏まで持ち込み可能。出発の24時間前まで購入することができ、当日カウンターでの追加料金購入は不可、制限を超えた手荷物は受託手荷物として預ける必要があります。

 

【機内持込手荷物追加料金】
・成田~ロサンゼルス 5,000円
・ロサンゼルス~成田 38ドル

 

<受託手荷物>
3辺の和が203㎝以下、手荷物1つの最大重量は30kgまで。
・1名につき5個まで預け入れ可能ですが、複数の場合はそれぞれに料金がかかります。
・出発の1時間前までにお預けください。

 

【受託手荷物料金】
・成田~ロサンゼルス 7,000円
・ロサンゼルス~成田 54ドル

 

詳細は公式サイトにてご確認ください(https://www.zipair.net/ja/service/baggage

 

※2024年6月現在の情報です

有料で使える成田空港のラウンジ

無事に手続きを終え、やってきたのがココ。なんと、2024年3月から有料プレミアラウンジサービスが始まったのです!!場所は成田空港 第1ターミナル第1サテライト4階。15番ゲート前のエレベータで1つ上のフロアへ上がるとわかりやすいと思います。料金はお1人様5,700円、2歳以下は無料となります。ご利用の際はWebサイトまたはコンタクトセンターで事前にご購入ください。

15番ゲート前のエレベーターを上がります
どんなサービスがあるのかワクワク♪

ラウンジ内はかなりの広さがあります。入り口には茶室を模したスペースがあり、日本の文化を紹介するイベントが行われることもあるようです。海外の方にとても人気がありそうですよね。ソファやイス、ハイチェアなど種類が多く、スペースにより雰囲気も変わるので、自分の好みの寛ぎ方ができる点が良かったです。

広々とした空間が広がります
利用者が少なく、ゆったり過ごせました

お食事コーナーにはパン、いなり、海苔巻き、カレー、チキンライスなどの主食系から、チーズやハムといったおつまみになりそうなものまで揃っていました。サラダやフルーツもあるので、食事がジャンキーになりがちなアメリカ旅行前にはうってつけです!ドリンクはビール、ワイン、日本酒など、こちらも豊富な品揃えで満足でした。

パンだけで種類いっぱい
搭乗前からお腹パンパンになりそう
個人的にアサヒスーパードライなのが高ポイント
メジャーリーグと飛行機を見ながらの贅沢な時間

ラウンジ内は無料Wi-Fiが利用できます。トイレの奥にはシャワールームも完備。綺麗で設備が整ったプレミアラウンジで出発前のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

成田空港プレミアラウンジ

場所:成田空港 第1ターミナル第1サテライト4階(出国手続き後エリア)
料金:5,700円 ※2歳以下無料
営業時間:7:30~21:00
※ラウンジ受付にて直接購入することはできません。Webサイトまたはコンタクトセンターで事前にご購入ください。

 

<サービス内容>
無料Wi-Fi、トイレ、シャワー
食事:パン、いなり、海苔巻き、カレー、ミネストローネ、スクランブルエッグ、ベーコン、チキンライス、チーズ、ハム、サラダ、フルーツなど
ドリンク:ビール、ソフトドリンク、日本酒、ワイン、コーヒーなど
※ラウンジ内への飲食物の持込不可となります。

いよいよロサンゼルスへ!機内レポート

搭乗の時刻を迎え、いざゲートへ!ジップエアでは出発の30分前までに搭乗口へ向かうようアナウンスされていますので、余裕を持ってご移動くださいね。

いよいよロサンゼルスへのゲートが開きました!

LCCの座席ってやっぱり狭いの?

ジップエアの機内に入ります!シートは前から見るとブラックですが、バックはグレーなので着席するとライトグレーの空間が広がっています。なんだかスタイリッシュ・・・!最新の機体なだけあり、機内は新しくて、とても綺麗です。着席してみると、LCCだから特別狭い!という印象は受けませんでした。それもそのはず、ジップエアのシートピッチは31インチ(約79センチ)、JALの国内線の787-8と同じサイズを採用しているのです!通常、JALの国際線用787は34インチ(約86センチ)なので、そちらと比べてしまうと若干の狭さは感じるものの、「国内線の普通席」をイメージすると分かりやすいと思います。シートは100年の伝統を受け継ぐドイツのレカロ製!高級感ある革張りで、乗り心地も◎。しっかりとこだわるところにこだわりを感じますね。

着席するとこんな感じ

1つ注意点をお伝えするならば・・・座席指定をする際は通路側の席を強くおすすめします!座席幅はひじ掛けの間で17インチ(約43センチ)、リクライニング幅は3インチ(約8センチ)なのですが、中央席や窓側の席はかなり狭く感じますし、長時間ともなればより圧迫感も出てくるでしょう。トイレにも行きにくいと思います。ここは個人的に本当に重要。筆者はトイレに行きづらい状況・・・自由に行けないぞ・・・と、思えば思うほど、どんどんトイレに行きたくなってしまうので通路側指定はマストです。なお、パッケージを購入すると、料金の中に事前座席指定も含まれるので、座席指定は通路側をおすすめします。

Wi-Fiは使えるの?機内サービスのあれこれ

ジップエアでは個人用モニターだけでなく、共有部のスクリーンも設置されていません。できるだけ飛行機の重量を軽減することで燃料費をおさえることができるようです。その分、座席には電源コンセントと充電用USB端子を全席に完備するなど、利便性に代えて利用者に還元してくれています。さらに、テーブルとは別にタブレットホルダーがありました!タブレットホルダーにはiPadなどのタブレットだけでなく、スマートフォンをセット可能です!テーブルを広げると狭くなるし、でもタブレットやスマートフォンは出しておきたいという時に、わざわざテーブルを広げなくて済むのが便利でしたね!細やかな配慮だと感じました。

コンセントとUSB端子は一体型の仕様です
仕事も捗ります♪
タブレットホルダーとテーブルの同時使用も可能

さ・ら・に!なんとWi-Fiが無料で使えるんです!!他の航空会社の場合、エコノミークラスは有料での対応になることや、利用時間に制限がある場合が多いのですが、ジップエアは座席クラス関係なく、無制限で利用可能です。すごいよジップエア!!LINEやSNSは問題なくできますが、通信速度は遅いです。でも無料なので割り切りも必要です!機内にいながらLINEのやり取りができたので個人的には◎と思っています。Wi-Fiは途切れることも多々あるので、動画などのコンテンツは事前に自宅などでダウンロードしておきましょう!離陸後から接続可能で、QRコードを読み込んで接続します。シートポケットに案内が入っているので利用する際はご確認ください。

また、Wi-Fiに接続すると様々な無料コンテンツを利用することができます!映画や音楽を自分の端末で楽しむことができますし、アメニティ類やカップラーメンなどの機内販売サービスの注文もこちらから可能です。モニターがなくても快適に過ごせる様々な工夫がされている点が好印象でした!

規約に同意して接続
この画面が出たら接続完了!
モニターがなくても退屈しない◎
機内販売の支払いはクレジットカード決済のみ

機内食のお味はいかが?

お次は機内食についてです!筆者は往復ともに機内食を事前予約していました。往路は大好きな牛丼をチョイス!事前予約の締め切りは路線や商品によって異なりますので、予め確認しておきましょう。ちなみに、ロサンゼルス便・東京発の場合、牛丼は出発の24時間前まで購入可能でしたよ。パッケージを購入すると機内食が含まれますが、パッケージなしの場合は機内食を単品で注文することになります。

お水とおてふきも付いています
特に男性には絶対足らないと思う・・・
帰りはハヤシライスを事前購入しました

離陸後、1時間ほど経った頃に運ばれてきた我が牛丼。ジップエアの機内食はフルサービスキャリアのように副菜やフルーツなどはなく、メインディッシュのみというシンプルなものです。お味はそこそこ美味しい・・・!ただ、圧倒的に量は足りません!もし機内食を事前に注文しなくてもカップラーメンやおつまみなどの軽食類やお菓子、ジュースやアルコールの機内販売サービスがあるので、そちらを利用することも可能です。前述のとおり、Wi-Fiに接続した後、各自の端末から注文することができます。10時間ものフライトとなれば当然お腹も空きますし、結構需要があるので完売の場合もあります。

ちなみに、ジップエアは飲食物の持ち込みOK(アルコールは除く)!機内食はいずれも1,000円以上はしますし、機内販売サービスはもちろん割高にはなりますので、持ち込みは大いにアリだと思います!なお、液体物の持ち込みには制限がありますので、ドリンクを持ち込む際は保安検査通過後のお店で購入しましょう。

LCC初⁉気になるトイレ事情

長時間のフライトともなれば1度や2度では済まないトイレ。ご安心ください。ジップエアのトイレ、とっても綺麗です!しかも、7か所あるトイレのうち、機体前方の3か所にはウォシュレットを完備しています!ウォシュレット付きのトイレはLCCではジップエアが初とのことです!それに加え、おむつ台まで付いているんです!これはファミリー層には嬉しい配慮ですよね。ちなみに、前方にはありますが、ZIP Full-Flat専用ではないので、Standardの方も利用できます!

深さがあるタイプのおむつ台
ウォシュレットはLCC初の快挙!!

快適なジップエアでLA旅行を楽しもう!

手荷物や締め切り時刻のルールなどLCCの厳しさはもちろんあります。ですが、機内の清潔感やシートピッチ、座席周りの設備など、良い意味でLCCらしくないと感じる利点も多くありました。<フルサービスキャリアでもこれまでのLCCでもない「NEW BASIC」を目指すエアライン>。同社の理念を身をもって体感した空の旅でした。また、ロサンゼルス空港から50分ほどで行ける、人気テーマパークのある「アナハイム」へ行く際も便利ですし、世界遺産ヨセミテへの玄関口である美しい港町「サンフランシスコ」へも直行便が出ています。ジップエアでお得にアメリカ旅行に行ってみてはいかがでしょうか。

ジップエアで行くアメリカツアー

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